思想って、祈るって

選んでいただいたフィールドの本はこちら。さあ、もっとみてみよう。

哲学・思想

思想史のなかの科学

伊東俊太郎、広重徹、村上陽一郎

科学がどこから生まれて、どこに向かっていくのかについて、古代から現代まで広い視野で語っている。「思想史」というと文系のイメージがあるかも知れないが、科学にも思想は大きな役割を果たしており、常に社会や文明との関わりの中から成り立ってきたことがわかるだろう。 (平凡社ライブラリー)



法律学

アメリカのデモクラシー

トクヴィル

19世紀のアメリカを訪れたフランスの政治思想家が、アメリカの文化や政治や慣習の独自な姿に驚き、アメリカでのデモクラシー成立の過程と、政治制度について分析し、平易な観察文で解説した名著。思想史の視点からは、そこに宗教が深く関係していることを読み取ってほしい。文庫は、第一巻(上・下)と第二巻(上・下)の4冊からなる。 (松本礼二:訳/岩波文庫)



大切なものは目に見えない 「星の王子さま」を読む

宮田光雄

不朽の名作サン・テグジュペリ著『星の王子さま』を、改めて素直な目で見つめ直す。陰りと明るさを持つ人間の心は、魅力ある世界を生み出す。つとめて心を耕し豊かな心を持つ大人になることが学問を究める礎となるだろう。 (岩波ブックレット)



哲学・思想 科学技術

科学予測は8割はずれる

竹内薫

古代ギリシャにおける自然哲学、中世における宗教と科学の関係、ノーベル賞の創設。この本では、自然科学に関する思想の変遷をたどり、現代社会における科学技術と社会の関係についてやさしくコンパクトにまとめている。これから研究者を目指そうとする高校生にとって、研究の社会的意義などを考える上で参考になるだろう。 (東京書籍)



哲学・思想

意識と本質 精神的東洋を索めて

井筒俊彦

著者の井筒俊彦は、わが国を代表するイスラーム哲学・東洋思想研究の碩学。著者は本書で、インドや中国、日本だけでなく、イスラームやユダヤ教までも含む、時空を超えた思想家たちの思想を探訪し、東洋の思想の根元に迫る。読者は本書を通し、西洋の思想とは違う、東洋の思想伝統の特質を知ることができるだろう。難解な本なので、通読できなくてもあきらめず、何度も手に取ってほしい。読み返す度に新しい発見があるという人も多い名著である。 (岩波文庫)



哲学・思想

日本仏教史 思想史としてのアプローチ

末木文美士

6世紀半ばに日本に仏教が伝来して以来、現代に至るまでの日本仏教史の入門書。中世、近代と時代を乗り越えながら変貌していった日本仏教思想の流れを知ることができる。聖徳太子や、最澄、空海、親鸞、日蓮といった名僧やその宗派についてもわかる。 (新潮文庫)



風土

和辻哲郎

日本を代表する哲学者・和辻哲郎の著書。和辻は本書で、アジアからヨーロッパを、モンスーン地帯(南アジア・東アジア)、砂漠地帯(西アジア)、牧場地帯(西ヨーロッパ)に分けて文化を考察した。世界の文化伝統の中で、ものの考え方がいかに風土と密接に結びついているのかを知ることができる。時代を超えて読み継がれていくべき名著の1つなので、高校生も是非手にとってほしい。 (岩波文庫)



哲学・思想

宗教学入門

脇本平也

宗教学という学問も細分化が進み、全体像をつかむことが難しくなっている。そんな中、本書は一般向けのラジオ講座をもとにまとめられた、宗教学の入門書。著者は本書で、宗教学を「信仰の是非を論ずることなく、護教や伝道とは無縁な立場から、できるだけ主観的な価値判断をまじえないで、もっぱら客観的に宗教の諸事実を観察研究しようと努力する学問」であると捉えた上で、宗教学の歴史や考え方、宗教と社会や心理との関係、宗教の機能などについて、読者に語りかけるように、解説する。 (講談社学術文庫)



「日本人」という、うそ 武士道精神は日本を復活させるか

山岸俊男

「日本人は和を尊ぶ国民性」と言われるが、それは大きな誤り。心理学の実験データなど学術的知見に基づいて、日本人論や日本社会に関する誤解を正していく。そして、今後の日本に求められる社会像として「信頼社会」を提言する。 (ちくま文庫)



自由論

J.S.ミル

イギリスの思想家である著者の代表的著作。個人の自由と、その不可侵性について論じる。社会や周囲の決定と自分自身の決定、この2つが異なる際のせめぎあいに悩む際に、道標となってくれるような、重要な近代思想を教えてくれる本。 (山岡洋一:訳/光文社古典新訳文庫)



マンガは哲学する

永井均

手塚治虫、藤子・F・不二雄、赤塚不二夫、岩明均などのマンガを例に、様々な哲学の基礎知識がわかりやすく紹介されている。哲学的な知識は、人の幸福を追求する上で必要な知識だ。ぜひ哲学的視点を養ってほしい。とりわけ、本書からは、自己、他者、言語の使用に関する基礎知識を得てもらいたい。生活場面の問題は、複雑な人間関係の中で生じる。その基本的な関係は、自己と他者だからだ。また、このマンガはこういう意味があるのかという発見と同時に、日常当たり前と思っていることに疑問を持ち、考えてみることの楽しさを味わってもらいたい。 (岩波文庫)



