基礎医学系・先端医療バイオ系の本

記憶力を強くする 最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方

池谷裕二

今から10年以上前に執筆された本だが、当時の最新脳科学の知見を元に著者が考える記憶のメカニズムを簡潔に記した、非常に魅力的な内容が満載された面白い本。脳科学や神経科学の醍醐味が理解でき、この分野の面白さを実感してもらえるだろう。 (ブルーバックス)



記憶のしくみ

ラリー・スクワイア、エリック・カンデル

記憶のメカニズムを分子レベルで解説した、一般向け入門書。著者の一人、エリック・カンデルはノーベル賞受賞者でもある。記憶の種類についての記述や、脳外科手術患者に関する実録などは読みごたえがある。上・下巻から成る。 (小西史朗、桐野豊:監/ブルーバックス)



山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた

山中伸弥、緑慎也

著者・山中伸弥先生は、日本の誇る医学者。京都大学iPS細胞研究所所長・教授。「成熟細胞が初期化され多能性をもつことの発見」、すなわちiPS細胞の発見により、2012年のノーベル生理学・医学賞を受賞した。若いころ、整形外科の道を選んだが、手術が下手で「ジャマナカ」と呼ばれていたという有名なエピソードなど、フリーの科学ライターを聞き手に語り、共著という形で出版した。山中先生の初の自伝で、この本はその文庫化である。 (講談社プラスα文庫)



DNA

ジェームス・D・ワトソン、アンドリュー・ベリー

著者ジェームス・ワトソンは、DNA二重らせん構造の発見者の一人。二重らせん発見までの彼の研究と、研究者たちとの競争について書かれている。二重らせん発見後のDNA研究の進展やヒトゲノム計画についても網羅。この60年前に行われた研究が、私たちの生活を大きく変えていることを知ってほしい。この後の化学や物理学の視点からの研究によって生命体の理解が大きく進んだ。「生体関連化学」分野ではDNAを対象とした研究も多く、二重らせん以外のDNA構造が疾患に関わっていることも明らかになってきた。また、RNAを利用した疾患の治療やバイオセンサーの開発も有望だ。こうした研究を進めるには、化学や物理の視点からの基礎研究がとても重要。分子生物学の入門書としても優れている。 (青木薫:訳/ブルーバックス)



単純な脳、複雑な「私」

池谷裕二

著者が20年前に卒業した母校で、後輩の高校生たちに「最先端の脳科学」を紹介した講義録。脳科学における様々な実験結果を紹介しながら、「心」がどのようにして生まれるのかを説く。わかりやすく愉快な語り口も含め、脳神経科学の入門書として秀逸だ。 (ブルーバックス)



脳の中の「わたし」

坂井克之

「わたし」と「脳」の関係について、平易な言葉とオールカラーの絵本風イラストで説明する。「わたし」よりも先に「脳」が判断するなら、「わたし」とは一体何なのか。シンプルな中に深い洞察が含まれる本だ。 (榎本俊二:絵/講談社)



免疫学はやっぱりおもしろい

小安重夫

免疫学の基礎が平易な言葉と図で解説されている。複雑な免疫系だが、発見の歴史や身の回りの現象からひもとかれている。この本を通じて免疫学という分野に興味を持ってもらえると思う。 (羊土社)



脳を極める 脳研究最前線

立花隆

内容は20年前のものではあるが、日本の脳研究を牽引してきた研究者と、脳研究の基本が幅広く紹介されている。図解も多く、高校生や初心者向けの入門書として適している。 (朝日新聞出版)



脳の情報を読み解く BMIが開く未来

川人光男

BMIとはブレイン・マシン・インターフェースのこと。脳波等の検出・あるいは逆に脳への刺激などといった手法により、脳とコンピュータなどとの相互のかかわり(インタフェース)をとることを言う。例えば、聴覚障害者の内耳の蝸牛に電極を接触させ聴覚を補助する人工内耳や、キーボード操作をしなくても念じるだけで動かせる介護機器といえばわかりやすいだろうか。この本は、脳と外部の機械をつなぐブレイン・マシン・インターフェース技術を通して、脳科学の研究を解説している。 (朝日選書)



アウトブレイク

アフリカの猿から持ち込まれた未知のウイルスの蔓延により、一つの町が消えようとする。主人公たちはウイルスの脅威と、その陰に潜む軍の陰謀、双方と戦うことになる。感染症の怖さがよくわかる映画だ。 (ダスティン・ホフマン:主演)


関連する学問

9.基礎医学・先端医療バイオの学問をみてみよう
みらいぶっくへ ようこそ ふとした本との出会いやあなたの関心から学問・大学をみつけるサイトです。
TOPページへ