坂の上の雲
司馬遼太郎
「日本騎兵の父」と呼ばれ後に陸軍大将となる秋山好古、海軍参謀としてロシアのバルチック艦隊を破る秋山真之、そして日本を代表する俳人ながら夭逝の運命をたどる正岡子規。日本が世界に開かれていく明治時代を背景に、伊予・松山の三人の青年たちが小局から大局に貢献していく様を描いた群像劇。明治維新から日露戦争までの間、世界における日本の位置づけがどう変わっていったのかについても描かれている。主人公たちの目線を通して、歴史を肌身に感じることができる。
(文春文庫)