平和・政治って、法律って

選んでいただいたフィールドの本はこちら。さあ、もっとみてみよう。

政治学・国際関係

世界を見るための38講

宇都宮大学国際学部:編

多様な社会、文化、歴史を持つ地域と人々から成り立つ世界について勉強する際に、どのような学問分野があるのかが、この1冊を読むと見えてくる。大学で教えている先生たちが、高校生に向けて、グローバル化が進む国内と世界の問題について、わかりやすく解説する。第1章第1講は、「戦争と平和に関わる学問とその社会的責任」というタイトルで、国際社会の戦争と平和をめぐるルールに関する学問を紹介。なぜ戦争を規制するルールがあるのに、現在も多くの地域で殺し合いが続いてしまうのか、戦争と平和について研究することにどのような意味があるのか、考えるきっかけにしてほしい。 (下野新聞社)



情報系

統計学が最強の学問である データ社会を生き抜くための武器と教養

西内啓

ランダムとは何なのか。統計学では、データがランダムに変動するという概念が重要であるが、実験を行う際のランダムさの重要性が詳しく、わかりやすく解説されている。一例として、統計学者・フィッシャーの「ミルクティーにおけるミルクが先か紅茶が先か」問題を紹介。ランダム化による実験が必要としている。詳しくは本書で。 (ダイヤモンド社)



民法のすすめ

星野英一

民事法学の中で一般法である民法をわかりやすく説明している本。我々の生活の中にもっとも密接な法律である民法を入り口に、その歴史的・社会的背景から詳細までを丁寧に解説している。 (岩波新書)



官僚たちの夏

城山三郎

昭和の高度成長期の通産省(現:経済産業省)での官僚政治を描いた小説。国際政治経済における重商主義の考え方が、読み取れる。40年以上前に書かれた本であるが、今も色あせることのない作品。 (新潮文庫)



法律学

ブリッジブック 法学入門

南野森:編

九州大学南野森先生、井上宜裕先生ら各分野の新進気鋭の研究者が最新の動向を踏まえつつ執筆した「法学入門書」。単に法律の知識を列挙するのではなく、それぞれの法律が現代社会の中でどのような意義や機能を持つかを丁寧に記述。社会の様々な現象がなぜそうなっているのかを法的な視点から解析するので、日々の事柄の見方が変わる。刑事法学については、人を処罰するとはどういうことなのかを根本的に考え直す契機を提供している。例えば、飲酒運転による悲惨な交通事犯を抑止するために、厳罰化・重罰化を推し進めた結果、逆に、轢き逃げ死亡事犯が増大した事態をどう評価するべきかなど。 (信山社)



政治学・国際関係

イスラームとは何か その宗教・社会・文化

小杉泰

イスラームについての手軽でわかりやすい入門書。宗教としてのイスラームの誕生から、その基本的な教え、社会や政治に対する影響や役割など、その歴史から現代に至るまで、広く書かれている。 (講談社現代新書)



法律学

入門 人間の安全保障 恐怖と欠乏からの自由を求めて

長有紀枝

現代世界における平和とは、単に国家と国家の間の戦争がないことを意味するのではない。一人ひとりの人間が恐怖や欠乏から自由になり、安全に安心して生きていくことができる状況を意味している。一人ひとりの安全に注目した「人間の安全保障」を実現するために必要なルール政策について考えるための、貴重な入門書。 (中公新書)



法律学

国家の盛衰 3000年の歴史に学ぶ

渡部昇一、本村凌二

ローマにはじまり、スペイン、オランダ、イギリスなど世界を牛耳る覇権国家はどのように生まれ、どのように衰退したのか、その歴史を解説。アメリカは今後も覇権国家でいられるのか、中国がアメリカに代わるのか。そして、日本の向かうべき方向性について示めしている。 (祥伝社新書)



法律学

知的財産法入門

小泉直樹

私たちの身近なところには、あらゆる知的財産があふれている。特許法、商標法、意匠法、著作権法といった法律は、それらを守るために存在するが、それらの仕組みや役割について、わかりやすい言葉で解説している入門書。 (岩波新書)



丸山眞男セレクション

丸山眞男

丸山眞男は戦後日本を代表する政治学者。14編の論文からなる本書は、70年近く前に書かれたものも多いが、「無責任の体系」など、日本政治の病理について考える上で、今なお読み返したい重要な記述が多い。 (杉田敦:編/平凡社)



