私とは何か 「個人」から「分人」へ

平野啓一郎

「本書の目的は、人間の基本単位を考え直すこと」である。人間をこれ以上分けられない「個人」(individual)として捉えるのではなく、より小さな複数の「分人」(dividual = 著者の造語)のネットワークとして考えてはどうか。たったひとつの「本当の私」など存在せず、対人関係ごとに見せる複数の顔=「分人」の同時進行のプロジェクトとして「私」を柔軟に捉えてはどうか。著者はこのように提案する。著者のように人やものごとを関係性の中で見つめ直し、多元的に理解することで、「自分」だけでなく、自分をとりまく「社会」や「地域」の見え方も変わってくるだろう。人間関係に悩みがちな人に、ぜひ薦めたい。 (講談社現代新書)

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