イスラームの「英雄」サラディン 十字軍と戦った男
佐藤次高
「十字軍」の遠征は世界史の教科書に必ず載っていますが、この本は従来の西洋史の視点からではなく、サラディンという一人の英雄の生涯を通して、「十字軍」に攻め込まれたイスラーム側にとって「十字軍」とは何だったのかを描いています。アラブ史の研究者として世界的に名高い著者が、ヨーロッパ側の史料からは伺い知ることのできない、もう一つの「十字軍」の真実を、アラビア語史料から明らかにしていきます。皆さんもこの本を読むと、一つの歴史的出来事も立場を変えてみれば、まったく別の面が見えてくることに気づくはずです。歴史学研究の面白さは、まさにそこにあると言えるでしょう。
(講談社学術文庫)
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