◆土壌汚染◆

原因は薬品や排水など人為的なもの

土壌汚染とは、土壌が、工場からの排水・漏水、廃棄物などに含まれる重金属、有機溶剤などの有害物質に汚染されること。有害物質が土壌から地下水や河川に染み出すと、水質汚染につながる。

土壌汚染については、【環境技術・環境負荷低減】、【環境モデリング・保全修復技術】、【環境リスク制御・評価】といった環境に関する分野で研究されており、有害物質の土壌への排出を抑制する技術や、汚染された土壌の浄化技術、汚染状況、生物や生態系への影響の調査と評価などに関する研究がある。【環境動態解析】では、土壌から海に流出した有害物質の動態解析というような、大きな視点で土壌汚染研究に関係する。

【土木環境システム】、【地盤工学】、【地球・資源システム工学】ではそれぞれ、汚染された土壌の浄化システムの開発、汚染物質の地盤中での挙動や生物・化学的変化等の調査、廃棄物を地下処分する際に有害物質が土壌中に染み出ないようにする技術開発などを行っている。【地域環境工学・計画学】では、農地の土壌環境の保全に取り組んでいる。