平和・政治って、法律って

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法律学

2円で刑務所、5億で執行猶予

浜井浩一

犯罪の多くは少年によって行われていると思っている人は多い。しかし、少年犯罪は減少し続け、他方で、高齢者犯罪が急増し、刑務所は老人ホーム化している。本書は、犯罪や刑事司法についての正確な知識や情報を提供し、私たちが犯罪や犯罪者にたいして抱いている固定観念を払拭するとともに、犯罪対策を考えるきっかけとなる。メディアによって刷り込まれた犯罪や犯罪者のイメージを鵜呑みすることなく、私たち一人ひとりが問題意識・批判的精神を持って社会の事実や真実を見極めることが大切だと説く。そのほか、体感治安、監視カメラの効果、死刑の支持率など、犯罪学や刑事司法を学ぶ上で欠かせない多くの問題が紹介されている。 (光文社新書)



江藤新平 急進的改革者の悲劇

毛利敏彦

江藤新平は、明治維新直後の混乱期の中で、日本近代の司法制度を創設した一人。近代化への情熱を持つも、皮肉にも自らが作った司法によって死刑となった江藤の生涯を描く。司法が行政と対抗するのはなぜかを学べる本。 (中公新書)



戦略論の名著 孫子、マキアヴェリから現代まで

野中郁次郎:編著

マキアヴェリ『君主論』から、毛沢東『遊撃戦論』、2001年に発行された宇宙地政学の本『アストロポリティーク』など戦略論について綴られた古典から現代までの著作12冊を、国内研究者チームが紹介し解説する。初めて戦略論に触れる人にとっても、古今東西の代表的な戦略論が理解できる。 (中公新書)



丸山眞男セレクション

丸山眞男

丸山眞男は戦後日本を代表する政治学者。14編の論文からなる本書は、70年近く前に書かれたものも多いが、「無責任の体系」など、日本政治の病理について考える上で、今なお読み返したい重要な記述が多い。 (杉田敦:編/平凡社)



インターネットが死ぬ日

ジョナサン・ジットレイン

パソコンを自分で自由にカスタマイズできるのが最高の社会であると考え、iPhoneのように様々なサービスが提供され、個人が自由にカスタマイズしにくいものについて批判的な著者。米国の法科大学院の教授であり、情報法の研究者だ。米国の基本的法思想の一つに「徹底的な個人の自由の追求」というものがあり、情報法研究の中でも、米国の法理論は、個人の自由な活動、民間企業の自由競争を基本としているが、本書はその側面を前面に出している。個人の自由と便利さをどのようにとらえるのか、その日米の意識の違い、さらに日米の法思想、情報分野の法政策理念の違いを考えさせる本だ。 (井口耕二:訳/早川書房)



法律学

ロースクール生と学ぶ 法ってどんなもの?

大村敦志:監

髪型を校則で決めることはできるのか?文化祭のライブ演奏は騒音なの?など、中高生の疑問に、若いロースクール生たちが答え、法律を理解する手助けをする。憲法をはじめ、民法、刑法、少年法等、幅広い法分野が対象。一方的に「教える」のではなく、高校生と学生生たちが一緒に「考える」という手法をとり、読者が自分から法律に関わっていってほしいというメッセージが伝わってくる。 (岩波ジュニア新書)



法律学

知的財産法入門

小泉直樹

私たちの身近なところには、あらゆる知的財産があふれている。特許法、商標法、意匠法、著作権法といった法律は、それらを守るために存在するが、それらの仕組みや役割について、わかりやすい言葉で解説している入門書。 (岩波新書)



法律学

無実

ジョン・グリシャム

1982年アメリカで実際に起きた殺人事件のえん罪事件を、法廷サスペンスで数多くのベストセラーを世に出す小説家ジョン・グリシャムが手掛けたンフィクション作品。突然の逮捕から自白の強要、死刑判決までを追う。法システムによる正義の実現とその限界を、「えん罪」という問題を通じて学んでほしい。 (白石朗:監訳/ゴマ文庫)



若者と労働 「入社」の仕組みから解きほぐす

濱口桂一郎

日本では「就職」ではなく「就社」だ。つまり、日本の労働者は、まず企業に就職して、そこで熟練し昇進を遂げていくのが一般的である。そうした日本社会で、「企業」で働くことの意味を考えることで、労働契約の意義や機能を考えて欲しい。本書は、日本における労働のあり方が「企業という場」にあることの積極的・消極的意義を考えさせ、さらにこれを労働契約論の中でどのようにとらえるかの方向性を示している。 (中公新書ラクレ)