政治学・国際関係

危機の二十年 理想と現実

E.H.カー

E.H.カーは、イギリスの歴史家、政治学者。本書は、現代における国際政治学、国際関係論の考え方から、法と政治の関係、国際法の役割までを論じた本で、1939年に書かれたものだが、2011年には新訳版が出されており、国際政治学において重要な一冊。国際関係に関心があり、国際法や国際政治学を勉強したい人は、大学に入ったらすぐ読んでおいてほしい。 (原彬久:訳/岩波文庫)



法律学

新・シネマで法学

野田進、松井茂記:編著

映画を題材に、法、政治、差別、契約や所有、罪や裁判などを、学生向けにわかりやすく解説したテキスト。『パイレーツ・オブ・カリビアン』『ソーシャルネットワーク』といった、必ずしも法律をテーマとして扱った映画作品ではない作品からも、法学的要素を取出し、その意味合いや解決策、問題点などを検証する。 (有斐閣)



法律学

民主主義という不思議な仕組み

佐々木毅

民主主義について中高生向けに非常にわかりやすく書かれているが、大人も読みたい。ギリシャのポリスにはじまるその歴史から、現在の課題に至るまでをかみ砕いて解説。民主主義を多数の構成要素が複雑なつながり方をしたネットワーク(=「複雑ネットワーク」)と捉えて読めば、皆さんの暮らす社会のあり方を決める民主主義が、なぜ複雑でわかりにくく不思議な仕組みなのかということを理解することができるだろう。 (ちくまプリマー新書)



政治学・国際関係

中東から世界が見える イラク戦争から「アラブの春」へ

酒井啓子

わかりにくい中東情勢についての基礎知識と理解のための枠組みを学ぶことができる。同著者の『<中東>の考え方』(講談社現代新書)も中東の現代史を把握するのに有効だ。 (岩波ジュニア新書)



法律学

日本の思想

丸山真男

丸山真男氏は戦後日本思想史研究の礎を築いた研究者で、本書は日本思想史研究の古典の一つといわれている。ヨーロッパ近代思想と比較して日本の思想の構造的特質を述べたもの。『「である」ことと「すること」』などは、高校国語の教科書に一部取り入れられてきた。長年、大学入試問題の頻出出典ともなっている。 (岩波新書)



女子大生マイの特許ファイル

稲森謙太郎

そもそも特許とは?特許はどうやって取得する? そんな特許の入門書。「iPS細胞を使った再生医療は特許されるのか?」「20世紀最後の大発明・青色LEDの特許は誰のもの?」。アース製薬vsフマキラーの特許バトルのゆくえ、ビートたけしと所ジョージの作ったゴルフクラブ、孫正義やホリエモンの夢の特許も登場。 (楽工社)



政治学・国際関係

教養としてのジェンダーと平和

風間孝、加治宏基、金敬黙:編著

ジェンダーと平和という2つのキーワードを使いながら、教育、貧困、労働、家族といった身近な話題から、核・原子力、国家権力、軍と安全保障まで、問題領域ごとにどのような課題があるのかを論じている。 (法律文化社)



白洲次郎 占領を背負った男

北康利

白洲次郎は、戦後日本の復興期に長期政権を担い、親米経済復興重視路線を敷いた吉田茂首相の側近であった人物。彼を通して、敗戦日本を取り巻く国際環境の激変を冷静沈着に分析し、国の取るべき指針を定め、その目標を達成すべく戦略を生み出し実践していくということが描かれている。国民の多くが自分の国の命運に能動的に関与することに無関心な中、率先的にリーダーシップを取る大切さがわかる。また、彼を通して、日本の平和主義が何を起源としどのような条件の下で可能であったのかを再検証することで、現在の日本を取り巻く国際環境への理解、日本の「平和主義」が直面する課題、日本の将来を見据えた戦略思考の切り口などが見えてくる。 (講談社)



政治学・国際関係

ハンナ・アーレント

第二次世界大戦中にアメリカに亡命したドイツ系ユダヤ人の政治思想家アーレントによる、ナチス幹部アドルフ・アイヒマンの裁判記録『イェルサレムのアイヒマン』を題材にした映画。わかりにくい「悪」についての考察がされている。 (フォン・トロッタ監督)



政治学・国際関係

いま平和とは 人権と人道をめぐる9話

最上敏樹

戦争と平和の問題は、「国際法の父」と称されるグロティウス(1583-1645)の時代から議論され続けてきた問題だ。本書は、戦争と平和の問題を、現代の国際法における基本的な価値である人権と人道の観点から捉えたもので、9つの話題に分けて初学者にも理解しやすく構成されている。国連の平和維持機能の限界についても解説している。 (岩波新書)


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