学問を選ぼう。注目の研究と学べる大学がわかる!
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現在世界では、食糧について様々な問題が起こっている。例えば、開発途上国では開発の遅れや天候不順などから飢餓に苦しむ人がいる。そこで農学の【作物生産科学】、【地域環境工学・計画学】、【農業環境・情報工学】といった分野では、農地の開発や潅漑設備建設、乾燥地域の緑化、気候に適した品種改良などについて研究し、支援を行っている。食糧不足の国や地域の現状を知るためには【地域研究】も大切だ。
また、地球温暖化などによる異常気象も、食糧不足の原因となる。そのため【持続可能システム】【環境政策・環境社会システム】といった環境に関する学問からも、食糧問題にアプローチされている。
一方、日本を含む先進国では、膨大な食品が廃棄される「食品ロス」が社会問題になっている。また、日本は、家畜の飼料を含めた多くの食糧を輸入に頼っており、もし輸入がストップすれば食糧危機に陥る。さらに、食糧をバイオ燃料にしたり、投資の対象にしたりすることで食糧の値段が上がり、貧しい人が食糧を買えなくなったり、食費が増えて他の支出にまわせなくなるという問題もある。こうした食糧に関する政治・経済的な問題は、【国際関係論】、【経済政策】、【経営・経済農学】などの分野で研究されている。