◆ワクチン◆

免疫機能を強化し、感染症を予防

ワクチンは、ウイルスや細菌による感染症予防や重症化予防に用いる医薬品。ワクチンによって体内に病原体の一部（抗原）に結びついて排除する抗体を作り、病原体を排除する。この、病原体を排除する機能が免疫だ。ワクチンには、無毒化または弱毒化した病原体やその一部を薬にしたもの、病原体の遺伝情報の一部を投与するものなどいくつかの種類がある。

ワクチン開発は、免疫機能を研究する【免疫学】、ワクチンが作用する対象となる「ウイルス学」、【細菌学(含真菌学)】、感染症の研究をする【感染症内科学】、薬学の【医療系薬学】などで研究されている。

感染症以外に、がん細胞の増殖を、免疫機能を強化することで抑える「がん免疫療法」が、手術、化学療法、放射線療法に次ぐ“第４のがん治療法”として注目されている。【免疫学】や【腫瘍治療学】などで開発に向けた研究が行われている。