ヒトから人へ “一人前”への民俗学

佐野賢治

かつての日本の民俗社会(村)では一人前という基準があり、一人前になるためには命をかける程の重みがあった。人になる、大人になるとはどういう意味があったのかを民俗の具体的事例から解説した本。文化人類学(含む民俗学)は、人とは何かを「文化」の側面から扱う学問だ。人を物的側面から考える「自然」人類学と合わせて人類学を構成する。この本で「ヒト」は人の生物的誕生を、「人」は社会文化的誕生を意味する。つまり、20歳で人に成る=成人する現代の日本では、人は20年かけて日本文化を身につけ「日本人」として生まれるわけだ。 (春風社)

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