先進国と開発途上国の間には大きな経済格差があり、日本を含む先進国でも、地域格差や所得格差が拡大する傾向にあります。そして開発途上国には学校に行けない、生きるのに精一杯という人が多数おり、先進国でも相対的貧困といって、その国の大多数より貧しいために十分な栄養がとれなかったり進学できなかったりする人がいます。探究学習では、たとえば現代社会・公共や政治・経済から「先進国のどんな暮らしが開発途上国の負担になっているかを調べ自分たちにできることを考える」、「子どもの貧困の要因や実態について調べる」といった活動ができるでしょう。さらに、問題の解決に向けた活動に参加するなど、実際に行動に移すこともできるでしょう。
開発途上国については、現状の研究は【地域研究】、国際協力は【国際関係論】、農地・水資源開発や安全な水の供給などは【地域環境工学・計画学】で研究や活動が行われています。国内問題については、格差を是正するための所得の再分配については【財政・公共経済】、生活保護など低所得者への支援については【社会福祉学】、所得格差と教育格差の関係など教育面は【教育社会学】、子どもの貧困など子どもについては【子ども学(子ども環境学)】、貧困の実態調査の研究などは【社会学】で行われています。
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財政・公共経済 国の財政問題を解決したい |
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社会福祉学 社会的弱者の権利を守りたい |
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社会学 社会って何? 客観的に捉え直し課題を提示 |
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国際関係論 国際社会の紛争解決。平和のために |
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地域研究 世界は広い。いろいろな地域を知りたい |
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教育社会学 不登校? 生徒自身ではなく学校や社会が問題だ |
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子ども学(子ども環境学) 子どもを理解し、取り巻く環境を改善しよう |
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地域環境工学・計画学 水と緑の豊かな農地を創る |