現代社会って、経済って

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問題解決に効く「行為のデザイン」思考法

村田智明

著者の村田智明氏は、著名なデザイナーだ。これまでに数々のデザインを行ってきた経験に基づき、デザインの領域を上手に説明し、デザインによってできること、デザインがカバーする領域の広さ、デザイナーがすべき思考について、わかりやすく解説している。デザインを造形表現のことだと思っている人や、デザインに興味があり、初めて勉強したいと思っている人に、ぜひ最初に手に取ってほしい書籍だ。 (CCCメディアハウス)



空洞化のウソ 日本企業の「現地化」戦略

松島大輔

経産省の現役官僚が執筆した本。ここ30年来言われてきた、産業の「空洞化」について、様々な事例の検証を含め再検討を行っている。本書で著者が示した解で国内問題が本当に改善するのかの根拠はやや不足している感はあるものの、地方の中小企業において海外展開が進んでいることや、それが将来日本にもたらす影響を考察した点は、今後の国内地域経済を考える上で重要な視点を与えてくれる。本書は、産業政策・中小企業政策・産業集積政策に特化した内容となっているが、これらの政策を地理学的視点から読んでいくと、立地地域の状況を把握することなく、こうした政策を語ることはできないことが理解できる。 (講談社現代新書)



不思議フランス 魅惑の謎

藤野敦子

日本とフランスの違いを、恋愛・仕事・家庭・食など身近なテーマで面白おかしく解説しつつ、その理由を歴史的・文化的・制度的観点から真面目に解き明かす。フランスの「不思議」を突き詰めると、日本社会の課題が見えてくる。本書の学問としての側面は、一つは、社会科学の調査方法を用い、仏・日で実施したアンケート調査やインタビュー調査から得られた客観的なデータを基に執筆されている点。もう一つは、テーマに関連した「政策・制度」に触れている点。フランスが、出生率のチャンピオンと言われるほど出生率が回復したこと、女性が活躍する国になったことなどにつながったフランスの制度・政策を紹介している。 (春風社)



経済学

その数学が戦略を決める

イアン・エアーズ

病気の診断やヒットする映画の台本づくりなどに大量のデータを分析した結果が用いられている。それらの事例を通じ、データ統計分析の重要性や可能性を論じている。この本を通じ、合理的にものごとを決めることの重要性を理解してほしい。 (山形浩生:訳/文春文庫)



社会学

部長、その恋愛はセクハラです!

牟田和恵

アルバイトをすることになる女子高校生に、是非とも読んでほしい一冊。いかに大人の男性が「勘違いで」本気に恋愛モードになっていくか、注意に必要であるかがわかる本だ。セクハラ問題の第一人者が、豊富な具体例を紹介しつつ警鐘を鳴らす。 (集英社新書)



経済学

アリとキリギリスの日本経済入門

土居丈朗

舞台は「昆虫村」。会社でコツコツと働くアリ、土地に手を出して失敗するキリギリス等が登場し、バブルの形成と崩壊、ムダな公共投資や財政危機などをわかりやすく描いた良書。 (ちくま文庫)



社会学

女性を活用する国、しない国

竹信三恵子

世界の中でも女性の活用が進まない国、日本。その現状を諸外国と比較しながら解説し、将来の男女平等な社会のあり方を展望する。ブックレットらしく手軽に読める分量でありながらも、データをふんだんに使用しながら詳しく解説しており、充実した一冊だ。 (岩波ブックレット)



アダム・スミス 『道徳感情論』と『国富論』の世界

堂目卓生

「経済学の祖」アダム・スミス。本書を読めば、経済学や法律学を学ぼうとする高校生は、この歴史的思想家の著作『国富論』『道徳感情論』に、自分の問題として、あるいは歴史的課題として、興味をかき立てられるはずである。 (中公新書)



経済学

マネーボール

野球チームの再生を描いたドラマ。ストーリーを通じて、データ分析の重要さを知ることができる。また、スポーツにおいて利用されている統計学を見ることにより、統計学が様々な分野で応用可能なことを知ることができるはずだ。 (マイケル・ルイス:原作 ブラッド・ピット:主演)



社会学

ルポ 虐待 大阪二児置き去り死事件

杉山春

いま、日本社会で子育てがどれほどの労力を、母親にかけているのか。そして、世間でスキャンダラスに報道される母親による「虐待」。これは実は、本人の問題というより、育児をする母親に対して日本社会が冷淡であること、無理解であること、母親の負担を共有しないという態度から生じていることがよく理解できる本だ。母親ひとりに責任を押し付ける社会が、いかに母親だけでなく、子どもにも悲劇をもたらすかも明らかにされている。 (ちくま新書)



