脳のなかの幽霊
V・S・ラマチャンドラン、サンドラ・ブレイクスリー
腕や脚を失った後に、失った腕や脚があるように感じ、しかもそれが痛む幻肢痛という病気がある。著者のラマチャンドラン氏は、鏡を使って幻肢を“再建”すると痛みが軽減するという、幻肢痛に対する鏡療法を開発した神経内科医。多くの人は自分が感じている体や見ている世界は現実と一致していると考えているだろうが、我々が知覚している世界は脳が様々な情報を処理した結果で、必ずしも現実とは一致しない。神経の障害を調べるとそのような不一致がわかり、脳の機能について理解することができる。この本からはそんな、脳を研究する面白さが伝わってくる。
(山下篤子:訳/角川文庫)
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