ゲーデル、エッシャー、バッハ あるいは不思議の環
ダグラス・R.ホフスタッター
だまし絵で知られるエッシャー、バロック時代後期の大作曲家・バッハは有名だが、ゲーデルの名前をご存じだろうか。ゲーデルは20世紀の大論理学者。「論理学って何?」という人はもちろん、パズルが好きな人、「この3人の関係がさっぱり想像つかないけれど、エッシャーの絵は不思議で好き」という人も、一度手に取ってみて欲しい。話題は、論理学、計算機科学、哲学、人工知能、音楽など多岐に渡る。内容が難しくても気にせず、最初は途中に出てくるアキレスと亀の対話篇(漫才?)や、エッシャーの作品を眺めるだけでもいい。スルメのようにだんだん味が出てくる本である。
(野崎昭弘、柳瀬尚紀、はやしはじめ:訳/白揚社)
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