クライマーズ・ハイ

横山秀夫

1985年8月12日の日航機墜落事故を題材にした長編小説。地元紙の記者を主人公に、組織で仕事をするということ、物を書くということの難しさ、人間の命の価値などについて、読者を深い思考に誘う。著者の横山秀夫は事故当時、御巣鷹山のある群馬県の地元紙、上毛新聞の記者であった。 (文春文庫)



経済学

予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」

ダン・アリエリー

行動経済学本のベストセラー。合理的にものごとを決めることの重要性を理解した人ですら、「合理的」とされた決定を押し通すことが難しい。人は不合理に突き動かされることも多く、その理由や予測についての解明をこの本がしてくれる。 (熊谷淳子:訳/ハヤカワ・ノンフィクション文庫)



社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」

マックス・ヴェーバー

「すべてを説明できる唯一の理論」などを作ることは、経済も含め、社会科学の領域ではできないということを明確にした本。また、そうした理論をなぜ作れないのか、その事実にどう向き合うべきなのかが、深く考え抜かれている。マックス・ヴェーバーは、高校生にはやや難しいが、経済思想、社会思想史を学ぶにあたり非常に重要な本なのでおすすめしてみたい。 (富永祐治、立野保男:訳、折原浩:補訳/岩波文庫)



経済学

20歳からの社会科

明治大学世代間政策研究所:編

若い世代に大きく関わる政策課題である、財政・社会保障、外交、教育、環境問題について、経済学・政治学などの知見に基づいてどのように考えればよいのか導いてくれる一冊。例えば、日本の財政にとって、医療・社会保障は喫緊の政策課題だ。中でも国民年金については、少子・高齢化社会ではこの仕組みがうまくいかないと、多くの財政学・公共経済学の研究者により指摘されている。なぜ国民年金の改革が必要か、なぜ改革が「先送り」されるか。これはまさに財政・公共経済の分析対象だ。本書では、こうした問題やその解決策についても紹介されている。「20歳からの」と銘打っているものの、財政や社会保障、若者の政治参加などに関心のある高校生にお勧めしたい。 (日本経済新聞出版社)



多数決を疑う 社会的選択理論とは何か

坂井豊貴

社会選択理論と呼ばれる理論経済学の一部をわかりやすく説明してくれる本。選挙制度を具体的に解説しながら、民主主義の基本となる多数決について、数学を用いた理論で考えることの必要性を教えてくれる。 (岩波新書)



日本経済新聞

日々のニュースだけではなく、経済学者の最新の研究がシリーズで紹介されていたり、専門家の見方が掲載されていたりする。また、わかりやすい特集が多く、読み物としても楽しめる。最初は、関心のあるところのみを読めばよい。 (日本経済新聞社)



社会学

生殖医療はヒトを幸せにするのか 生命倫理から考える

小林亜津子

不妊を補助的に解決するために始まった生殖医療は、現在その枠を超え、新型着床前診断で健康に育ちうる胚のみを選ぶことや、未婚女性が若い卵子の凍結保存を求めるようになっている。技術と発明の進歩、そしてそれらを欲する人の欲求は留まるところを知らない。生命倫理の観点から、この問題を解説、展望していく。 (光文社新書)



哲学・思想

改訂 マリー・キュリーの挑戦 科学・ジェンダー・戦争

川島慶子

史上最も初期の「リケジョ」であるマリー・キュリー。科学と戦争、科学と国籍、科学と女性であることなどの時代の制約に翻弄されながら生きた彼女の半生を描いている。子どもの伝記で有名な彼女の、全く異なる一面を垣間見ることができるだろう。 (トランスビュー)



社会学

断片的なものの社会学

岸政彦

社会学者の「まなざし」を知るために、オススメの本。路上のギター弾き、夜の仕事、元反社会的組織、在日コリアンなど、様々な人々へのインタビューとエッセイから構成されている。「何事もない、普通の」物語から語り手の人生を感得させるような本。安易に対象を解釈しようとするのではなく、抽象化し分析してしまうと解釈からすり抜けていってしまうような、平凡で普通の、何かを通じて「理解できない」対象に近づいていく。インタビューを含む社会調査は、社会学という学問の最大の学問的特徴の一つだが、必ずしも「事実」を外部から客観的に観察するためではない。社会学が重視するのは、人々によって認識されている「意味」だ。この本からは、語りの「意味」に寄り添おうとする社会学者の態度を知ることができるだろう。 (朝日出版社)



経済学

人口から読む日本の歴史

鬼頭宏

日本の人口を切り口に、縄文時代から現在まで日本の歴史を描いた名著。江戸時代が中心だが、人口の増減や、それをもたらした要因の分析が興味深く、歴史研究の醍醐味がわかる。人口がいかに経済と関わってきたかがわかるとともに、平安時代、鎌倉時代といった政治によって時代区分された教科書的な日本史とは異なった日本の歴史を知ることができる。 (講談社学術文庫)


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