環境問題・防災って、街づくりって

選んでいただいたフィールドの本はこちら。さあ、もっとみてみよう。

内陸都市はなぜ暑いか

福岡義隆、中川清隆:編著

最高気温日本一の40.9℃を記録した埼玉県熊谷市。他にも、岐阜県多治見市や山梨県甲府市など、内陸都市はなぜ暑くなるのか。都市気候学の視点からそのメカニズムに迫る。熊谷市をモデルに、シミュレーションによる暑さの再現・影響・緩和策を論じる。 (成山堂書店)



環境系

自然をつかむ7話

木村龍治

この本は、普段の生活で経験したことを科学的な思考で考察し、思いがけない科学の話に広げていく。例えば第1話では、著者が食べた豆腐料理からはじまって、日本書紀に話が発展し、雲のでき方へと話が至る。著者は、東京大学海洋研究所(現、大気海洋研究所)の元教授で、気象学と海洋物理学の分野で活躍した。取り上げられている7つの話の中には、気象学や海洋物理学と関係する話題として、雲や雪のでき方、海洋や大気で起こる対流・循環のしくみが、日常の出来事と関連づけながら説明している。その自由な発想と確かな科学観は、これから科学を志す人たちに、科学の魅力を存分に伝えるだろう。 (岩波ジュニア新書)



環境系

放射線利用の基礎知識

東嶋和子

放射線の基礎的な情報から、放射線の農業、工業、医療への応用までを分かりやすく解説している。放射線に関する知識の入門書として、また、断片的にメディアから得られる放射線情報の整理として、役に立つ本である。 (ブルーバックス)



謎解き・海洋と大気の物理 地球規模でおきる「流れ」のしくみ

保坂直紀

大気や海洋における大きな規模の自然現象には、地球の回転が大きな影響を与えていることが知られている。これを「コリオリの力」という。その力を理解しないと、黒潮のような海流、高気圧や低気圧にともなう風の場などをよく理解できない。この本を読むと、海洋物理学についての理解が進むだろう。 (ブルーバックス)



歴史・地理

桶狭間は晴れ、のち豪雨でしょう 天気と日本史

松嶋憲昭

日本の歴史上の出来事について、その時の天気が歴史を大きく動かしたことを、当時の史料を読み比べ、舞台となった土地の天候データを集め、非常にていねいにわかりやすく書いている。気象だけでなく日本史の関連からも面白い本。著者は日本史に魅せられた気象予報士という。 (メディアファクトリー新書)



建築・住宅系

地球とつながる暮らしのデザイン

小林光、豊貞佳奈子

学界・企業の専門家50名によるエコライフ論。暮らしやすい環境や衣食住、エネルギー、ゴミ問題などに関して、企業や制度はどのような取り組みを行っているのか見極める力を、生活者が主体となってつけていくためのヒントがある。建築環境・設備分野については、第2章「よい光環境はエコロジカル」で述べられている。 (木楽舎)



環境系

地球温暖化の真実 先端の気候科学でどこまで解明されているか

住明正

著者は、東京大学気候システム研究センター(現・海洋研究所)時代、地球温暖化予測のツールとして新しい気候変動モデルを構築した気象学の重鎮であり、日本の気候予測研究を大きく前進させた功労者。この本は、地球の誕生時から現在までに至る経緯を解説するとともに、地球温暖化の実態とその対処について、一般人を対象に解説し、高校生向けとしても適している。 (ウェッジ選書)



環境系

重金属のはなし 鉄、水銀、レアメタル

渡邉泉

レアメタルはスマホなどに欠かせないが、一方、過剰となるとイタイイタイ病や水俣病などの害をもたらす重金属もあり、その付き合い方を考えさせられる本。レイチェル・カーソン著の『沈黙の春』はDDTという人類が生み出した物質のもたらす被害を描いていたが、重金属のように地球にもともと存在していた物質との関わりこそ、環境問題のもつ真の複雑さを理解できる。 (中公新書)



環境系

デイ・アフター・トゥモロー

2004年制作のアメリカ映画。地球温暖化によって突然訪れた氷河期に混乱する人々をリアルに描いたパニック映画だ。映画では、地球温暖化により、南極大陸の氷が融解して真水が海へと供給され、海水の塩分濃度の変化を起こした結果、海流の暖流に急変が発生し、これが氷河期を引き起こすとしている。少し荒唐無稽の感もあるが、地球温暖化、環境問題、気候変動、生物事変について考えるきっかけを与える。視覚的に理解しやすく、短時間で多くの人に地球環境への関心を高める効果がある。 (ローランド・エメリッヒ監督、デニス・クエイド出演 )



環境系

異常気象と気候変動についてわかっていることいないこと

筆保弘徳ほか

環境は日々変化している。この本を通じて地球規模に視野を広げ、気象のしくみと最新の研究や今の地球について興味を持って欲しい。 (筆保弘徳、川瀬宏明、梶川義幸、高谷康太郎、堀正岳、竹村俊彦、竹下秀/ベレ出版)



