先端の科学技術って

選んでいただいたフィールドの本はこちら。さあ、もっとみてみよう。

ミクロにひそむ不思議 電子顕微鏡で身近な世界を見る

牛木辰男、甲賀大輔

植物、虫、食べ物、日用品など身近なものを電子顕微鏡で見たらどうなるかを、多数例示した書籍。中高生向けに書かれたものだが、興味を惹かれるビジュアルの世界は誰が読んでも楽しい。「電子」を身近に感じられるかもしれない。 (岩波ジュニア新書)



誰が本当の発明者か 発明をめぐる栄光と挫折の物語

志村幸雄

蒸気機関車、電球、半導体など、産業技術の進歩に貢献した発明を巡る、技術者たちの先陣争いを描いた本。誰でも知っているつもりの発明に関する、意外なエピソードも多く述べられている。工学系が専門の学生はもちろん、それ以外の人が読んでもなかなか面白い内容を含んでいる。 (ブルーバックス)



化学系

元素周期表で世界はすべて読み解ける 宇宙、地球、人体の成り立ち

吉田たかよし

元素周期表を通じて、人体、地球、宇宙など、我々の世界をわかりやすく面白く説明している。周期表の見方やグループ(列)・周期(行)をかみ砕いて説明するに留まらず、レアアースやレアメタル、原発事故の問題など、最近のトピックスも紹介しており、高校生にも興味を持ってもらえるだろう。 (光文社新書)



情報系

統計学を拓いた異才たち

デイヴィッド・サルツブルグ

統計科学の発展に大きく寄与した統計学者の列伝的な本。統計学をめぐる面白いエピソードを集めた。統計学の基礎となった理論や、現在の主要なデータ解析法がどのように考え出されたのかが興味深く書かれている。また、統計用語の語源もわかり、親しみをもって統計学の勉強に取り組める。 (竹内惠行、熊谷悦生:訳/日経ビジネス人文庫)



電気・電子系

ファラデーの生涯 電磁誘導の発見者

H.スーチン

この本はファラデーの生涯を伝記として描いている。小学校までしか出ていないファラデーは、14歳で製本屋の見習いとして働き始め、その後ロンドンの王立協会の会員に選ばれ、科学者として大きく羽ばたく。ファラデーの業績でもっとも有名なのは、電磁気学分野における電磁誘導の発見だ。王立研究所において研究の日々を過ごし得たのか、どのような生涯を経て科学上の偉大な発見をなしえたかということがわかる。 (小出昭一郎、田村保子:訳/東京図書)



電気・電子系

身近な電気・節電の知識

柴田尚志、森田一弘

この本は生活の中でわき起こる疑問をQ&A方式で紹介し、興味を持ったテーマから読み進められる内容構成。例えば、こんな具合だ。直流と交流って何が違うの?雷から電気製品を保護するにはどうしたらいいの?タコ足配線はなぜ危険なの?何本までなら大丈夫なの?地震の時コンセントからプラグは抜いた方がいいの?オール電化は災害のとき困らないの?なぜIH調理器で加熱できるの?エアコンはどうして冷房も暖房もできるの?ハイブリッドカーってエコなの?携帯電話やパソコンの節電方法は?記録メディアは永久不滅?などなど…。電気とはどのようなものか、賢い利用法なども学べる。 (オーム社)



情報系

人工知能と人間

長尾真

コンピュータに知能を持たせるとはどのようなことなのか。著者の長尾先生は元京都大学総長、情報処理学会会長などを務めた、日本を代表する情報工学者。自然言語処理、パターン認識などの第一人者が、人工知能についての課題を解説する。哲学にまで触れている。 (岩波新書)



情報系

サブリミナル・マインド 潜在的人間観のゆくえ

下條信輔

ヒトの心というと、モノとは区別された特殊で崇高な存在として語られることが多いが、本書はそれを覆す。ヒトの心(脳)の半分は「自動機械」であり、意志や意識に関係なくプログラムされた内容をその通りに実行する、カラクリ仕掛けの人形にも近い。心の中のこの「機械」としての側面は、一般社会では「無意識」と呼ばれる。この本は、いかに「無意識」が私たちの精神活動に密接に関わっているかを、わかりやすく解説してくれる。認知科学はヒトの心、つまり脳の仕組みを科学的に探る分野であるが、心の機械的側面を認めることから始まる。「無意識」を知ることは認知科学の第一歩である。 (中公新書)



化学系

結晶とはなにか

平山令明

ダイヤモンドや水晶、ルビーといった宝石や、岩石、食塩の結晶など、結晶の形は美しい。本書は、結晶を化学の視点で見つめ、化学結合や状態変化、原子分子の配列など、化学の基礎に触れている。化学を単なる受験勉強の一つとしてではなく捉え、身の回りの現象を新しい視点から「考える」きっかけとなるだろう。第1章は、高校の化学と大学の物理化学との橋渡しとなり、第4章は「結晶はどのようにして作られるのか」は、そのメカニズムについて簡単に説明する。第5章では、実験研究に必要な基礎知識がわかる。 (ブルーバックス)



機械系

アクチュエータ工学入門

鈴森康一

モータは、電気のエネルギーで回転という運動をする。アクチュエータとは、このように何らかのエネルギーを「実際の動き」に変える機械要素のことだ。機械を動かすものはモータだけではなく、様々な原理のアクチュエータが存在することがわかる。アクチュエータ研究の重要性もわかる。 (ブルーバックス)



