思想って、祈るって

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法律学

アメリカのデモクラシー

トクヴィル

19世紀のアメリカを訪れたフランスの政治思想家が、アメリカの文化や政治や慣習の独自な姿に驚き、アメリカでのデモクラシー成立の過程と、政治制度について分析し、平易な観察文で解説した名著。思想史の視点からは、そこに宗教が深く関係していることを読み取ってほしい。文庫は、第一巻(上・下)と第二巻(上・下)の4冊からなる。 (松本礼二:訳/岩波文庫)



風土

和辻哲郎

日本を代表する哲学者・和辻哲郎の著書。和辻は本書で、アジアからヨーロッパを、モンスーン地帯(南アジア・東アジア)、砂漠地帯(西アジア)、牧場地帯(西ヨーロッパ)に分けて文化を考察した。世界の文化伝統の中で、ものの考え方がいかに風土と密接に結びついているのかを知ることができる。時代を超えて読み継がれていくべき名著の1つなので、高校生も是非手にとってほしい。 (岩波文庫)



哲学・思想

近代天皇像の形成

安丸良夫

著者は、「近代の天皇像は、実質的には明治維新を境とする近代化過程において作りだされたものである」と強調してきた。近代国家の形成に際して、国民的アイデンティを構成し国民国家としての統合を実現するために、近代天皇制は重要な役割を果たしている。本書では、近代天皇制の解明を通じて、近代日本の思想やイデオロギーがどのように形成されてきたかを、思想史の立場から検討している。近年関心の高い皇位継承問題についても述べている。 (岩波現代文庫)



哲学・思想

〈子ども〉のための哲学

永井均

哲学の問いは、常識にとらわれない幼い子どもの心に芽生える。私たちの多くは、いつしかそのような問いを忘れることによって、あるいは心の中にしまい込むことによって大人になる。つまらない大人になりたくない人、つまらない大人になってしまいそうで怖い人、そのような感覚を持ち合わせている人は、例えばこの本を手に取ってほしい。この本では、なぜぼくは存在するのか、なぜ悪いことをしてはいけないのか、という二つの問いが扱われる。そして、この本を超えていくことで、自分自身の哲学を始めてほしい。 (講談社現代新書)



韓国はなぜキリスト教国になったか

鈴木崇居

現在の韓国では、人口の4割近くがキリスト教徒であることを知っているだろうか。韓国ではなぜキリスト教が発展したかを、韓国人の精神性と行動原理の観点から、またクリスチャンとしての内在的な視点から解き明かす。 (春秋社)



哲学・思想

思想史のなかの科学

伊東俊太郎、広重徹、村上陽一郎

科学がどこから生まれて、どこに向かっていくのかについて、古代から現代まで広い視野で語っている。「思想史」というと文系のイメージがあるかも知れないが、科学にも思想は大きな役割を果たしており、常に社会や文明との関わりの中から成り立ってきたことがわかるだろう。 (平凡社ライブラリー)



哲学・思想

世界の宗教は人間に何を禁じてきたか

井上順孝

宗教の戒律としてはイスラム教の断食のような厳しいものがよく知られるが、キリスト教、ヒンドゥー教、上座仏教などにも様々な戒律があり、日本の宗教にもあまり厳しくないものの戒律は存する。本書は、なぜ戒律が今でも守られているのか、教典の記載を示しながら解説。戒律がどのような理由でどのような人々によって担われているかや、戒律の歴史的変遷を知ることは、宗教と社会・文化との関わりを具体的に考える手がかりになるだろう。また、本書を通して日常的な習慣の中にも戒律的な要素があることを知ることができ、宗教社会学は非常に身近な現象を理解するのに役立つ学問であることがわかる。 (KAWADE夢文庫)



哲学・思想

日本仏教史 思想史としてのアプローチ

末木文美士

6世紀半ばに日本に仏教が伝来して以来、現代に至るまでの日本仏教史の入門書。中世、近代と時代を乗り越えながら変貌していった日本仏教思想の流れを知ることができる。聖徳太子や、最澄、空海、親鸞、日蓮といった名僧やその宗派についてもわかる。 (新潮文庫)



マンガは哲学する

永井均

手塚治虫、藤子・F・不二雄、赤塚不二夫、岩明均などのマンガを例に、様々な哲学の基礎知識がわかりやすく紹介されている。哲学的な知識は、人の幸福を追求する上で必要な知識だ。ぜひ哲学的視点を養ってほしい。とりわけ、本書からは、自己、他者、言語の使用に関する基礎知識を得てもらいたい。生活場面の問題は、複雑な人間関係の中で生じる。その基本的な関係は、自己と他者だからだ。また、このマンガはこういう意味があるのかという発見と同時に、日常当たり前と思っていることに疑問を持ち、考えてみることの楽しさを味わってもらいたい。 (岩波文庫)



