狂気と犯罪

芹沢一也

人権を尊重し、誰も差別されずに基本的人権を享受するべきだと、私たちは理解しているにもかかわらず、相変わらず精神障害者は阻害されている。いかに精神障害者が凄惨な歴史を歩んできたか、いわれない差別を今もなお受けているか、その根本にある原因は何かを思索するための良書。精神保健領域で働くソーシャルワーカーの実践には啓発活動も含まれ、そのためには、精神障害者が置かれてきた状況とその背後にある一般市民一人ひとりの意識を理解しなければいけない。本書は、社会福祉を実践するときに踏まえなければならない視点を提供してくれる。 (講談社プラスα新書)

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