環境系

リスクと向きあう 福島原発事故以後

中西準子

環境リスク評価の先駆者である中西準子氏による、福島原発事故以後のリスクについての解説。この問題における「リスクトレードオフ」とは何か、また、様々なリスクと向き合うために持つべき観点がわかる。 (中央公論新社)



奪われし未来

シーア・コルボーン、ジョン・ピーターソン・マイヤーズ、ダイアン・ダマノスキ

環境ホルモン問題について世界に向けて警鐘を鳴らした名著。これから研究者や技術者を目指す若い人が次の世代に対する責任を考え、果たしていくために是非読んでほしい。著者のシーア・コルボーンは50歳を過ぎてから大学院に入り博士号を取得し、その後WWF(世界自然保護基金)-USの上席研究員や科学顧問などを歴任した人物。野生動物を研究する中で、生物のホルモンを撹乱する汚染物質、環境ホルモンの存在を明らかにした。 (長尾力、堀千恵子:訳/翔泳社)



土木系

日本列島の誕生

平朝彦

日本列島がどのようにして形成されて現在の姿になっていったか。本書は、見えない地球中をどのように捉え考えるかが面白く描かれている。地盤工学も見えないものどのように「見える化」するのかが重要。同様なワクワク感を感じる本だ。 (岩波新書)



環境系

環境リスク学 不安の海の羅針盤

中西準子

国内での環境リスク学の必要性を早くに提唱された、中西準子先生による著書。環境リスク論にたどり着くまでの道のりと、東京都の下水道から始まる具体的な事例に環境リスク論を適用することで、何が見えてくるのか解説されている。 (日本評論社)



環境系

東海・東南海・南海 巨大連動地震

高嶋哲夫

阪神・淡路大震災、東日本大震災を経て、次に起こると想定されている南海トラフ巨大地震に関して、その被害想定結果などにふれ、太平洋沿岸各地の被害予想を述べている。また、来るべき日に備えて具体的な防災対策を論じている。 (集英社新書)



環境系

巨大地震の科学と防災

金森博雄

地震や津波のメカニズムやプレートテクトニクス、地震波、地震のメカニズム、地震のマグニチュードなどの基本的な知識が解説されている。さらに、過去に起きた地震や津波の事例、例えば世界最大のチリ地震、昭和三陸地震などを挙げながら、著者がそれらから何を学んできたかについて詳しく述べている。地震の予知・予測に関して重要な、予測・警報など地震・津波防災の現状およびそれに関する重要な課題が挙げられており、“命を守る”ために地震・津波を知ることの重要性が論じられている。著者は、モーメントマグニチュードという巨大地震の正確な規模を考案した地震研究の第一人者。最新の概念“アスペリティ”なども解説している。 (瀬川茂子、林能成:構成/朝日新聞出版)



環境系

高校生、災害と向き合う 舞子高等学校環境防災科の10年

諏訪清二

1995年の阪神・淡路大震災の後、その教訓を学ぶために設置された学科が、兵庫県立舞子高校環境防災科だ。本書は学科長の諏訪先生によるもので、学科解説の趣旨や学習内容から始まり、設置後10年の経験から重要な事柄を解説する。災害に対応するポイントとして、危険個所の把握など日頃の備えや、災害発生直後の判断、関係者の人間的なネットワークや、過去の教訓を伝えることの重要性などを、生徒の声と共に伝えている。また、東日本大震災の際のボランティア活動についても紹介している。防災対策が、設備、情報、人間のネットワーク、災害に遭遇した時の判断など、総合的なものであることを理解するとともに、このような活動を科学の眼で以って分析し、支援するための研究が展開されていることに思いをはせてほしい。 (岩波ジュニア新書)



環境系

海の科学 海洋学入門

柳哲雄

海を科学的・多面的に捉えた、ロングセラーの海洋学入門書。1988 年に出版されてから、多くの大学で教科書として採用され、2011年に改訂版も出ている。平易な叙述と系統だった海洋学の知識の解説は初学者に適し、海洋科学を系統的に理解することができる。 (恒星社厚生閣)



建築・住宅系

新版 建築学がわかる。

アエラ編集部:編

建築学の全貌を広く学ぶことのできる一冊。古い建築物に新たな生命を吹き込むリノベーション、公共建築がつくられるプロセスに迫る「プロジェクトの現場」といった話題もある。建築構造に関しては、「耐震から制震へ」というページで、構造制御がどんな理念で、どのように建物に応用されているかを平易に述べられており、「構造制御」について「早わかり」的な内容。 (AERA Mook)



エネルギー・資源系

希望の現場 メタンハイドレート

青山千春、青山繁晴

新資源メタンハイドレートの研究者で、魚群探知機を使った探査方法の特許を持つ青山千春先生(東京海洋大学)による著書。メタンハイドレートの国内での開発状況、実用化に向けての課題など、メタンハイドレートの現状を知ることができる。 (ワニ・プラス)


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