哲学・思想

宗教学入門

脇本平也

宗教学という学問も細分化が進み、全体像をつかむことが難しくなっている。そんな中、本書は一般向けのラジオ講座をもとにまとめられた、宗教学の入門書。著者は本書で、宗教学を「信仰の是非を論ずることなく、護教や伝道とは無縁な立場から、できるだけ主観的な価値判断をまじえないで、もっぱら客観的に宗教の諸事実を観察研究しようと努力する学問」であると捉えた上で、宗教学の歴史や考え方、宗教と社会や心理との関係、宗教の機能などについて、読者に語りかけるように、解説する。 (講談社学術文庫)



世界の宗教といかに向き合うか

市川裕:編

わが国の宗教学界をリードする宗教学者たちによる論文集。内容は少し専門的だが、わが国における宗教学の最前線を知る上での良書。意欲のある高校生なら読めるだろう。天理大学の澤井義次先生は、インドのインド宗教の研究に関する論文を寄稿している。 (聖公会出版)



哲学・思想

神道入門 日本人にとって神とは何か

井上順孝

初詣で神社に行く人は多い。でも、神道を説明できる人はどれほどいるだろう。本書は、神道を、「見える神道」「見えない神道」の二側面からとらえた画期的な入門書。日本文化を知る上では神道の理解が非常に重要だ。本書を読めば、神道が歴史的にどのように展開してきたかがわかるし、神道と社会とのつながりもわかる。 (平凡社新書)



現代語訳 学問のすすめ

福澤諭吉

福沢諭吉による「学問のすゝめ」の現代語訳。激動の明治を牽引した教育者であり啓蒙思想家であった諭吉の言葉は、時を経た今も、色あせることなく私たちに学問に関する非常に重要なことを伝えてくる。 理由抜きに高校生に読んでもらいたい。 (斎藤孝:訳/筑摩書房)



「日本人」という、うそ 武士道精神は日本を復活させるか

山岸俊男

「日本人は和を尊ぶ国民性」と言われるが、それは大きな誤り。心理学の実験データなど学術的知見に基づいて、日本人論や日本社会に関する誤解を正していく。そして、今後の日本に求められる社会像として「信頼社会」を提言する。 (ちくま文庫)



大切なものは目に見えない 「星の王子さま」を読む

宮田光雄

不朽の名作サン・テグジュペリ著『星の王子さま』を、改めて素直な目で見つめ直す。陰りと明るさを持つ人間の心は、魅力ある世界を生み出す。つとめて心を耕し豊かな心を持つ大人になることが学問を究める礎となるだろう。 (岩波ブックレット)



哲学・思想

意識と本質 精神的東洋を索めて

井筒俊彦

著者の井筒俊彦は、わが国を代表するイスラーム哲学・東洋思想研究の碩学。著者は本書で、インドや中国、日本だけでなく、イスラームやユダヤ教までも含む、時空を超えた思想家たちの思想を探訪し、東洋の思想の根元に迫る。読者は本書を通し、西洋の思想とは違う、東洋の思想伝統の特質を知ることができるだろう。難解な本なので、通読できなくてもあきらめず、何度も手に取ってほしい。読み返す度に新しい発見があるという人も多い名著である。 (岩波文庫)



哲学・思想

韓国とキリスト教

浅見雅一、安廷苑

韓国は、国民の約30%がクリスチャン(プロテスタント20%、カトリック10%)だという。儒教(朱子学)が国教であった朝鮮時代に天主教(カトリック)が流入し過酷な弾圧を受けた後、19世紀末から本格化した近代開化運動の流れに乗って改新教(プロテスタント)が布教を開始し、日本の植民統治からの解放後には爆発的な成長を遂げて世界最大の教会をソウルに置くに至った過程などを概説する。日本の重要な隣国韓国の宗教文化事情について理解することができる。思想史研究の分野では、グローバル化と学際化が最近のトレンドだが、中国古典文化を基礎とする東洋がキリスト教を基礎とする西洋文化をどのように受け入れたのかという意味で、グローバルであり学際的だ。 (中公新書)



哲学・思想

日本近代思想批判 国知の成立

子安宣邦

著者は、本居宣長、荻生徂徠、平田篤胤、福澤諭吉などの思想を研究してきた日本の代表的な思想史研究者。本書では、民俗学、支那学(第二次世界大戦以前、日本は中国を支那と呼んでいた)、国語学、倫理学などの近代日本の学問と日本のナショナリズムの関連を解析。近代日本の学問の基盤には、帝国日本的な思想が流れていると批判する。日本の近現代を考察する上で参照すべき一冊。 (岩波現代文庫)



哲学・思想

聖なるもの

ルードルフ・オットー

オットーは20世紀を代表する宗教学者で、本書は宗教学の古典的名著。この本を通して、宗教の本質は非合理的なものを核としていることを知ることができるだろう。オットーはドイツの神学者だが、本書はキリスト教神学だけでなく、哲学・比較宗教学にも多大な影響を与えた。 (久松英二:訳/岩波文庫)



エンディングノート

監督自身が、実の父親のガン宣告以降の家族の様子を映像化した作品。現代日本のサラリーマンがいかに死に対峙し、宗教的思索をめぐらすかを記録した稀有の作品。砂田麻美第1回監督作品。製作・プロデューサーは、『そして父になる』監督の是枝裕和氏。 (砂田麻美:監督)


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