ゲーム、VR、3D。面白いことならどんどん大学や学会とコラボ
ユニティはゲーム開発のための総合開発環境を作っている企業として知られています。最近では、ゲーム開発のみならず、医療・建築やVR等、インタラクティブなコンテンツ、システム、サービス全般に使われるようになっています。VR分野には特に注力しており、ヴィジョンサミットという大きなVRイベントをラスベガスで開催しました。
国内では産業総合研究所が東京大学やがんこフード株式会社と共に店舗空間をレイアウトするシステム「ドールハウスVR」をUnityで開発しています。
従来のVRシステムでは設計操作と体感を同時に行うことができませんでしたが、このシステムでは操作者が体感者とコミュニケーションを取りながら作業ができるように作られています。がんこフードサービス株式会社と連携した実証実験により、開発したシステムの有用性が実証されています。
1993年から続く国際学生対抗バーチャルリアリティコンテストでは、Unityを使って作られたVRシステム、コンテンツが数々の受賞をしています。
大学を支援し、共同研究を行うことにも力を入れています。例えば、慶應義塾大学の「ハプトミラージュ」開発に対する技術的支援を行っています。これは、メガネなしで3D映像を空中に撮影できるディスプレー装置で、実際に存在する立体物とも重ね合わせることもできます。
東京大学とソニー・コンピュータサイエンス研究所との共同研究では、成層圏に達する超高高度ジャンプを疑似体験できる「Strato Jump」を開発しました。全天球で撮影された実写映像を使い上空33000メートルまで飛び上がることができます。
情報処理学会のEC(エンターテインメントコンピューティング)研究会と、2年前からコラボを続けています。ユニティの私がゲームデザインした「オーガナイズドゲーム」を開催し、参加者のみなさんに遊んでもらおうという試みです。
月刊『情報処理』2016年4月号では、東京大学の五十嵐研究室の開発した、よく飛ぶ紙飛行機をデザインするシステム、テロメスで作ったユニティちゃんの紙飛行機が掲載されました。
このように、私たちは具体的に研究する人を応援しています。こんな面白いことを一緒にやりたいというみなさんの声をお待ちしています。