基礎医学系・先端医療バイオ系の本

免疫学はやっぱりおもしろい

小安重夫

免疫学の基礎が平易な言葉と図で解説されている。複雑な免疫系だが、発見の歴史や身の回りの現象からひもとかれている。この本を通じて免疫学という分野に興味を持ってもらえると思う。 (羊土社)



がん遺伝子の発見 がん解明の同時代史

黒木登志夫

すべての細胞の中には『がん遺伝子』と呼ばれる遺伝子が存在する。この遺伝子は名前のとおり『がん』に関係し、過剰に活性化されるとがんになる。では細胞はがんになるための遺伝子をもっているということなのかというと、そうではない。通常はこれらの『がん遺伝子』も、正常に生きていいくための重要な活動を担っている。細胞分裂の異常など、遺伝子が異常になって初めてこの『がん遺伝子』は細胞をがん化させるのだ。本書は、このような『がん遺伝子』の発見の経緯からがんを引き起こすしくみについて、簡単にわかりやすく解説している。 (中公新書)



人はなぜ太るのか 肥満を科学する

岡田正彦

肥満によるメタボリックシンドロームという健康への悪影響がよく知られている。最新の疫学調査のデータをもとに、肥満の起こる仕組み、食事、引き起こされる病気、遺伝的素因などについて考えることができる本。 (岩波新書)



アウトブレイク

アフリカの猿から持ち込まれた未知のウイルスの蔓延により、一つの町が消えようとする。主人公たちはウイルスの脅威と、その陰に潜む軍の陰謀、双方と戦うことになる。感染症の怖さがよくわかる映画だ。 (ダスティン・ホフマン:主演)



パラサイト・イヴ

瀬名秀明

亡くなった妻の肝細胞から培養された細胞が暴走をはじめるバイオ・ホラー小説。筆者は、実際に、生命科学研究を行っていたSF作家。細胞生物学の知識は専門的であり、培養実験の描写は生々しい。 (新潮文庫)



脳の情報を読み解く BMIが開く未来

川人光男

BMIとはブレイン・マシン・インターフェースのこと。脳波等の検出・あるいは逆に脳への刺激などといった手法により、脳とコンピュータなどとの相互のかかわり(インタフェース)をとることを言う。例えば、聴覚障害者の内耳の蝸牛に電極を接触させ聴覚を補助する人工内耳や、キーボード操作をしなくても念じるだけで動かせる介護機器といえばわかりやすいだろうか。この本は、脳と外部の機械をつなぐブレイン・マシン・インターフェース技術を通して、脳科学の研究を解説している。 (朝日選書)



細菌の逆襲 ヒトと細菌の生存競争

吉川昌ノ介

この本を読むと、相当のレベルの細菌感染症の知識が身に付くだろう。細菌学の研究者にも勉強になるほど非常に詳しく書かれている一方で、一般の人でも理解が可能なように興味深く書かれているため、多くの人が書店で購入していた。高校生にとってはまだ難しい所はあるが、現在のネット環境であればその都度調べて理解して行くことは可能だろう。 (中央公論新社)



脳の話

時実利彦

大脳生理学を専門とする著者が、大脳皮質の働きについて様々な古典的実験をもとにわかりやすく書いている。古い著書であるが、脳における信号伝搬の様子、興奮・抑制の様子が説明されており、大変興味深い。 (岩波新書)



進化しすぎた脳 中高生と語る[大脳生理学]の最前線

池谷裕二

中高生との対話から見た大脳生理学がまとめられており、高校生が神経科学を学ぶにあたり、導入としてわかりやすく適している。記憶や意識、脳の解釈など脳の力などについて、ストレートに、かつ平易な言葉運びでテンポよく解説する。 (ブルーバックス)



記憶のしくみ

ラリー・スクワイア、エリック・カンデル

記憶のメカニズムを分子レベルで解説した、一般向け入門書。著者の一人、エリック・カンデルはノーベル賞受賞者でもある。記憶の種類についての記述や、脳外科手術患者に関する実録などは読みごたえがある。上・下巻から成る。 (小西史朗、桐野豊:監/ブルーバックス)


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