機械力学・制御

捨てられる未利用の振動を電気エネルギーに変える


長嶺拓夫 先生

埼玉大学 工学部 機械工学・システムデザイン学科/理工学研究科 機械科学専攻 機械科学プログラム

どんなことを研究していますか?

私たちの身のまわりには多くの小さな振動があります。例えば、製品を製造する工程で機械が動くとき、振動や音が発生します。その振動や音は、ものを作る動きの精度を落としたり、エネルギーのロスになったりします。私は、この振動や音の発生メカニズムの明らかにし、それらを制御・防止する方法を検討しています。

小型風力発電機の開発

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また、未利用の振動エネルギーを利用した小型の発電機の開発にも取り組んでいます。振動はエネルギー源として見過ごされていますが、捨てられている未利用の振動エネルギーを、電気エネルギーに変えることができるのです。最近の小型センサは微小な電気エネルギーでも作動するので、センサ向けの小型振動発電機の需要が高まっています。

また、風によって起こる振動を利用した小型風力発電機の開発も行っています。一般的な風力発電機には平均風速6m/秒以上の風が必要であり、サイズも大きいものになります。振動を利用し、かつサイズも小さく済みますので、新しい発電機の可能性を拓くことになるでしょう。

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展示会に参加した学生たち。自分たちの研究成果をポスターにまとめ発表しました。

本コーナーは、中高生と、大学での学問・研究活動との間の橋渡しになれるよう、経済産業省の大学・産学連携、および内閣府/科学技術・イノベーション推進事務局の調査事業の成果を利用し、学校法人河合塾により、企画・制作・運営されています。

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