対話のレッスン
平田オリザ
<対話>は、一方的に自分の価値観を主張し、その価値観と論理によって相手が説得され、強引な合一化が果たされることを最終的な目的とする、ディベート(討論)とは決定的に異なるものです。むしろ「対話は、自分の価値観と、相手の価値観をすり合わせることによって、新しい第三の価値観とでもいうべきものを作り上げることを目標としている。だから、対話においては、自分の価値観が変わっていくことを潔しとし、さらにはその変化に喜びさえも見いだせなければならない」。
そういった<対話>の困難さと魅力を、劇作家で演出家の著者が、魅力的な言葉遣いを通して明らかにしてくれています。いつも同じ価値観の仲間とばかりの会話に明け暮れている人には、特におすすめの一冊です。
(小学館)
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