博士の愛した数式

小川洋子

交通事故で80分しか記憶を維持できなくなった元数学者と家政婦の交流を描く、ベストセラーになった小説だが、数学好きなら、小説中に出てくるオイラーの公式や完全数の話を巧みに織り交ぜたところにも注目。オイラーの公式とは、指数関数と三角関数の間に成り立つ公式、完全数というのは、6=3+2+1、28=14+7+4+2+1などのように、その数の約数の総和が自分自身に等しくなる数のことで、28の次の完全数は496。数学や数式の美しさが散りばめられている。 (新潮文庫)

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