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日本が解決しなければならない環境汚染問題のひとつに、汚染水問題がある。東京電力福島第一原子力発電所では、原発事故で溶けた燃料を冷やし続けているが、冷やすための水や雨水、地下水が放射性物質に汚染されている。現在、放射性物質のほとんどは吸着装置で取り除けるが、トリチウムは残ってしまう。この汚染水をどう処理するかについては、海に放出する、地層深くに注入する、大気に放出するなどの案が出ているが、最終的にはまだ決まっていない(2020年10月現在)。
汚染水を含む、環境汚染物質を除去する技術的な研究は【環境技術・環境負荷低減】の分野で研究されている。そして放射性物質は【原子力学】で研究されており、汚染水が環境に排出された場合の影響や安全性の確認、放射性物質除去は【放射線・化学物質影響科学】、【環境モデリング・保全修復技術】、【グリーン・環境化学】、【土木環境システム】や、【化工物性・移動操作・単位操作】といった分野でも研究されている。
最終処理するまで汚染水を溜めておくタンクについては【建築構造・材料】も関係する。汚染水処理政策は【環境政策・環境社会システム】の領域となる。