放射線・化学物質影響科学

人体や生物体へ毒となる放射線や有害化学物質の化学的なしくみを調べる~医学・保健学・生物学の学問につながる

放射線量の測定   放射線によるDNAの損傷と修復   内分泌攪乱物質(環境ホルモン)   発ガン物質   PM2.5

学べる大学は?

研究をリードする大学

大学詳細

京都大学

工学部 地球工学科 環境工学コース
【 主な研究者 】
田中宏明 松田知成 高野裕久
医学部 医学科
【 主な研究者 】
井倉毅 武田俊一
理学部 理学科 生物科学系
【 主な研究者 】
秋山秋梅(張秋梅)

広島大学

理学部 生物科学科
【 主な研究者 】
井出博 高瀬稔
医学部 医学科
【 主な研究者 】
松浦伸也 田代聡
工学部 第一類(機械・輸送・材料・エネルギー系) エネルギー変換プログラム
【 主な研究者 】
遠藤暁
薬学部
【 主な研究者 】
古武弥一郎
総合科学部 総合科学科 自然探究領域
【 主な研究者 】
山崎岳

大阪大学

工学部 応用自然科学科 応用生物工学科目
【 主な研究者 】
渡辺肇
医学部 医学科
【 主な研究者 】
中田慎一郎

長崎大学

医学部 医学科
【 主な研究者 】
鈴木啓司 吉浦孝一郎 松田尚樹
環境科学部 環境科学科 環境保全設計コース
【 主な研究者 】
長江真樹 山下樹三裕

九州大学

医学部 医学科
【 主な研究者 】
中津可道
医学部 生命科学科
【 主な研究者 】
中別府雄作
理学部 化学科
【 主な研究者 】
松島綾美
農学部 生物資源環境学科 動物生産科学コース
【 主な研究者 】
大嶋雄治

金沢医科大学

医学部 医学科
【 主な研究者 】
岩淵邦芳
看護学部 看護学科
【 主な研究者 】
小島正美

その他の優れた大学

大学詳細

東京農工大学

農学部 環境資源科学科

【有機地球化学】 様々な化学汚染物質の分析化学。プラスチックペレットの地球規模でのモニタリングプロジェクトを指導している。海外のテレビなどにも出演し、啓蒙活動でも活躍している。

愛媛大学

農学部 生物環境学科 環境保全学コース/理学部 生物学科 生態環境科学コース

【環境化学、微生物生態学、環境毒性学、海洋学】 沿岸環境科学研究センターでは、化学物質の環境汚染と毒性影響について研究するための施設・設備が充実している。なかでも、約50年間にわたって、北極圏から南極圏に至る世界各地から収集した約12万点の野生生物等の試料を冷凍保存してきた生物環境試料バンク(es-BANK)は世界でも例がない。センターでは、生物、化学、物理など広い分野から環境学を学ぶことができ、農学部、理学部、工学部などの学生が学んでいる。海外留学生や他大学出身の大学院生も多い。卒業生の多くが研究者として国内外で活躍している。

岐阜薬科大学

薬学部 薬学科

【環境毒性学】 内分泌撹乱作用を持つ化合物の研究を進めており、新しい観点から毒性機序を見出しているところである。

静岡県立大学

食品栄養科学部 環境生命科学科

食品成分や食品添加物などの化学物質による人体影響の分子細胞生物学研究が活発である。人体影響を専門とする教員が多い。

大阪府立大学

生命環境科学域 理学類 生物科学課程

【放射線生物学分野】 理学系分野で、「放射線生物学」の講義を開講している点で特色がある。大阪府立大学には、大型γ線照射施設もあり、医療系分野以外で「放射線生物学」を受講できるのは他にない特色である。

酪農学園大学

獣医学群 獣医学類

【食品衛生学、環境微生物学】 野生動物の持つ薬剤耐性菌の生態についての研究や、環境衛生から食品衛生まで網羅するユニークな研究を行っている。大学院生も海外調査で学んでいる。

東洋大学

生命科学部 応用生物科学科

生化学、分子生物学、細胞生物学の分野の中で、環境影響を専門とする教員を多数集めている。


海外で学ぶなら

大学詳細

Stanford University/スタンフォード大学(米)

Department of Biology

【DNA損傷と修復】 分子生物学および遺伝学の教員が豊富で、世界をリードしている。

University of Helsinki/ヘルシンキ大学(フィンランド)

環境・食品学部

【薬剤耐性遺伝子、養殖場の耐性菌】 学問レベルは高く、自由度が高いので、自分自身でいろいろと考えたい学生にはお勧め。

国立成功大学(台)

