◆数値計算とコンピュータ◆

高速の数値計算を様々に応用

コンピュータは、電子計算機とも呼ばれる。その名の通り、元々は単純な数値計算を行う機械だったが、技術の進歩とともに、より複雑な数値計算も行えるようになった。

例えば、ある現象を方程式で表現できたとしても、その方程式の解が理論的に導出できるとは限らない。この場合、問題を解くための手続きを立て、そこに実際の数値を当てはめ、近似値を求めるのが有効だ。

【高性能計算】分野では、複雑な問題を解くためにコンピュータの性能向上を目指したり、情報ネットワークを利用し、国を超えて複数のコンピュータに分散して計算させる方法の開発などをしている。【計算科学】分野では、コンピュータによる数値計算をもとに様々なシミュレーションを行い、問題を解く。

計算機のハードウェアやアルゴリズムの改良を行うのが【計算機システム】分野だ。また【数学基礎・応用数学】で取り組まれる、ある式が解けるか、計算が可能かなどについての数学的考察は、計算科学においても必須。