いまさら流体力学?
木田重雄
物理を学ぶ際に、まず数式を学んだ上で実際の現象を理解しようとするのと、実際の現象を見た上で理解に必要な数式を考えるのとでは、取り組みやすさの印象が異なると思います。本書の内容はどちらかと言えば後者に該当し、教科書というより読み物として読み進めやすいと思います。
また、流体力学だけではなく大学での他の学問においてもたびたび見られる、「興味を持ったテーマを深く考えるために様々な知識を寄せ集める」というような方法を学ぶのに良い書籍だと思います。
(丸善出版)