環境工学科

【化学汚染分解菌】 学問レベルは高く、研究設備も完備。環境分析から遺伝子研究まで優秀な教員が多い。学生も優秀。台南市は生活にもゆとりがあり、住みやすい。

主な研究者

研究者詳細

岩田久人

愛媛大学
理学部 生物学科 生態環境科学コース/理工学研究科 環境機能科学専攻/沿岸環境科学研究センター 
【環境毒性学】 野生動物の化学物質による毒性影響の解明やリスクを調べる。さらに毒性に対する感受性を決定する遺伝子を調べることにも取り組む

鈴木聡

愛媛大学
農学部 生物環境学科 環境保全学コース/農学研究科 生物環境学専攻/沿岸環境科学研究センター
【環境微生物生態学】 環境微生物学者の立場から、この分野にアプローチ、抗菌剤・抗生物質へ耐性を示す微生物の探索と、薬剤耐性を起こす遺伝子の影響の研究を行う。

長江真樹

長崎大学
環境科学部 環境科学科 環境保全設計コース/水産・環境科学総合研究科 海洋フィールド生命科学専攻
【環境毒性学、環境生理学】 化学物質の性ホルモン作用(内分泌かく乱作用)に関する研究を行っている。特にメダカのような試験生物を用いて、簡便かつ高感度な化学物質の性ホルモン作用検出法の開発を追求。

児玉靖司

大阪府立大学
生命環境科学域 理学類 生物科学課程/理学系研究科 生物科学専攻
【放射線生物学】 放射線被ばくによって誘発されるDNA二本鎖の切断について研究を行う。何かの拍子にDNA二本鎖が自己修復されず、それがアルツハイマー病発症につながるのでないかと予想しその問題に着手。放射線の人体影響の分野、特に染色体の分野では日本の第一人者である。

八木孝司

大阪府立大学
生命環境科学域 理学類 生物科学課程/理学系研究科 生物科学専攻
【環境影響科学、DNA損傷、DNA修復および突然変異の分子生物学】 DNAを損傷し、突然変異を起す物質、環境変異原と呼ばれる物質の働き方について研究。環境変異原物質はほとんどが発がん物質である。突然変異が起こるメカニズムを解明し、がん、遺伝病の克服に役立てる。

角大悟

徳島文理大学
薬学部 薬学科/薬学研究科 薬学専攻
【分子毒性学】 カンボジアやバングラディッシュなどの国で健康影響について現地調査。井戸水を介した慢性的なヒ素中毒による多臓器での発がん、皮膚疾患、心疾患などがなぜ起こるのか、分子レベルで解明する。

松田知成

京都大学
工学部 地球工学科 環境工学コース/工学研究科 都市環境工学専攻/流域圏総合環境質研究センター
【環境影響科学】 環境工学でありながら、次世代シーケンサーやLC-MS/MSなど大型機器を駆使した分子レベルでの研究法がユニークである。

丸山史人

京都大学
医学部 医学科/医学研究科 医学専攻
【ゲノム微生物学】 歯学、医学、環境学など広い分野を網羅している。ゲノムで環境を研究している。柔軟な頭脳の持ち主で学生教育も優れている。

大林由美子

愛媛大学
農学部 生物環境学科 環境保全学コース/農学研究科 生物環境学専攻/沿岸環境科学研究センター
【有機地球化学、微生物生態学】 世界的にもユニークな、微生物や酵素による海洋有機物の代謝研究を行う。難しいテーマに果敢にチャレンジしている。着実な観測と実験をこなす。

石橋弘志

愛媛大学
農学部 生物環境学科 環境保全学コース/農学研究科 生物環境学専攻
【化学物質の生態系影響評価】 化学物質受容機構に関する新規の解析法などを導入し、新たな視点も交えて精力的に研究している。

川西優喜

大阪府立大学
生命環境科学域 理学類 生物科学課程/理学系研究科 生物科学専攻
【環境毒性学】 環境変異原物質の作用機構における分子レベルの突然変異解析(損傷乗越えDNAポリメラーゼ)で優れた業績を挙げている。

阿草哲郎

熊本県立大学
環境共生学部 環境資源学科/環境共生学研究科 環境共生学専攻
【慢性ヒ素中毒住民の調査】 実際に現地に出向いてhuman sampleを採取し、研究を行う。

