科学者とあたま

寺田寅彦

物理学者であって随筆家、俳句を夏目漱石に師事した俳人でもある寺田寅彦の随筆撰集。表題作「科学者とあたま」は、自分の能力にいまひとつ自信がもてない若者に読んでほしい作品。「科学者」になるには、「あたまがよい」ほうがよいのだろうか。それとも…。この本では、「文系」「理系」の学問に通じた著者が、様々な文化的事象を肌で感じ、情報を整理し、その本質にアプローチしていく。「文化事象を科学的に分析する」とはどういうことなのか。大量の文化系データを研究対象とする場合、コンピュータに頼るあまり、ともすれば、データの本質を見誤ってしまう。扱う事象やデータは違っても、そのアプローチのしかたや分析の姿勢には、学ぶところがある。 (平凡社)

同じ分野のおススメ本

こちらもおススメ




みらいぶっくへ ようこそ ふとした本との出会いやあなたの関心から学問・大学をみつけるサイトです。
TOPページへ