科学者という仕事 独創性はどのように生まれるか
酒井邦嘉
科学や研究という営みを理解し、科学者という仕事の本質を捉えようとする本。科学者に必要な能力や努力、苦悩や喜びなど、様々な観点から科学者という仕事が説明されている。科学者・研究者志望の高校生にとっても、研究現場の実態は伝わっていないのではないだろうか。この本は、科学者・研究者の仕事の全体像を丁寧に説明するのみならず、著名な科学者たちの言葉を手掛かりに科学研究の本質に迫ろうとする野心的な本である。科学者が一生をかけたとしても、高校生の教科書に掲載されるような独創的な結果を得ることは容易ではない。特に、本書に紹介されている偉大な科学者の言葉を手掛かりに、「独創性」はどのように生まれるのか、著者と一緒に考えてほしい。
(中公新書)
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