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★は関連度
アポトーシスとは、不要になった細胞が自分で死んでいくこと。例えばおたまじゃくしの尾はアポトーシスによって消え、足が生えてカエルになる。アポトーシスの研究は、主に生物学で行われており、細胞に関係するので【細胞生物学】、受精卵が成体になる「発生」の過程でも起こるので【発生生物学】、細胞内の分子やその働き(機能)が関係するので【分子生物学】や【機能生物化学】といった分野が関係する。
また、アポトーシスは、ガン化した細胞が自ら死んでガン細胞が増えないようにするためにも起こるが、アポトーシスが起こらなくなると、ガン細胞は増殖してしまう。そこでガン(=悪性腫瘍)が起こる理由や症状を追究する【腫瘍生物学】でも盛んに研究されている。
ほかに、免疫や神経の病気にアポトーシスの機能の異常によるものがある。また、【獣医学】で動物のアポトーシスの研究、【生物系薬学】など薬学分野でアポトーシスに関連する病気の治療薬の研究が行われている。