官僚制批判の論理と心理 デモクラシーの友と敵

野口雅弘

近年「公務員を減らせ」「行政のムダをなくせ」「官から民へ」などの公約を掲げる政治家に多くの人が票を投じている。もちろん非効率な仕事や不公正な既得権益は正すべきだが、様々な行政サービスを行う公務員組織=官僚制は私たちの生活に不可欠。それを脅かすほどに公務員バッシングが盛り上がっているとしたら、その論理と心理について一度冷静に考察しておく必要がある。これが本書の問題意識だ。夜警国家から福祉国家に転換する中で行政の仕事は膨大になり、それに応じて公務員の数も増えた。公務員を減らし民営化を進め、「小さな政府」がいいのか否かは政治学の重要な論点だ。 (中公新書)



民法のすすめ

星野英一

民事法学の中で一般法である民法をわかりやすく説明している本。我々の生活の中にもっとも密接な法律である民法を入り口に、その歴史的・社会的背景から詳細までを丁寧に解説している。 (岩波新書)



政治学・国際関係

パール判事の日本無罪論

田中正明

東京裁判(極東軍事裁判)の判事であったインドの国際法学者パール氏。11人の判事のうち、ただ一人日本の無罪を主張したその判決文を手がかりに、同裁判の国際法上の問題点を指摘した書籍。「法の真理」とはいかなるものかを考えさせる。 (小学館文庫)



政治学・国際関係

イスラームとは何か その宗教・社会・文化

小杉泰

イスラームについての手軽でわかりやすい入門書。宗教としてのイスラームの誕生から、その基本的な教え、社会や政治に対する影響や役割など、その歴史から現代に至るまで、広く書かれている。 (講談社現代新書)



政治学・国際関係

教養としてのジェンダーと平和

風間孝、加治宏基、金敬黙:編著

ジェンダーと平和という2つのキーワードを使いながら、教育、貧困、労働、家族といった身近な話題から、核・原子力、国家権力、軍と安全保障まで、問題領域ごとにどのような課題があるのかを論じている。 (法律文化社)



法律学

裁かれた命 死刑囚から届いた手紙

堀川惠子

実際に起こった強盗殺人事件の犯人と捜査検事の物語。社会では「努力すれば報われる」とは限らず、多くの矛盾や不合理を抱えていることがわかる。それとともに、罪と罰、死刑、人が人を裁くことの意味などを考えさせられる。 (講談社文庫)



国際政治 恐怖と希望

高坂正尭

国際政治はともすれば「~すべきだ」という道徳的な議論が先に来てしまいがちだが、国際政治の冷静な判断にはつながらない。そこに必要なのは、国際政治の構造をいくつかの視点から理解することだ。例えば、軍縮は望ましいが、どうして実現することが難しいのか、などである。本書は、平易かつ冷静にこのような点を解説している。 (中公新書)



法律学

ブリッジブック 法学入門

南野森:編

九州大学南野森先生、井上宜裕先生ら各分野の新進気鋭の研究者が最新の動向を踏まえつつ執筆した「法学入門書」。単に法律の知識を列挙するのではなく、それぞれの法律が現代社会の中でどのような意義や機能を持つかを丁寧に記述。社会の様々な現象がなぜそうなっているのかを法的な視点から解析するので、日々の事柄の見方が変わる。刑事法学については、人を処罰するとはどういうことなのかを根本的に考え直す契機を提供している。例えば、飲酒運転による悲惨な交通事犯を抑止するために、厳罰化・重罰化を推し進めた結果、逆に、轢き逃げ死亡事犯が増大した事態をどう評価するべきかなど。 (信山社)



政治学・国際関係

危機の二十年 理想と現実

E.H.カー

E.H.カーは、イギリスの歴史家、政治学者。本書は、現代における国際政治学、国際関係論の考え方から、法と政治の関係、国際法の役割までを論じた本で、1939年に書かれたものだが、2011年には新訳版が出されており、国際政治学において重要な一冊。国際関係に関心があり、国際法や国際政治学を勉強したい人は、大学に入ったらすぐ読んでおいてほしい。 (原彬久:訳/岩波文庫)



政治学・国際関係

ハンナ・アーレント

第二次世界大戦中にアメリカに亡命したドイツ系ユダヤ人の政治思想家アーレントによる、ナチス幹部アドルフ・アイヒマンの裁判記録『イェルサレムのアイヒマン』を題材にした映画。わかりにくい「悪」についての考察がされている。 (フォン・トロッタ監督)



政治学・国際関係

世界を見るための38講

宇都宮大学国際学部:編

多様な社会、文化、歴史を持つ地域と人々から成り立つ世界について勉強する際に、どのような学問分野があるのかが、この1冊を読むと見えてくる。大学で教えている先生たちが、高校生に向けて、グローバル化が進む国内と世界の問題について、わかりやすく解説する。第1章第1講は、「戦争と平和に関わる学問とその社会的責任」というタイトルで、国際社会の戦争と平和をめぐるルールに関する学問を紹介。なぜ戦争を規制するルールがあるのに、現在も多くの地域で殺し合いが続いてしまうのか、戦争と平和について研究することにどのような意味があるのか、考えるきっかけにしてほしい。 (下野新聞社)


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