基準値のからくり 安全はこうして数字になった
村上道夫、永井孝志、小野恭子、岸本充生
環境問題というものは単一の研究成果のみで解決するものではなく、科学的知見を積み上げた上で、意見が異なる個人の集合体としての社会の在り方も並行して考えていく必要があります。あるリスクを完全にゼロにしようとする時、そこには必ず別のリスクが存在します。安全と安心は異なること、能動的な人生を送るためには自分が許容できるリスクの範囲を知ることなど、環境問題を研究する上で必要となる視点の示唆に富んでいる本です。
(ブルーバックス)
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