こころって、人を育てるって

選んでいただいたフィールドの本はこちら。さあ、もっとみてみよう。

教育・心理系

診断名サイコパス

ロバート・D・ヘア

犯罪研究の中でも、特にサイコパス研究の第一人者が一般者向けに書いた書籍。罪悪感や良心の呵責、社会規範意識や思いやりといったものに乏しいサイコパス。犯罪者の中核をなすサイコパスの心理について知ることができる。 (小林宏明:訳/早川書房)



教育・心理系

その幸運は偶然ではないんです! 夢の仕事をつかむ心の練習問題

J.D.クランボルツ、A.S.レヴィン

キャリア発達の研究の第一人者であるクランボルツ博士の著書。キャリア形成において、ハプニングやちょっとした偶然、転機などを生かして人生を変えた人たちのケースが紹介されている。海外の事例ではあるが、この本を通じて高校生のみなさんには自身のキャリア形成の視点を変えていただきたい。 (花田光世、大木紀子、宮地夕紀子:訳/ダイヤモンド社)



教育・心理系

ファスト&スロー

ダニエル・カーネマン

著者ダニエル・カーネマンはノーベル経済学賞を受賞した行動経済学者だが、認知心理学を知るにはもってこいの本。タイトルの「ファスト&スロー」とは、人間の直感的な速い(ファスト)思考と、じっくり論理的に考える遅い(スロー)思考という意味で、この2つの組み合わせで人間は意思決定をするとしている。 (村井章子:訳/早川書房)



教育・心理系

スタンフォードのストレスを力に変える教科書

ケリー・マクゴニガル

すべての人が避けては通ることのできないストレスという問題をテーマに、社会心理学の最新知見を日常に活かす方法が紹介されている。ストレスとセルフコントロール、精神と身体のつながり、個人と社会のつながり、意識の限界と無意識の力、マインドセットの効用など、社会心理学において重要な理論や方法論が詰め込まれている。科学的な根拠のないポジティブシンキングのビジネス書とは一線を画し、スタンフォード大学の人気講師から人の心の仕組みに関心のあるすべての人に向けて、心理学の理論を実践に活かすということが、わかりやすく書かれている本。心理学部を目指すか否かにかかわらず、ぜひ読んでみてほしい。 (神崎朗子:訳/大和書房)



インサイド・ヘッド

主人公の11歳の少女の頭の中にある5つの感情をキャラクター化。それぞれの感情が思いを持ち、葛藤しながら相互のバランスを取り合うことで、少女の心を安定に導く姿を描いている。大ヒットのディズニー映画。



教育・心理系

スクールカウンセラーの仕事

伊藤美奈子

スクールカウンセラーに出会った人もいるかもしれないが、その仕事内容は表に見えていない部分が多くあり、わかりにくい。教育心理学の中でも、教育相談という学問領域を生かして実践を行っているのが、スクールカウンセラーの仕事。教育相談の領域で蓄積された研究成果を、実際の学校現場でどのように生かすことができるのかという難問を抱えながら、仕事をしている。そうした難問の答えとなるような工夫が、本書ではちりばめられている。この本を読むことで、スクールカウンセラーの仕事の奥深さを味わい、魅力を感じてほしい。 (岩波アクティブ新書)



教育・心理系

身体知 カラダをちゃんと使うと幸せがやってくる

内田樹、三砂ちづる

「とっさの判断」や「あうんの呼吸」など、深く考える前に身体が状況に反応していることは、日常生活のなかにも多く見られるものだ。こうした現象は、でたらめな現象ではなく根拠のあるものだ。ある状況に対する的確な反応を、全身で鍛えていく過程で身につけるといった「身体知」なのだ。内田氏と三砂氏の対談を読んでいくうちに、きっと、自分の身体にもそのような知性が宿っていることに気づくだろう。自分の身体といつもどのように接しているか、振り返りながら読んでみてほしい。 (講談社プラスα文庫)



教育・心理系

入門 犯罪心理学

原田隆之

最新研究に基づいて、犯罪・非行に関連する要因を解説し、それをどのように治療に活かしていくかを具体的事例などを元に紹介している。冒頭に「犯罪心理学上の神話」を紹介し、研究の重要さを解説。また、処罰だけでは犯罪の解決にならないこと、臨床心理学、犯罪心理学的な知見に基づいて、犯罪者の「治療」を行うことが犯罪を抑制するための最も効果的な対策であることを強調している。 (ちくま新書)



教育・心理系

WILLPOWER 意志力の科学

ロイ・バウマイスター、ジョン・ティアニー

どうすれば意志力を鍛えることができるのか、そのヒントが満載だ。セルフコントロールを発揮するための「意志力」について、科学的にどのような方法で検証が進められており、何が明らかになっているのかを知ることができる本。セルフコントロールや意志力の問題は、社会心理学の中の重要なテーマの一つ。個人が自分の目標をかなえていくためにも、また社会のなかで人々と共存していくために衝動を抑えて自制しながら暮らしていくためにも、意志力は重要だ。 (渡会圭子:訳/インターシフト)



インセプション

他人の夢の中に入り込み、潜在意識の中からアイデアを盗む産業スパイをレオナルド・ディカプリオが演じるSFアクション映画で、大ヒットした。潜在意識をモチーフにした点でおすすめ。夢の中のさらにまた夢に入るという多段構造になっていたり、主人公のリアルと過去が錯そうしたりして、1回ではとても咀嚼できないかもしれない。クリストファー・ノーランが監督、共演に渡辺謙。



