衣服というと、女子服の研究に目を向けるのが一般的ですが、男子服に注目するのも面白いと思います。追求するテーマは、明治維新期におけるフランスからの男子服意匠の導入の歴史です。様々な資料から、明治期の男子の洋装化がフランスの支援で始まったことが明らかになりました。そこで、我が国の洋装文化の形成の初期に、礼服や軍服など男子服の導入に大きな影響を与えた、幕末から明治維新期にかけての、日本とフランスの交流の経緯と実態を明らかにしようとしています。
洋装化研究から、明治期の歴史を読み解く
明治維新期は封建社会から近代社会へという急激な変化を遂げた時期であり、我が国の歴史上の転換期でも最も重要な時代です。そのため、国際関係、政治、経済、社会など多様な分野で様々な学術研究が行われています。ところが、「洋装化」自体の研究は他分野に比べればその歴史的重要性はほとんど顧みられていません。「洋装化」の進展に不可欠な役割を果たした諸外国からの支援・交流が明らかになれば、幕末から明治期の歴史を深く読み解ける資料の一つとなり真実がわかります。新たな歴史を築くことになるでしょう。
一般的な傾向は?
- ●主な業種は→小売業
- ●主な職種は→販売員
- ●業務の特徴は→外資系・ハイブランドやアパレルに就職が多く、販売員から店長、バイヤー、MD(マーチャンダイジング)など発展しています。現在は、コスメやIT企業も人気です。
分野はどう活かされる?
デザインや色の勉強をしているため、コーディネートや素材の提案ができます。ウエブデザインの勉強もできますので(選択科目)、ITやファッション関連の衣料や小物、化粧品の企画に活かされます。
ファッションの好きな生徒さんは、日本だけでなく世界に目を向けて学びましょう。きっと新たな発見があるでしょう。
ファッション・ハウジングデザイン学科の授業では、ファッション史やボディーファッション論があります。授業では、調査した第一資料や調査プロセスを含みながら、教科書や書籍に記載されていない写真や資料を使って、調査のエピソードを含めながら学んでいます。希望するゼミ生は、一緒にパリで調査しました。
興味がわいたら~先生おすすめ本
大河ドラマ
幕末から明治期にかけてのドラマ、例えば『新撰組』『竜馬がゆく』『勝海舟』『篤姫』『徳川慶喜』『花燃ゆ』『龍馬伝』などは、その時代の衣食住を忠実に再現しようとしています。ドラマを通じて時代の流れや人の価値観の変遷とともに、暮らしや衣服の変遷を理解することができます。
(NHK)