基礎医学系・先端医療バイオ系の本

山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた

山中伸弥、緑慎也

著者・山中伸弥先生は、日本の誇る医学者。京都大学iPS細胞研究所所長・教授。「成熟細胞が初期化され多能性をもつことの発見」、すなわちiPS細胞の発見により、2012年のノーベル生理学・医学賞を受賞した。若いころ、整形外科の道を選んだが、手術が下手で「ジャマナカ」と呼ばれていたという有名なエピソードなど、フリーの科学ライターを聞き手に語り、共著という形で出版した。山中先生の初の自伝で、この本はその文庫化である。 (講談社プラスα文庫)



睡眠の科学

櫻井武

動物は、なぜ睡眠という、外敵に襲われる危険行為をとる必要があるのか? 脳内のどのような分子基盤に基づいて睡眠と覚醒のスイッチが入るのか? これらを一般人にもわかりやすく解説しており、神経科学に興味を持ってもらうのには良い題材を取り扱った本だ。 (ブルーバックス)



脳のなかの幽霊

V・S・ラマチャンドラン、サンドラ・ブレイクスリー

切断された手足がまだついているように感じたり、本物の両親を偽物と主張する…。アメリカの神経科医、心理学・神経科学者である著者が、これまでに出会ったさまざまな患者との数々のやり取りを紹介しながら、脳の不思議を解説する。解説は養老孟司。 (山下篤子:訳/角川書店)



はたらく細胞

清水茜

白血球と赤血球をはじめとした体内細胞を擬人化し、体内のさまざまな出来事をドラマ仕立てで描くマンガ。この第二巻では、「赤芽球と骨髄球」をはじめ、食中毒、熱中症、がん細胞についてのドラマだ。擬人化されたがん細胞の末路が哀れだ。 (講談社コミックプラス)



アンドロメダ病原体

マイケル・クライトン

ジュラシックパークの著者として有名なマイケル・クライトンによる1969年の作品。人口48名の町で、一夜でほぼ全員が謎の死を遂げる。生き残りはたった二名で、一人は老人、もう一人は赤ん坊。さて、結末は?この本はとにかく面白い。この小説に描かれる、宇宙から飛来した病原体の正体を突き止めるストーリー展開は、科学研究の展開全般に通じるものだ。将来の科学者を目指す高校生には役に立つだろう。 (浅倉久志:訳/ハヤカワ文庫)



現代免疫物語beyond 免疫が挑むがんと難病

岸本忠三、中嶋彰

最新の免疫学の最前線を、これに関わった本庶佑先生(京都大学名誉教授)、坂口志文先生(大阪大学)をはじめ、日本人研究者のエピソードを中心にわかりやすく解説した名著。著者は、インターロイキン6の発見というノーベル賞級の仕事を成し遂げた、岸本忠三先生(元大阪大学学長)。がんに対する抗体療法などが開花するまでの物語が、よく描かれている。ノンフィクションの物語としても楽しめる。 (ブルーバックス)



生命とは?物質か! サイエンスを知れば百考して危うからず  

和田昭允

物理を用いて生命を研究する「生物物理学」を切り開いた和田先生の著書。世界で初めてヒトゲノムの大規模解析を唱えた研究者でもある。本の中では、第1部では生命について語り、第2部では科学者としての在り方を語る。研究者をめざすなら、学ぶところが大きいだろう。 (オーム社)



人はなぜ太るのか 肥満を科学する

岡田正彦

肥満によるメタボリックシンドロームという健康への悪影響がよく知られている。最新の疫学調査のデータをもとに、肥満の起こる仕組み、食事、引き起こされる病気、遺伝的素因などについて考えることができる本。 (岩波新書)



進化しすぎた脳 中高生と語る[大脳生理学]の最前線

池谷裕二

中高生との対話から見た大脳生理学がまとめられており、高校生が神経科学を学ぶにあたり、導入としてわかりやすく適している。記憶や意識、脳の解釈など脳の力などについて、ストレートに、かつ平易な言葉運びでテンポよく解説する。 (ブルーバックス)



脳の中の「わたし」

坂井克之

「わたし」と「脳」の関係について、平易な言葉とオールカラーの絵本風イラストで説明する。「わたし」よりも先に「脳」が判断するなら、「わたし」とは一体何なのか。シンプルな中に深い洞察が含まれる本だ。 (榎本俊二:絵/講談社)


関連する学問

9.基礎医学・先端医療バイオの学問をみてみよう
みらいぶっくへ ようこそ ふとした本との出会いやあなたの関心から学問・大学をみつけるサイトです。
TOPページへ