社会学

大衆教育社会のゆくえ 学歴主義と平等神話の戦後史

苅谷剛彦

「階層と教育」というテーマは、イギリスやアメリカ、フランスなどの欧米先進諸国で一般的であったが、戦後の日本では世間の注目を集めなかった。現実には、子どもの社会経済的な家庭環境(出身階層)によって取得する学歴(教育達成)に格差は厳然と存在するにも関わらず、それは問題視されず、学歴取得をめぐる競争が大衆的規模で拡大した。そうした日本に固有の「大衆教育社会」が成立する謎に答えた著書。「階層と教育」という教育社会学の古典的テーマが簡潔に整理され、日本の学歴主義、学歴社会論の独自性に関する理解も助ける。2000年代以降に「格差社会」が叫ばれる以前の日本の教育社会について、踏まえておくべき戦後史像が提示されている。
(中公文庫)



教育・心理系

聲の形

大今良時

耳の不自由な転校生の少女をいじめる少年だったが…。聴覚障害者に対するいじめをテーマにしていることから、大きな反響を呼んだ。しかし聴覚障害のある生徒が感じている様々な感情、コミュニケーション上での問題と解決策などが、よく見えてくる。学校で共に学ぶ障害がある仲間、学習に支援が必要な同級生をイメージしながら読んでほしい。劇場版アニメも制作された。 (講談社コミックス)



教育・心理系

先生はえらい

内田樹

自分が「えらい」と思う人を「先生」とすることが大切と説いている。自分自身で師匠となる人を勝手に見つけ、与えられるのではなく、自ら学んでいってほしい。 (ちくまプリマ―新書)



教育・心理系

アイデンティティの心理学

鑪幹八郎

アイデンティティとは何かを解説してくれる本。登校拒否、対人恐怖症、ナルチシズムといったアイデンティティに関する問題や、日本の社会とアイデンティティの関わりなどが述べられている。すべての人々にとって生きていく上でいかにアイデンティティの視点が重要であるかがわかる。 (講談社現代新書)



教育・心理系

高校生のための心理学講座 こころの不思議を解き明かそう

日本心理学会:監修

心理学は日常的にテレビなどで触れる機会が多いが、学問としての心理学とは異なる部分も多く、大学に入学してから「心理学がこんなものとは思わなかった」というミスマッチが起こることも少なからずある。それをなくすためには、「学問としての心理学」を知ることが必要だ。本書では、子どもの発達や感情などをはじめとした内容について、心理学の実験・調査・観察などを通して理解していく過程を説明している。きちんとした学問としての心理学に触れることができる。 (内田伸子、板倉昭二:編/誠信書房)



自分のこころからよむ臨床心理学入門

丹野義彦、坂本真士

本書の特徴は3つある。一つ目は、生徒や学生が陥りやすい不適応である抑うつ、対人不安、妄想と自我障害を取り上げている点。二つ目は、不適応に関して社会心理学からも説明しており、臨床心理学だけでなく社会心理学についても知ることができる点。三つ目は、心理学的な研究成果をもとに、自分のこころを通した「一人称的」な理解も可能となる点だ。臨床心理学には多くの良書があるが、臨床経験のない初学者には難しいことが多い。本書では、心理学的な知識に基づいて自分を理解し、不適応に陥る前に自分で気づいて対応できるようになることを意図している点で、それらよりも身近に読むことができるだろう。 (東京大学出版会)



教育・心理系

脳がシビれる心理学 ココロと脳はどこまでわかったか?

妹尾武治

コンピュータは美人がわかる? 成績を簡単にアップする方法がある? 悪役を演じると本当に悪人になってしまう? あくびは犬にも伝染する? などなどの疑問を、実際の研究を例にして解説する。著者は九州大学の実験心理学の先生。軽い口調で、楽しく読める本。 (実業之日本社)



教育・心理系

心理学へのスタディガイド

廣中直行

心理学はイメージが先行することが多いので、大学受験前にぜひ本書などを読み理解してから臨んでほしい。心理学とはどういうものか、また勉強の仕方などを知ることができる初学者向けの教科書。 (世界思想社)



フリーター・ニートにさせないキャリア教育の授業

鳥居徹也

なぜ働かなければならないのかという、生徒からの問いにどう答えるのがいいのか。小学校から高校でキャリア教育に関する講演をされている著者の講演内容をまとめた本。ご本人の講演を聞く機会がなかった方にお勧めしたい。 (学陽書房)



教育・心理系

「しがらみ」を科学する 高校生からの社会心理学入門

山岸俊男

「臨床心理士」のイメージが強い心理学だが、心理学には、実験・調査・観察などを通して人間を研究し、理解していく側面がある。この本では、私たちが思い込んでことが実は少し違うのだということを明らかにする、心理学研究の内容がわかりやすく紹介されている。私たちは人の心について、わかったような気でいるが、実際に「証拠」を示してそのことを考えるのは難しいということがわかる。また、この本は、「社会心理学入門」とあるが、子どもの育ちや学校教育に関わる内容も多く含まれ、いじめ、子育て、発達などについて取り上げられている。 (ちくまプリマ―新書)


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