平和・政治って、法律って

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法律学

ブリッジブック 法学入門

南野森:編

九州大学南野森先生、井上宜裕先生ら各分野の新進気鋭の研究者が最新の動向を踏まえつつ執筆した「法学入門書」。単に法律の知識を列挙するのではなく、それぞれの法律が現代社会の中でどのような意義や機能を持つかを丁寧に記述。社会の様々な現象がなぜそうなっているのかを法的な視点から解析するので、日々の事柄の見方が変わる。刑事法学については、人を処罰するとはどういうことなのかを根本的に考え直す契機を提供している。例えば、飲酒運転による悲惨な交通事犯を抑止するために、厳罰化・重罰化を推し進めた結果、逆に、轢き逃げ死亡事犯が増大した事態をどう評価するべきかなど。 (信山社)



法律学

無実

ジョン・グリシャム

1982年アメリカで実際に起きた殺人事件のえん罪事件を、法廷サスペンスで数多くのベストセラーを世に出す小説家ジョン・グリシャムが手掛けたンフィクション作品。突然の逮捕から自白の強要、死刑判決までを追う。法システムによる正義の実現とその限界を、「えん罪」という問題を通じて学んでほしい。 (白石朗:監訳/ゴマ文庫)



法律学

民主主義という不思議な仕組み

佐々木毅

民主主義について中高生向けに非常にわかりやすく書かれているが、大人も読みたい。ギリシャのポリスにはじまるその歴史から、現在の課題に至るまでをかみ砕いて解説。民主主義を多数の構成要素が複雑なつながり方をしたネットワーク(=「複雑ネットワーク」)と捉えて読めば、皆さんの暮らす社会のあり方を決める民主主義が、なぜ複雑でわかりにくく不思議な仕組みなのかということを理解することができるだろう。 (ちくまプリマー新書)



政治学・国際関係

パール判事の日本無罪論

田中正明

東京裁判(極東軍事裁判)の判事であったインドの国際法学者パール氏。11人の判事のうち、ただ一人日本の無罪を主張したその判決文を手がかりに、同裁判の国際法上の問題点を指摘した書籍。「法の真理」とはいかなるものかを考えさせる。 (小学館文庫)



法律学

日本の思想

丸山真男

丸山真男氏は戦後日本思想史研究の礎を築いた研究者で、本書は日本思想史研究の古典の一つといわれている。ヨーロッパ近代思想と比較して日本の思想の構造的特質を述べたもの。『「である」ことと「すること」』などは、高校国語の教科書に一部取り入れられてきた。長年、大学入試問題の頻出出典ともなっている。 (岩波新書)



官僚たちの夏

城山三郎

昭和の高度成長期の通産省(現:経済産業省)での官僚政治を描いた小説。国際政治経済における重商主義の考え方が、読み取れる。40年以上前に書かれた本であるが、今も色あせることのない作品。 (新潮文庫)



法律学

国家の盛衰 3000年の歴史に学ぶ

渡部昇一、本村凌二

ローマにはじまり、スペイン、オランダ、イギリスなど世界を牛耳る覇権国家はどのように生まれ、どのように衰退したのか、その歴史を解説。アメリカは今後も覇権国家でいられるのか、中国がアメリカに代わるのか。そして、日本の向かうべき方向性について示めしている。 (祥伝社新書)



政治学・国際関係

ハンナ・アーレント

第二次世界大戦中にアメリカに亡命したドイツ系ユダヤ人の政治思想家アーレントによる、ナチス幹部アドルフ・アイヒマンの裁判記録『イェルサレムのアイヒマン』を題材にした映画。わかりにくい「悪」についての考察がされている。 (フォン・トロッタ監督)



法律学

入門 人間の安全保障 恐怖と欠乏からの自由を求めて

長有紀枝

現代世界における平和とは、単に国家と国家の間の戦争がないことを意味するのではない。一人ひとりの人間が恐怖や欠乏から自由になり、安全に安心して生きていくことができる状況を意味している。一人ひとりの安全に注目した「人間の安全保障」を実現するために必要なルール政策について考えるための、貴重な入門書。 (中公新書)



国際政治 恐怖と希望

高坂正尭

国際政治はともすれば「~すべきだ」という道徳的な議論が先に来てしまいがちだが、国際政治の冷静な判断にはつながらない。そこに必要なのは、国際政治の構造をいくつかの視点から理解することだ。例えば、軍縮は望ましいが、どうして実現することが難しいのか、などである。本書は、平易かつ冷静にこのような点を解説している。 (中公新書)



