富士山頂

新田次郎

正確なデータによる正確な気象予報を行うため、富士山頂に気象レーダーを設置するのは気象庁長年の悲願だった。しかし天候の変わりやすい富士山頂にどうやって資材を運び、レーダーを建設し、データを送るのか。気象庁職員であり地震火山学に造詣の深い著者が実際に富士山頂レーダー設置に関わった体験をもとに、山の自然と格闘する研究者の姿が描かれた小説。自然を前に人間がおぼえる無力感と、それでも果敢に立ち向かう研究者の生きざまが映し出される。地球物理学・防災科学を志す人はぜひ手に取って欲しい。 (文春文庫)

同じ分野のおススメ本

みらいぶっくへ ようこそ ふとした本との出会いやあなたの関心から学問・大学をみつけるサイトです。
TOPページへ