考古学を科学する

中條利一郎、石田肇、酒井英男:編

考古学といえば文科系の学部に所属する分野であり、文系のイメージが強い。その一方で、分析手法や探査手法は理系分野であり、自然科学的な裏づけが研究成果の客観性を持たせる上で重要となる。この本は、おもに中世の遺跡・遺物研究で実施された、さまざまな分野について多彩な自然科学的手法を紹介している。“考古学 = 文系”という概念を覆すものになるだろう。また、考古学に対する新たなアプローチ等も紹介されており、理科系と文科系の融合した考古学の姿が見えてくる。 (臨川書店)

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