臼井優

酪農学園大学
獣医学群 獣医学類/獣医学研究科 獣医学専攻
【微生物学】 ハエが媒介する遺伝子拡散というユニークな研究を行っている。若手獣医のホープである。

野中里佐

獨協医科大学
医学部 医学科/医学研究科 機能学系専攻
【薬剤耐性遺伝子】 環境に広がるユニークなプラスミドを発見した。若者への環境微生物教育にも熱心である。

布柴達男

国際基督教大学
教養学部 アーツ・サイエンス学科 生物学メジャー/アーツ・サイエンス研究科 理学専攻
【分子生物学】 環境化学物質の分子生物学研究分野において、大変優れた学生への指導を行う。

椎崎一宏

東洋大学
生命科学部 応用生物科学科/生命科学研究科 生命科学専攻/工業技術研究所
【環境毒性学】 薬物代謝やそれを用いたバイオアッセイなど研究に実績がある。

高村岳樹

神奈川工科大学
工学部 応用化学科/工学研究科 応用化学・バイオサイエンス専攻
【DNAの有機化学】 化学物質によるDNA損傷の人工合成において大変優れた実績を持つ。教育にも力を入れており、企業から高い評価を受けている。

倉岡功

福岡大学
理学部 化学科/理学研究科 化学専攻
【分子生物学】 化学物質によるRNAの損傷や、新しい作用機構の発見など、ユニークな発想の研究を行っている。

山田雅巳

防衛大学校
理工学専攻 応用化学科/理工学研究科 物質工学専攻
オーソドックスであるが、積み木を重ねるような非常に隙のない研究が特徴である。

戸塚ゆ加里

国立がん研究センター
【発がん分野】 次世代シーケンサーを用いた、ヒトゲノム全体での変異頻度の検出など、最先端技術を駆使した研究を行う。

山本裕史

国立環境研究所
【有害化学物質による水環境中の汚染に関する研究】 複数の生物試験法を導入した、新たな排水管理手法(WET)に関する研究を行っている。

下位香代子

静岡県立大学
食品栄養科学部 環境生命科学科/薬食生命科学総合学府 環境科学専攻
【栄養化学】 食品中の抗変異原物質(発がん抑制)の研究では日本有数である。

若林敬二

静岡県立大学
食品環境研究センター
【化学発がん】 元国立がんセンター研究所長を務めた、化学発がんの代表的な研究者である。

平野靖史郎

国立環境研究所
【ヒ素化合物の毒性機序の解明】 ヒ素化合物の新しい代謝および毒性機序を解明している。

興味がわいたら

奪われし未来

シーア・コルボーン、ジョン・ピーターソン・マイヤーズ、ダイアン・ダマノスキ

著者は野生動物の研究家だが、その研究の中で生物のホルモンを撹乱する環境ホルモンの存在を発見した。本書が発表されてから20年余り、この問題は解決の兆しを見せない。豊かさを追求した人間がもたらした、思いがけない大きな環境問題。この問題を学びたい人にぜひ読んでほしい一冊だ。 (長尾力、堀千恵子:訳/翔泳社)


カネミ油症—KBCが追った44年の記録-

日本で起こった公害事件の一つであるカネミ油症事件。人類が初めてダイオキシンを口から摂取したと言われ、子や孫にも後遺症が引き継がれることで非常に大きな被害を与えたこの事件の、実態を知ることができるサイト。過去に放送された動画を見ることもできる。 (九州朝日放送)


微生物ってなに? もっと知ろう!身近な生命

日本微生物生態学会教育研究部会

目に見えない「微生物」とは何かを知り、彼らがどのような環境で生き、どのような役割を果たしているかがわかる。バランスのとれた生態系としての微生物を学ぶことで、化学汚染が起こったときに応答する微生物の機能を考えるための知識が得られるだろう。 (日科技連出版社)


放射線医が語る被ばくと発がんの真実

中川恵一

東京電力福島第一原発事故により、環境に飛散した放射性物質。これによる被災地域住民への健康影響について、放射線科医の著者が解説。最初に、放射線が生き物に対してどのように作用するのか、特にDNA損傷について解説し、細胞はDNA損傷修復機能を持っていることを説明していく。後半では、放射線によるDNA損傷と発がんリスクとの関係の捉え方について解説している。著者は、放射線影響学でこれまでに得られた知見から、福島では放射線被ばくが原因で生じるがんは増えないだろうと予見している。放射線による健康影響を正しく理解するための入門書として推奨する。 (ベストセラーズ)


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33 免疫、細菌等基礎医学(放射線等健康・生態系影響を含む)
免疫学
細菌学(含真菌学)
生物系薬学
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