法律学

新・シネマで法学

野田進、松井茂記:編著

映画を題材に、法、政治、差別、契約や所有、罪や裁判などを、学生向けにわかりやすく解説したテキスト。『パイレーツ・オブ・カリビアン』『ソーシャルネットワーク』といった、必ずしも法律をテーマとして扱った映画作品ではない作品からも、法学的要素を取出し、その意味合いや解決策、問題点などを検証する。 (有斐閣)



政治学・国際関係

行政ってなんだろう

新藤宗幸

日本の行政についての基礎知識を知ることができる。中学生・高校生向けにわかりやすく書かれている。日本の行政制度の変遷、行政が暮らしに与える影響などについて解説する。 (岩波ジュニア新書)



情報系

統計学が最強の学問である データ社会を生き抜くための武器と教養

西内啓

ランダムとは何なのか。統計学では、データがランダムに変動するという概念が重要であるが、実験を行う際のランダムさの重要性が詳しく、わかりやすく解説されている。一例として、統計学者・フィッシャーの「ミルクティーにおけるミルクが先か紅茶が先か」問題を紹介。ランダム化による実験が必要としている。詳しくは本書で。 (ダイヤモンド社)



政治学・国際関係

イスラームとは何か その宗教・社会・文化

小杉泰

イスラームについての手軽でわかりやすい入門書。宗教としてのイスラームの誕生から、その基本的な教え、社会や政治に対する影響や役割など、その歴史から現代に至るまで、広く書かれている。 (講談社現代新書)



丸山眞男セレクション

丸山眞男

丸山眞男は戦後日本を代表する政治学者。14編の論文からなる本書は、70年近く前に書かれたものも多いが、「無責任の体系」など、日本政治の病理について考える上で、今なお読み返したい重要な記述が多い。 (杉田敦:編/平凡社)



インターネットが死ぬ日

ジョナサン・ジットレイン

パソコンを自分で自由にカスタマイズできるのが最高の社会であると考え、iPhoneのように様々なサービスが提供され、個人が自由にカスタマイズしにくいものについて批判的な著者。米国の法科大学院の教授であり、情報法の研究者だ。米国の基本的法思想の一つに「徹底的な個人の自由の追求」というものがあり、情報法研究の中でも、米国の法理論は、個人の自由な活動、民間企業の自由競争を基本としているが、本書はその側面を前面に出している。個人の自由と便利さをどのようにとらえるのか、その日米の意識の違い、さらに日米の法思想、情報分野の法政策理念の違いを考えさせる本だ。 (井口耕二:訳/早川書房)



法律学

裁かれた命 死刑囚から届いた手紙

堀川惠子

実際に起こった強盗殺人事件の犯人と捜査検事の物語。社会では「努力すれば報われる」とは限らず、多くの矛盾や不合理を抱えていることがわかる。それとともに、罪と罰、死刑、人が人を裁くことの意味などを考えさせられる。 (講談社文庫)



戦略論の名著 孫子、マキアヴェリから現代まで

野中郁次郎:編著

マキアヴェリ『君主論』から、毛沢東『遊撃戦論』、2001年に発行された宇宙地政学の本『アストロポリティーク』など戦略論について綴られた古典から現代までの著作12冊を、国内研究者チームが紹介し解説する。初めて戦略論に触れる人にとっても、古今東西の代表的な戦略論が理解できる。 (中公新書)



江藤新平 急進的改革者の悲劇

毛利敏彦

江藤新平は、明治維新直後の混乱期の中で、日本近代の司法制度を創設した一人。近代化への情熱を持つも、皮肉にも自らが作った司法によって死刑となった江藤の生涯を描く。司法が行政と対抗するのはなぜかを学べる本。 (中公新書)



政治学・国際関係

世界を見るための38講

宇都宮大学国際学部:編

多様な社会、文化、歴史を持つ地域と人々から成り立つ世界について勉強する際に、どのような学問分野があるのかが、この1冊を読むと見えてくる。大学で教えている先生たちが、高校生に向けて、グローバル化が進む国内と世界の問題について、わかりやすく解説する。第1章第1講は、「戦争と平和に関わる学問とその社会的責任」というタイトルで、国際社会の戦争と平和をめぐるルールに関する学問を紹介。なぜ戦争を規制するルールがあるのに、現在も多くの地域で殺し合いが続いてしまうのか、戦争と平和について研究することにどのような意味があるのか、考えるきっかけにしてほしい。 (下野新聞社)


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