現代社会って、経済って

選んでいただいたフィールドの本はこちら。さあ、もっとみてみよう。

社会学

原発避難と創発的支援 活かされた中越の災害対応経験

高橋若菜、田口卓臣、松井克浩

かつて中越・中越沖の震災を経験した新潟県は、福島原発事故において、いち早く対応し、次々に有効な支援を打ち出した。新潟県の全面的なサポート体制を、新潟県職員や中間支援組織職員の証言や、新潟県による避難者アンケートから紹介する。 (本の泉社)



社会学

シティプロモーション 地域の魅力を創るしごと

河井孝仁

いかに地域を盛り上げていくか。地域の価値を生み出しそれを発信するのが「シティプロモーション」。その意義や具体的手法、事例がわかる。東海大学文学部広報メディア学科の河井孝仁ゼミナールの学生たちの調査や考察も本書に活用されている。 (東京法令出版)



経済学

功利主義入門

児玉聡

現代経済学を作り上げた要素の1つに、“経済人”の行動原理であるベンサムの功利主義がある。その功利主義とは何か。「あいつは功利的だ」というのは日本語の会話ではマイナスのイメージがつきまとうが、例えば、脳死状態の人の生命維持装置を外すべきか否か、ガンの原因であるタバコをどの程度厳しく規制するかなど、現実の問題を解決する際に、功利主義は一つの有力な判断基準だ。功利主義を知る本。 (ちくま新書)



アメリカの巨大軍需産業

広瀬隆

アメリカの政治・経済と戦争、紛争介入、そして国や軍需への意思決定に携わる人物を分析し、アメリカ経済に占める軍需産業の位置を詳しく紹介している。経済発展にとって、軍需産業がどのような役割を果たしているのかを考える上での貴重な文献である。 (集英社新書)



経済学

超ヤバい経済学

スティーヴン・レヴィット、スティーヴン・ダブナー

全世界発行部数400万部のベストセラー『ヤバい経済学』の続編。「酔っ払って歩くのと酔っ払い運転、どっちが危険?」「テロリストを捕まえるには?」といった“ヤバい”話題を扱い、経済学の知識がなくても読める。人々は自分が幸福になるよう、つまり、自分にとって得になるよう行動している。しかし、その行動基準は正義や善意だけでは説明できず、また正義や善意の観念が誰しも同じとは限らないこと、一般に信じられていることでも、数字を分析すると真実でない時があることが書かれている。だから、人々が何を得と考えるかを明確にしないと、良い政策や法律は作れないということがよく理解できる本。その意味で理論経済学の意図がわかる。 (望月衛:訳/東洋経済新報社)



新版 原子力の社会史 その日本的展開

吉岡斉

第二次世界大戦から福島第一原発事故まで、日本の原子力開発はどのように進められてきたのか。そして、国際社会における核開発問題の変遷を分かりやすく紐解く一冊。基本文献として素晴らしく、ぜひ推薦したい。 (朝日新聞出版)



社会学

990円のジーンズがつくられるのはなぜ?

長田華子

世界の縫製工場といわれるバングラディッシュ。世界中のアパレルからの大量の発注に応える、その縫製工場の現実を教える本。先進国の豊かな暮らしは途上国の人々の過酷な労働の上に成り立っていることに、少しでも思いをはせることができるようになる。 (合同出版)



社会学

越境スタディーズ 人文学・社会科学の視点から

岩佐和幸、岩佐光広、森直人:編

森直人先生ほか、高知大学人文学部の研究プロジェクトから生まれた本。「越境」というテーマで、現代のグローバル社会、日本、そして高知という地域について分野横断的に考える。そこには、言語学や文化人類学、文学、社会学、地域経済学といった、様々な分野の知見が凝縮されている。将来の学びを考える高校生の皆さんには、人文学・社会科学の様々な分野のあり方を身近な形で知ってもらえるだろう。 (リーブル出版)



経済学

ファスト&スロー

ダニエル・カーネマン

ノーベル経済学賞を受賞した心理学者が、行動経済学をもとに身近な例を数多く提示しながら解説する。行動科学の原理を理解することは、自らをよくコントロールすることにつながる。直感(ファスト)と熟慮(スロー)のそれぞれについて考えるきっかけとなるだろう。 (村井章子:訳/早川書房)



経済学

教養としての経済学 生き抜く力を培うために

一橋大学経済学部

一橋大学経済学部の教員が総力を結集して執筆した本。経済政策を含め、ほぼすべての経済学分野について言及されている。経済政策に関する章としては、「賛否両論の TPP:二分法に陥らずに本質を理解しよう」、「なぜギリシャを日本が助けなければならないのか:国際金融 危機とその解決法を探る」、「廃棄物の値段はどう決まる?:経済学が見落としがちな『モノの世界』」などがある。他に、経済学の学び方もわかる。本書を読めば、経済学がどのような学問なのか、どれほど学際的なのか、どれほど奥が深くて興味深いのかがわかるだろう。 (有斐閣)



