環境系の本

環境リスク学 不安の海の羅針盤

中西準子

国内での環境リスク学の必要性を早くに提唱された、中西準子先生による著書。環境リスク論にたどり着くまでの道のりと、東京都の下水道から始まる具体的な事例に環境リスク論を適用することで、何が見えてくるのか解説されている。 (日本評論社)



名探偵コナン推理ファイル 環境の謎

青山剛昌:原作、家崎晴夫:構成

名探偵コナンによる殺人事件のストーリーを通して、地球温暖化、水や空気の汚染、ゴミ、環境ホルモン、食糧危機、エコなどの地球環境の仕組みがわかる。ストーリーのほかにも、図解やグラフなどで正しい理解に導いてくれる。 (山岸栄一:画/小学館)



世界がもし100人の村だったら

池田香代子:再話

世界に存在する貧困や格差を小規模なモデルに置き換えてわかりやすく紹介した本。アメリカの中学校教師が送ったメールをもとにした本。英語の対訳、イラストつき。 (C.ダグラス・ラミス:対訳/マガジンハウス)



北極大変動 加速する氷解/資源ビジネスの野望

NHK「北極大変動」取材班

北極域における氷の融解と資源開発について特集したNHKスペシャルの内容を、読みやすくまとめてある。前半では氷が解けることによる様々な影響を、後半では北極海での資源をめぐる近況について記しており、海洋環境、海洋資源という分野に密接に関係する内容だ。資源を獲得することと、地球環境を保全することの両者をどう折り合いをつけて進めていくのか、それを考えさせられる良著。深い海の底には多くの化石燃料が眠っており、それを取り出すために駆使されている高度な技術も知ることができる。資源と環境、片方を重視することは難しいが、最適解を見つけられるのかという視点で読んでみてほしい。 (NHK出版)



自然をつかむ7話

木村龍治

この本は、普段の生活で経験したことを科学的な思考で考察し、思いがけない科学の話に広げていく。例えば第1話では、著者が食べた豆腐料理からはじまって、日本書紀に話が発展し、雲のでき方へと話が至る。著者は、東京大学海洋研究所(現、大気海洋研究所)の元教授で、気象学と海洋物理学の分野で活躍した。取り上げられている7つの話の中には、気象学や海洋物理学と関係する話題として、雲や雪のでき方、海洋や大気で起こる対流・循環のしくみが、日常の出来事と関連づけながら説明している。その自由な発想と確かな科学観は、これから科学を志す人たちに、科学の魅力を存分に伝えるだろう。 (岩波ジュニア新書)



みんなが知りたいPM2.5の疑問25

日本エアロゾル学会:編

気象・工学・医学・行政など、多岐にわたる専門家が、PM2.5に関する疑問に詳しく分かりやすく答えている。PM2.5の濃度が高まる気象条件や地理的要因、行政の対応などについてしっかり理解し、より正確な知識をつけてもらいたい。 (畠山史郎、三浦和彦:編/成山堂書店)



トコトンやさしい再生可能エネルギーの本

石原顕光:著

人間が作り出してきた物質文明は、私たちの生活を豊かにしてきた半面、それを支えてきた化石資源は限りあるものだ。この本は、化石資源の替わりとなる再生可能エネルギーに光をあて、多くの絵を使用しながら、わかりやすく説明している。 (太田健一郎:監/日刊工業新聞社)



胎児の複合汚染 子宮内環境をどう守るか

森千里

胎児の先天異常が何故生じているかの解明や、複合汚染のリスク評価をどのようにすべきか、今なお、「環境リスク制御・評価」分野での最先端の研究テーマとなっている。1997年、「奪われし未来(シーア コルボーンほか:著)」という本が出版され、「環境ホルモン」と疑われる化学物質によって、次世代(生まれてくる赤ちゃん)への悪影響などが懸念され社会問題となった。この本は、その数年後に出版された本だが、胎児への化学物質の悪影響は現在も世界的に重要な研究課題となっていることがわかる。この本では、本問題の重要性を指摘するとともに、化学物質のリスク評価研究の更なる発展の重要性や、予防のための考え方を提案する内容となっている。 (中公新書)



連鎖する大地震

遠田晋次

長年蓄積された地殻の歪みが解放される時、大地震は起こる。そしてそれは、新たな大地震を誘発する。東日本大震災はどのようにして起き、そのことで日本列島はどのように変化したのか。さらに、傷だらけとなってしまった日本列島についても知ることができる本。 (岩波書店)



時を刻む湖 7万枚の地層に挑んだ科学者たち

中川毅

現在、国際的に最も有名な日本の湖、水月湖。水月湖で採取された湖の堆積物から、国際的な研究成果が生まれる過程をわかりやすく説明している。堆積物を使った華麗な研究に感動し、また研究に必要なのは忍耐力なのだと痛感する。 (岩波科学ライブラリー)


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