材料系

ニッポンの素材力

泉谷渉

オバマ前米大統領政権下のニューディール政策推進で爆裂すると予想されるニッポンの新素材の現状と展望をまとめた。環境・エネルギー分野の新素材を最も得意とする日本メーカーの活躍ぶりが描かれており、材料の研究者や技術者を目指す高校生が、産業における新材料開発の重要性を理解するのに役立つ本である。自動車、航空機の革命を起こす新材料として「LPSO型マグネシウム合金」のことが14頁にわたって紹介されている。 (東洋経済新報社)



材料系

波紋と螺旋とフィボナッチ 数理の眼鏡でみえてくる生命の形の神秘

近藤滋

シマウマにはなぜ縞模様があるのか。生物の模様は波? サカナの模様、キリンの網目など、生物の模様が決まるメカニズムを、大変わかりやすく解説。生命の「形」の神秘が見えてくる。著者の大阪大学近藤先生は、「模様は波だ!」と言っても誰からも理解されず、あげくのはてに大学をやめさせられた? ユニークな語り口で、タイトルには難解なキーワードがついているが、専門的な知識がなくてもある程度の理解はできる。 (学研メディカル秀潤社)



量子コンピュータ 超並列計算のからくり

竹内繁樹

現在のスーパーコンピュータを圧倒する、量子コンピュータ。研究の最先端にいる専門家である著者により、従来のコンピュータのしくみと対比しながら、その初歩と面白さ、そして応用技術がわかりやすくまとめられている。類似本として、『ようこそ量子 量子コンピュータはなぜ注目されているのか』(根本香絵、池谷瑠絵:著)、『量子もつれとは何か 「不確定性原理」と複数の量子を扱う量子力学』(古澤明:著)もおススメする。 (ブルーバックス)



化学系

永久運動の夢

アーサー・オードヒューム

身の回りにあふれている熱エネルギー、例えば、室温の空気がもっている熱。ここから動力を得るべく、苦闘した人たちの物語が描かれている。結局そのような装置は不可能であると諦めその後の科学技術が発展するが、新しい概念や技術が生まれるまでに、人がどのような悲喜交々の努力を展開するかを教えてくれる。物質、熱の移動、化学反応などの組み合わせで動く装置について、その装置に投入するエネルギー、生み出すエネルギーそれぞれの量を見積もり、産出量の方が大きくなるようにする。この思考は、化工物性・移動操作・単位操作の学問領域の分野である。 (高田紀代志:訳、中島秀人:訳/筑摩書房)



化学系

一家に1枚周期表

「自然も暮らしもすべて元素記号で書かれている」がキャッチフレーズの周期表。身近な元素(アルミホイル、骨=カルシウム)や科学技術を担う元素(ケイ素の太陽電池、ガリウムの青色発光ダイオード)など、元素の用途や性質が一目でわかる楽しいポスターだ。文部科学省のサイトからダウンロードしよう。 (文部科学省)
http://stw.mext.go.jp/series.html



化学系

「機能性プラスチック」のキホン

桑嶋幹、久保敬次

代表的な高分子であるプラスチックは生活に密着した材料だが、そのプラスチックの基本がわかる。目的や用途に応じて必要な性質や機能を付与できる、進化したプラスチックの有用性や、機能性プラスチックの具体的な例が紹介されている。 (SBクリエイティブ)



機械系

トヨタ産業技術記念館

トヨタグループの運営する技術館。日本の産業技術をリードしてきたトヨタグループの展示を通して、日本の産業技術史を肌で知ることができる。トヨタの歴史は、大正時代の自動織機の発明に始まる。繊維機械館では、いろいろな工夫やからくりを見ることができる。名古屋に来たらぜひ訪問してみよう。 http://www.tcmit.org/



エネルギー・資源系

風力発電が世界を救う

牛山泉

世界中で風車の導入が進んでいるが、日本の導入量はまだまだ少ない状況だ。この本では、風車の歴史背景や技術開発の動向などに加えて、日本の風力発電のポテンシャル、再生可能エネルギーの今後の展望についても述べている。これから先、日本で風車を導入するために大切なことを話しており、とても参考になる。 (日本経済新聞出版社)



インフルエンザ パンデミック 新型ウイルスの謎に迫る

堀本研子、河岡義裕

病気が世界の複数の地域で同時に爆発的に大流行することをパンデミックという。歴史上パンデミックの例としては、黒死病(ペスト)、コレラなどがあるが、21世紀初頭、新型インフルエンザが世界的に突如大流行した。この本は、ロベルト・コッホ賞を受賞した世界的研究者が、最新の研究成果をもとに、インフルエンザウイルスにまつわる様々な誤解や謎を解き明かす。また、プラズマエレクトロニクス技術を用いたインフルエンザの超高感度検出システムの参考としても読みやすく書かれている。 (ブルーバックス)



材料系

トコトンやさしいプラスチック材料の本

髙野菊雄

プラスチック材料について、用途や特性がわかる入門書。プラスチックの定義から始まり、様々な種類のプラスチック、生活の場面で使われているプラスチック、環境に与える影響などまで紹介。 (日刊工業新聞社)


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