不思議フランス 魅惑の謎

藤野敦子

日本とフランスの違いを、恋愛・仕事・家庭・食など身近なテーマで面白おかしく解説しつつ、その理由を歴史的・文化的・制度的観点から真面目に解き明かす。フランスの「不思議」を突き詰めると、日本社会の課題が見えてくる。本書の学問としての側面は、一つは、社会科学の調査方法を用い、仏・日で実施したアンケート調査やインタビュー調査から得られた客観的なデータを基に執筆されている点。もう一つは、テーマに関連した「政策・制度」に触れている点。フランスが、出生率のチャンピオンと言われるほど出生率が回復したこと、女性が活躍する国になったことなどにつながったフランスの制度・政策を紹介している。 (春風社)



経済学

アリとキリギリスの日本経済入門

土居丈朗

舞台は「昆虫村」。会社でコツコツと働くアリ、土地に手を出して失敗するキリギリス等が登場し、バブルの形成と崩壊、ムダな公共投資や財政危機などをわかりやすく描いた良書。 (ちくま文庫)



学問のすゝめ

福澤諭吉

「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言えり」。この有名な一文ではじまる。「学問が何故大切なのか」という福沢諭吉の主張を知ることができる。その輝きは現在でも失われていない。『学問のすすめ 現代語訳』がちくま新書から、斎藤孝先生訳出ているが、できれば原典(文語体)で読みたい。 (岩波文庫)



社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」

マックス・ヴェーバー

「すべてを説明できる唯一の理論」などを作ることは、経済も含め、社会科学の領域ではできないということを明確にした本。また、そうした理論をなぜ作れないのか、その事実にどう向き合うべきなのかが、深く考え抜かれている。マックス・ヴェーバーは、高校生にはやや難しいが、経済思想、社会思想史を学ぶにあたり非常に重要な本なのでおすすめしてみたい。 (富永祐治、立野保男:訳、折原浩:補訳/岩波文庫)



社会学

社会を変えるには

小熊英二

「社会を変える」ために有効な手法を、社会科学・人文科学の殆どの分野をフルに活用しながら解説する。平易な言葉遣いであるにもかかわらず、内容は非常に深く、科学技術と社会の関係を考えるうえでも、示唆に富んでいる。 (現代新書)



社会学

嘘つきアーニャの真っ赤な真実

米原万里

激動の東欧を生きた三人の女性を描いた実話。競争社会ではなく、自己責任の社会でもなく、友の秀でた才能を見ながら一緒に喜べる、そんな社会がかつてあったことが描かれている。第三十三回大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。 (角川文庫)



空洞化のウソ 日本企業の「現地化」戦略

松島大輔

経産省の現役官僚が執筆した本。ここ30年来言われてきた、産業の「空洞化」について、様々な事例の検証を含め再検討を行っている。本書で著者が示した解で国内問題が本当に改善するのかの根拠はやや不足している感はあるものの、地方の中小企業において海外展開が進んでいることや、それが将来日本にもたらす影響を考察した点は、今後の国内地域経済を考える上で重要な視点を与えてくれる。本書は、産業政策・中小企業政策・産業集積政策に特化した内容となっているが、これらの政策を地理学的視点から読んでいくと、立地地域の状況を把握することなく、こうした政策を語ることはできないことが理解できる。 (講談社現代新書)



哲学・思想

オウムという現象 現代社会と宗教

渡辺学

1995年の地下鉄サリン事件を起こしたオウム真理教。今も裁判は続く。そのオウム真理教が生まれてきた社会状況や宗教文化などを踏まえて、その先行形態やオウム真理教の成立や教義を明らかにする。そして、そこから生じてくる教訓を語る。著者は、宗教学者でありユング心理学研究者。 (晃洋書房)



社会学

定常型社会 新しい「豊かさ」の構想

広井良典

著者の京都大学・広井良典先生が提唱する「定常型社会」とは、右肩上がりの成長、特に経済成長を絶対的な目標としなくとも十分な豊かさが実現されていく社会のこと。そうした経済成長至上主義ではない、定常化社会において、どのような社会保障が必要か、福祉のあり方について独創的に論じられている。 (岩波新書)



いま生きる階級論

佐藤優

教育格差をはじめ、労働・商品・資本・国家・階級・格差などの概念をさまざまな文献を通じて読み解いて行く講義録。人生の指針となり得るヒントがちりばめられている。同じ著者による『いま生きる「資本論」』(新潮文庫)と併読するとよい。 (新潮社)


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