現代社会って、経済って

選んでいただいたフィールドの本はこちら。さあ、もっとみてみよう。

社会学

女性を活用する国、しない国

竹信三恵子

世界の中でも女性の活用が進まない国、日本。その現状を諸外国と比較しながら解説し、将来の男女平等な社会のあり方を展望する。ブックレットらしく手軽に読める分量でありながらも、データをふんだんに使用しながら詳しく解説しており、充実した一冊だ。 (岩波ブックレット)



地域再生プロデュース 参画型デザイニングの実践と効果

蓮見孝

日産自動車のデザイン関連部門を経て、筑波大学芸術学群時代には、茨城県の地域産業のブランディングなどにも携わってきた蓮見先生が、地域再生について語る。住民の意識改革や明るさの取り戻しなどが、行政主導のどんな施策よりも大切であると感じさせる。 (文眞堂)



政治学・国際関係

一九八四年

ジョージ・オーウェル

イギリスの著者が1949年に約40年後の近未来社会を予測して書いたフィクション小説。政府による監視や、検閲、権威主義に凝り固まった社会を描く。言葉が破壊されていくとき、それは人間性も破壊し、暴力こそが自由だと考える人が生産されていく。今の日本の政治をじっくり考えるためにも手に取って欲しい。 (高橋和久:訳/早川書房)



不思議フランス 魅惑の謎

藤野敦子

日本とフランスの違いを、恋愛・仕事・家庭・食など身近なテーマで面白おかしく解説しつつ、その理由を歴史的・文化的・制度的観点から真面目に解き明かす。フランスの「不思議」を突き詰めると、日本社会の課題が見えてくる。本書の学問としての側面は、一つは、社会科学の調査方法を用い、仏・日で実施したアンケート調査やインタビュー調査から得られた客観的なデータを基に執筆されている点。もう一つは、テーマに関連した「政策・制度」に触れている点。フランスが、出生率のチャンピオンと言われるほど出生率が回復したこと、女性が活躍する国になったことなどにつながったフランスの制度・政策を紹介している。 (春風社)



いま生きる階級論

佐藤優

教育格差をはじめ、労働・商品・資本・国家・階級・格差などの概念をさまざまな文献を通じて読み解いて行く講義録。人生の指針となり得るヒントがちりばめられている。同じ著者による『いま生きる「資本論」』(新潮文庫)と併読するとよい。 (新潮社)



家政・生活、デザイン系

新版 データで読む家族問題

湯沢雍彦、宮本みち子

非正規雇用の若年層、ニート、介護問題など、現代の家庭が抱える様々な問題を、詳細にわたって分析し解説する。この本を通じて、私たちが経験しうる生活問題を、網羅して把握することができる。 (NHK出版)



経済学

功利主義入門

児玉聡

現代経済学を作り上げた要素の1つに、“経済人”の行動原理であるベンサムの功利主義がある。その功利主義とは何か。「あいつは功利的だ」というのは日本語の会話ではマイナスのイメージがつきまとうが、例えば、脳死状態の人の生命維持装置を外すべきか否か、ガンの原因であるタバコをどの程度厳しく規制するかなど、現実の問題を解決する際に、功利主義は一つの有力な判断基準だ。功利主義を知る本。 (ちくま新書)



アメリカの巨大軍需産業

広瀬隆

アメリカの政治・経済と戦争、紛争介入、そして国や軍需への意思決定に携わる人物を分析し、アメリカ経済に占める軍需産業の位置を詳しく紹介している。経済発展にとって、軍需産業がどのような役割を果たしているのかを考える上での貴重な文献である。 (集英社新書)



急に売れ始めるにはワケがある

マルコム・グラッドウェル

「感染理論」を使って、集団の行動や社会現象のからくりを解き明かす。凶悪犯罪の激減、ヒット商品、感染症など、多くの身近な事例はどのようにして起こるのかが紹介されている。「背景の力」や「弱い紐帯」といった社会学で用いられる概念も解説されており、社会学的思考も養えられる。 (高橋啓:訳/SBクリエイティブ)



経済学

父が息子に語るマクロ経済学

斎藤誠

大学で学ぶことの大切さや意味を伝え、歴史の中で現代の経済社会を見つめる癖をつけてほしいと願いつつ、マクロ経済学の基礎について解説。全10講義でしっかり学べる。 (勁草書房)



