現代社会って、経済って

選んでいただいたフィールドの本はこちら。さあ、もっとみてみよう。

社会学

命題コレクション 社会学

作田啓一、井上俊:編著

社会学の50のテーマが様々な専門の著者によって紹介。社会学の良いところが網羅、凝縮されている。本書を読んで何か感じるものがあれば、ぜひ社会学の受講を考えてほしい。大学院受験者必読と言われており、高校生には少し高度かもしれないが挑戦してみてほしい。 (ちくま学芸文庫)



カムイ伝全集 カムイ外伝

白土三平

日本社会と技術の歴史についての理解を深め、科学技術の「階級性」や、技術と差別という、根源的な問題系に触れられる漫画。同じく、同著者による『カムイ伝講義』も合わせて読んでほしい。より理解が深まるだろう。 (ビッグコミックス)



経済学

マネーボール

野球チームの再生を描いたドラマ。ストーリーを通じて、データ分析の重要さを知ることができる。また、スポーツにおいて利用されている統計学を見ることにより、統計学が様々な分野で応用可能なことを知ることができるはずだ。 (マイケル・ルイス:原作 ブラッド・ピット:主演)



経済学

予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」

ダン・アリエリー

行動経済学本のベストセラー。合理的にものごとを決めることの重要性を理解した人ですら、「合理的」とされた決定を押し通すことが難しい。人は不合理に突き動かされることも多く、その理由や予測についての解明をこの本がしてくれる。 (熊谷淳子:訳/ハヤカワ・ノンフィクション文庫)



社会学

ハマータウンの野郎ども

ポール・ウィリス

いわゆるイギリス版「不良少年」の研究本だが、一方で学校文化とは何かという点について、真面目に論じている。日本の学校文化を知る比較対象にもなるだろう。 (熊沢誠、山田潤:訳/ちくま学芸文庫)



多数決を疑う 社会的選択理論とは何か

坂井豊貴

社会選択理論と呼ばれる理論経済学の一部をわかりやすく説明してくれる本。選挙制度を具体的に解説しながら、民主主義の基本となる多数決について、数学を用いた理論で考えることの必要性を教えてくれる。 (岩波新書)



問題解決に効く「行為のデザイン」思考法

村田智明

著者の村田智明氏は、著名なデザイナーだ。これまでに数々のデザインを行ってきた経験に基づき、デザインの領域を上手に説明し、デザインによってできること、デザインがカバーする領域の広さ、デザイナーがすべき思考について、わかりやすく解説している。デザインを造形表現のことだと思っている人や、デザインに興味があり、初めて勉強したいと思っている人に、ぜひ最初に手に取ってほしい書籍だ。 (CCCメディアハウス)



社会学

越境スタディーズ 人文学・社会科学の視点から

岩佐和幸、岩佐光広、森直人:編

森直人先生ほか、高知大学人文学部の研究プロジェクトから生まれた本。「越境」というテーマで、現代のグローバル社会、日本、そして高知という地域について分野横断的に考える。そこには、言語学や文化人類学、文学、社会学、地域経済学といった、様々な分野の知見が凝縮されている。将来の学びを考える高校生の皆さんには、人文学・社会科学の様々な分野のあり方を身近な形で知ってもらえるだろう。 (リーブル出版)



哲学・思想

オウムという現象 現代社会と宗教

渡辺学

1995年の地下鉄サリン事件を起こしたオウム真理教。今も裁判は続く。そのオウム真理教が生まれてきた社会状況や宗教文化などを踏まえて、その先行形態やオウム真理教の成立や教義を明らかにする。そして、そこから生じてくる教訓を語る。著者は、宗教学者でありユング心理学研究者。 (晃洋書房)



アメリカの巨大軍需産業

広瀬隆

アメリカの政治・経済と戦争、紛争介入、そして国や軍需への意思決定に携わる人物を分析し、アメリカ経済に占める軍需産業の位置を詳しく紹介している。経済発展にとって、軍需産業がどのような役割を果たしているのかを考える上での貴重な文献である。 (集英社新書)



理性の限界 不可能性・不確定性・不完全性

高橋昌一郎

理論経済学の中心となってきた命題などを、哲学や論理学の側面からわかりやすく説いてくれる本。著者の「難解な話をわかりやすく楽しく進めるためには“雑談”が最も有効だ」との考えから、多彩な登場人物―会社員、経済学者、哲学史家、運動選手、科学社会学者等―がシンポジウムで自由闊達に議論を繰り広げるという形式でテンポよく展開している。 (講談社現代新書)



経済学

図解雑学 ゲーム理論

渡辺隆裕

ゲーム理論は、相手の行動を予測推理し、理想的な戦術や戦略を導き出す方法だ。このゲーム理論の基本的な内容を図解でわかりやすく説明している。ゲーム理論は理論経済学において中心となる理論だが、他の様々な分野で用いられているので、経済学に偏らない内容となっており、文系、理系に限らずゲーム理論が楽しめる。著者の首都大学東京の渡辺隆裕先生は、「本書を中学や高校の時に読んでゲーム理論を勉強してみたくなったと言って私のゼミに来る学生もいます」と語る。 (ナツメ社)