哲学・思想

神道入門 日本人にとって神とは何か

井上順孝

初詣で神社に行く人は多い。でも、神道を説明できる人はどれほどいるだろう。本書は、神道を、「見える神道」「見えない神道」の二側面からとらえた画期的な入門書。日本文化を知る上では神道の理解が非常に重要だ。本書を読めば、神道が歴史的にどのように展開してきたかがわかるし、神道と社会とのつながりもわかる。 (平凡社新書)



哲学・思想

世界の宗教は人間に何を禁じてきたか

井上順孝

宗教の戒律としてはイスラム教の断食のような厳しいものがよく知られるが、キリスト教、ヒンドゥー教、上座仏教などにも様々な戒律があり、日本の宗教にもあまり厳しくないものの戒律は存する。本書は、なぜ戒律が今でも守られているのか、教典の記載を示しながら解説。戒律がどのような理由でどのような人々によって担われているかや、戒律の歴史的変遷を知ることは、宗教と社会・文化との関わりを具体的に考える手がかりになるだろう。また、本書を通して日常的な習慣の中にも戒律的な要素があることを知ることができ、宗教社会学は非常に身近な現象を理解するのに役立つ学問であることがわかる。 (KAWADE夢文庫)



社会学

グローバル化の中で生きるとは 日系ブラジル人のトランスナショナルな暮らし

三田千代子:編著

日本で暮らす日系ブラジル人の生き方を通し、国家という枠組みにとらわれない、人の生き方や社会文化の姿を提示する。日本での日系ブラジル人の雇用、学校や教会、生活戦略など、多方面から検討されている。日系ブラジル人にとって宗教は異国においても重要だが、天理大学の山田政信先生が、宗教社会学の視点から、日本で設立されたブラジル系プロテスタント教会について執筆している。 (SUP上智大学出版)



韓国はなぜキリスト教国になったか

鈴木崇居

現在の韓国では、人口の4割近くがキリスト教徒であることを知っているだろうか。韓国ではなぜキリスト教が発展したかを、韓国人の精神性と行動原理の観点から、またクリスチャンとしての内在的な視点から解き明かす。 (春秋社)



哲学・思想

近代天皇像の形成

安丸良夫

著者は、「近代の天皇像は、実質的には明治維新を境とする近代化過程において作りだされたものである」と強調してきた。近代国家の形成に際して、国民的アイデンティを構成し国民国家としての統合を実現するために、近代天皇制は重要な役割を果たしている。本書では、近代天皇制の解明を通じて、近代日本の思想やイデオロギーがどのように形成されてきたかを、思想史の立場から検討している。近年関心の高い皇位継承問題についても述べている。 (岩波現代文庫)



よくわかる宗教学

櫻井義秀、平藤喜久子:編著

宗教を学問として学ぶとはどういうことかから、神話、儀礼、経典、象徴、巡礼、教祖、信者、回心、信仰実践、布教、宗教組織、祖先崇拝、自然崇拝、シャーマニズムといった、宗教が含む要素を解説。そして世界5大宗教だけでなく、日本の神道やラテンアメリカ、アフリカ、オセアニアも含む世界の宗教、日本の近現代に興った新宗教まで、世界のあらゆる宗教を概説し、最後に現代社会における宗教の役割や課題を提示する。天理大学の山田政信先生は、ブラジルを含めたラテンアメリカの宗教全般を概説している。今後ますます文化的価値の多様化が進むことが予想され、そうした事態に臨むための知識を、本書を通じて身につけてほしい。 (ミネルヴァ書房)



よくわかる宗教社会学

櫻井義秀、三木英:編著

宗教を、社会を構成する要素の1つであるという側面から研究する宗教社会学。本書では、まず、宗教を研究する手法がわかる。さらに、土着信仰、新宗教、カルト、スピリチュアルなどをめぐるテーマや、「宗教と社会貢献」「エスニシティと宗教」「女性と宗教」「メディアと宗教」「法・政治と宗教」といった社会と宗教の関係など、宗教社会学の幅広い対象を概説している。そこからは、宗教を研究することが現代社会の理解に不可欠であることを知ることができる。 (ミネルヴァ書房)



エンディングノート

監督自身が、実の父親のガン宣告以降の家族の様子を映像化した作品。現代日本のサラリーマンがいかに死に対峙し、宗教的思索をめぐらすかを記録した稀有の作品。砂田麻美第1回監督作品。製作・プロデューサーは、『そして父になる』監督の是枝裕和氏。 (砂田麻美:監督)



哲学・思想

文明の衝突と21世紀の日本

サミュエル・ハンチントン

21世紀の世界が、数多くの文明の単位に分裂し、これらが相互に対立・衝突する流れが新しい世界秩序の基調となるという主張を、明晰に衝撃的に展開した注目すべき書物。前著『文明の衝突』は1993年に発表され、その後様々な紛争が起こり、その予見性が注目されてきた。本書は、その後継版。 (鈴木主税:訳/集英社新書)


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