新版 原子力の社会史 その日本的展開

吉岡斉

第二次世界大戦から福島第一原発事故まで、日本の原子力開発はどのように進められてきたのか。そして、国際社会における核開発問題の変遷を分かりやすく紐解く一冊。基本文献として素晴らしく、ぜひ推薦したい。 (朝日新聞出版)



社会学

原発避難と創発的支援 活かされた中越の災害対応経験

高橋若菜、田口卓臣、松井克浩

かつて中越・中越沖の震災を経験した新潟県は、福島原発事故において、いち早く対応し、次々に有効な支援を打ち出した。新潟県の全面的なサポート体制を、新潟県職員や中間支援組織職員の証言や、新潟県による避難者アンケートから紹介する。 (本の泉社)



経済学

経済学に何ができるか 文明社会の制度的枠組み

猪木武徳

税と国債発行、最低賃金法の効果、所得格差問題など、実際に論争を引き起こしている具体的な政策課題は様々ある。これらについて歴史をひもときながら、制度改革の方向性を模索している。故きを温ねることから、新しい問題の本質を知ろうとする姿勢に、普遍的な真実を探求するための一つの方法を学びとることができる。 (中公新書)



社会学

反コミュニケーション

奥村隆

関西学院大学で社会学を教える奥村隆先生の本。社会学の主な理論を知ることができ、コミュニケーションとは何かについて考えることのできる好著。著者が社会学や思想学における歴史上の人物を架空上で訪ねて語り合うというエッセイ形式が楽しい。 (弘文堂)



経済学

予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」

ダン・アリエリー

行動経済学本のベストセラー。合理的にものごとを決めることの重要性を理解した人ですら、「合理的」とされた決定を押し通すことが難しい。人は不合理に突き動かされることも多く、その理由や予測についての解明をこの本がしてくれる。 (熊谷淳子:訳/ハヤカワ・ノンフィクション文庫)



経済学

超ヤバい経済学

スティーヴン・レヴィット、スティーヴン・ダブナー

全世界発行部数400万部のベストセラー『ヤバい経済学』の続編。「酔っ払って歩くのと酔っ払い運転、どっちが危険?」「テロリストを捕まえるには?」といった“ヤバい”話題を扱い、経済学の知識がなくても読める。人々は自分が幸福になるよう、つまり、自分にとって得になるよう行動している。しかし、その行動基準は正義や善意だけでは説明できず、また正義や善意の観念が誰しも同じとは限らないこと、一般に信じられていることでも、数字を分析すると真実でない時があることが書かれている。だから、人々が何を得と考えるかを明確にしないと、良い政策や法律は作れないということがよく理解できる本。その意味で理論経済学の意図がわかる。 (望月衛:訳/東洋経済新報社)



学問のすゝめ

福澤諭吉

「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言えり」。この有名な一文ではじまる。「学問が何故大切なのか」という福沢諭吉の主張を知ることができる。その輝きは現在でも失われていない。『学問のすすめ 現代語訳』がちくま新書から、斎藤孝先生訳出ているが、できれば原典(文語体)で読みたい。 (岩波文庫)



哲学・思想

オウムという現象 現代社会と宗教

渡辺学

1995年の地下鉄サリン事件を起こしたオウム真理教。今も裁判は続く。そのオウム真理教が生まれてきた社会状況や宗教文化などを踏まえて、その先行形態やオウム真理教の成立や教義を明らかにする。そして、そこから生じてくる教訓を語る。著者は、宗教学者でありユング心理学研究者。 (晃洋書房)



経済学

その数学が戦略を決める

イアン・エアーズ

病気の診断やヒットする映画の台本づくりなどに大量のデータを分析した結果が用いられている。それらの事例を通じ、データ統計分析の重要性や可能性を論じている。この本を通じ、合理的にものごとを決めることの重要性を理解してほしい。 (山形浩生:訳/文春文庫)



社会学

しあわせに働ける社会へ

竹信三恵子

今日、私たちの社会で「働く」ことは、正社員としても非正社員としても相当に厳しい状況にあることを解説する。あわせて、それに対して具体的にどのような対応策があるのか、求めるべき社会の仕組みはどのようなものかを解説し、働くことによって幸せになれる社会を展望している。労働の困難の背景には、ジェンダーがあることも明快に指摘されている。労働者に何が保障されているのかという大切な知識も詰まっている。社会に出る前に是非読んでほしい一冊だ。 (岩波ジュニア新書)


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