急に売れ始めるにはワケがある

マルコム・グラッドウェル

「感染理論」を使って、集団の行動や社会現象のからくりを解き明かす。凶悪犯罪の激減、ヒット商品、感染症など、多くの身近な事例はどのようにして起こるのかが紹介されている。「背景の力」や「弱い紐帯」といった社会学で用いられる概念も解説されており、社会学的思考も養えられる。 (高橋啓:訳/SBクリエイティブ)



空洞化のウソ 日本企業の「現地化」戦略

松島大輔

経産省の現役官僚が執筆した本。ここ30年来言われてきた、産業の「空洞化」について、様々な事例の検証を含め再検討を行っている。本書で著者が示した解で国内問題が本当に改善するのかの根拠はやや不足している感はあるものの、地方の中小企業において海外展開が進んでいることや、それが将来日本にもたらす影響を考察した点は、今後の国内地域経済を考える上で重要な視点を与えてくれる。本書は、産業政策・中小企業政策・産業集積政策に特化した内容となっているが、これらの政策を地理学的視点から読んでいくと、立地地域の状況を把握することなく、こうした政策を語ることはできないことが理解できる。 (講談社現代新書)



歴史・地理

砂糖の世界史

川北稔

かつて貴重品であった砂糖を求め、イギリス人はカリブ海の島々を植民地とし、砂糖プランテーションを建設する。それが、アフリカからの奴隷貿易につながる。イギリスでは、砂糖を入れた飲料を販売するコーヒーハウスが人々が集まり討論する場となり、政党や学術団体の設立につながる。砂糖は、世界を大きく変えた。砂糖以外にも、綿花、コーヒー、茶、小麦、あるいは現代なら原油のように世界中に需要がある商品がある。こうしたモノに着目し、それを求める商人や企業の活動、人々の消費動向の変化を分析することは経済史研究の中心的な課題の一つである。本書は、経済史によって何が明らかにできるかを、経済だけではなく、社会や政治、文化とも絡めて示している。『茶の世界史』『チョコレートの世界史』などの書籍も経済史の入門書として読むことができる。 (岩波ジュニア新書)



地域再生プロデュース 参画型デザイニングの実践と効果

蓮見孝

日産自動車のデザイン関連部門を経て、筑波大学芸術学群時代には、茨城県の地域産業のブランディングなどにも携わってきた蓮見先生が、地域再生について語る。住民の意識改革や明るさの取り戻しなどが、行政主導のどんな施策よりも大切であると感じさせる。 (文眞堂)



社会学

原発避難と創発的支援 活かされた中越の災害対応経験

高橋若菜、田口卓臣、松井克浩

かつて中越・中越沖の震災を経験した新潟県は、福島原発事故において、いち早く対応し、次々に有効な支援を打ち出した。新潟県の全面的なサポート体制を、新潟県職員や中間支援組織職員の証言や、新潟県による避難者アンケートから紹介する。 (本の泉社)



経済学

その数学が戦略を決める

イアン・エアーズ

病気の診断やヒットする映画の台本づくりなどに大量のデータを分析した結果が用いられている。それらの事例を通じ、データ統計分析の重要性や可能性を論じている。この本を通じ、合理的にものごとを決めることの重要性を理解してほしい。 (山形浩生:訳/文春文庫)



社会学

しあわせに働ける社会へ

竹信三恵子

今日、私たちの社会で「働く」ことは、正社員としても非正社員としても相当に厳しい状況にあることを解説する。あわせて、それに対して具体的にどのような対応策があるのか、求めるべき社会の仕組みはどのようなものかを解説し、働くことによって幸せになれる社会を展望している。労働の困難の背景には、ジェンダーがあることも明快に指摘されている。労働者に何が保障されているのかという大切な知識も詰まっている。社会に出る前に是非読んでほしい一冊だ。 (岩波ジュニア新書)



社会学

定常型社会 新しい「豊かさ」の構想

広井良典

著者の京都大学・広井良典先生が提唱する「定常型社会」とは、右肩上がりの成長、特に経済成長を絶対的な目標としなくとも十分な豊かさが実現されていく社会のこと。そうした経済成長至上主義ではない、定常化社会において、どのような社会保障が必要か、福祉のあり方について独創的に論じられている。 (岩波新書)


他のジャンルの本もみてみよう

法律・政治・国際 経済、社会 経営・ビジネス
哲学・思想 文学・芸術、歴史・地理
バイオ・医療、健康 食・農、生活 教育・心理
環境・エネルギー、建築・土木 数学・物理、地球・宇宙
テクノロジー・情報