河合塾グループ 河合塾

犬と鬼　知られざる日本の肖像

アレックス・カー

あなたが通学途中に気分が悪くならないなら、あなたの感覚は残念なものに違いない。そう、町が汚いのだ。海が消波ブロックで埋め尽くされ、山がコンクリートで「補強」され、電信柱と電線が景色を台無しにしていく、それに違和感を覚えないとしたら、とてもじゃないが成熟国の人とは言えない。

日本の公共事業の品のなさは、日本の歯科治療と似ていると思う。未だに保険治療で銀歯を多用する国は、いったい何を維持しようとしているのかと。 (講談社)

この本に興味を持ったらこの学問へ
人文地理学
都市、経済、観光の地域性を調べる

同じ分野のおススメ本

こちらもおススメ

どうする？日本企業

三品和広

「日本製は素晴らしい」というフレーズを、日本企業や日本人が言っていたら恥ずかしい。それは「おもてなし日本一のまち、松山」と自分で空港に看板を掲げるようなものです...

「ひとり」の哲学

山折哲雄

本書を肯定的に読むのではなく、時代の思考に浸かってきたと皮肉的に読んでほしい。著者は80歳半ばになってから「ひとり」に触れている。確かに「正しさ」は社会的に決ま...

弱い日本の強い円

佐々木融

国力を定義して捉えようとすると忍耐と強引さを必要とするが、強い国の貨幣が強くなることは必然ではない。ドル円レートはこの40年間、趨勢的に円がドルに対して強くなっ...
河合塾グループサイトのご案内
みらいぶっくへ ようこそ ふとした本との出会いやあなたの関心から学問・大学をみつけるサイトです。
TOPページへ