先端の科学技術って

選んでいただいたフィールドの本はこちら。さあ、もっとみてみよう。

電気・電子系

1秒って誰が決めるの?  日時計から光格子時計まで

安田正美

この本は次世代原子時計の開発に挑む若手研究者による一般向けの本。時間を正確に測るための時計の進化の歴史や、現在の時間の基準となっているセシウム原子時計、そして日本発の技術で、次世代原子時計の有力候補であるイッテルビウム171光格子時計光格子時計などが、わかりやすく紹介されている。新しいレーザー技術を編み出し、原子の運動や光を極限まで制御するためにさまざまなアイデアを駆使し、少人数のグループによる手作りの装置で次々と新しいことに取り組んでいく様子が描かれ、光エレクトロニクス分野の面白さや熱意が伝わる。 (ちくまプリマー新書)



分子膜ってなんだろう シャボン玉から細胞膜まで

齋藤勝裕

究極に薄いナノメートルスケールの膜の一つが「分子膜」だ。これは自己組織化によって作られる構造物で、その名の通り、分子が単に横につながってできただけの非常に薄い膜だ。この非常に薄い「分子膜」が私たちの体を作る細胞を守る鎧になっているのだ。本書では、分子膜の基本的な内容から細胞に至るまで順を追って解説している。胞膜の構造を知ることで、いかにして特定の細胞膜を破壊する微生物に対して活性を有する薬剤を設計するかが見えてくる。 (裳華房)



化学系

水と油のはなし 暮しを支える界面の科学 

平澤猛男

汚れ(油)を水中で落とすのはほぼ不可能だが、それを洗剤(界面活性剤)の重要な働きが解決してくれる。私たちの生活の中にある「界面」の種類、成り立ち、その性質などを記している。シャボン玉の色の変化の理由、洗濯上手になる条件など、初心者にとって入りやすく解説されている。 (技報堂出版)



材料系

知られざる鉄の科学

齋藤勝裕

鉄は超新星爆発で生まれた。そして、地球は鉄の惑星である。このことについてや、鉄の性質はもちろんのこと、日本刀の秘密、鉄の持つ可能性など、鉄全般に関して、知らなかった事実を興味深くわかりやすく解説している。 (サイエンス・アイ新書)



化学系

トコトンやさしいフッ素の本

山辺正顕:監修

もっとフッ素に光を! ハロゲン元素のひとつでありながら、有機化学の教科書ではほとんど扱われないフッ素。焦げ付かない調理器具、虫歯予防から宇宙で活躍するフッ素まで、フッ素を含む有機化合物の活躍の場は挙げたらきりがない。その不思議なフッ素の性質に興味を持って欲しい。さらにこれをきっかけとして、自分自身で新物質の開発に携わる楽しさを感じ、社会に貢献する充実感を味わって欲しい。 (F&Fインターナショナル:編/日刊工業新聞社)



情報系

脳・心・人工知能 数理で脳を解き明かす

甘利俊一

最新研究でわかった脳のしくみと、人工知能の未来を紹介。人工知能、脳科学などの最先端分野で、多くの学生が学んでいる数学がどのように役立っているのか、AI研究の基礎となった「数理脳科学」の第一人者が、わかりやすく、夢を持って解説する。 (ブルーバックス)



クラウド化する世界 ビジネスモデル構築の大転換

ニコラス・G・カー

インターネットをはじめとする、コンピュータ技術が開発され、集約され、クラウド化する過程を、電力会社や発電技術の歴史とからめて紹介。発電が公共事業となりインフラとなったように、クラウドコンピューティングがインフラ化、公共化しつつある今、経済や社会はどうなるか。10年前の本だか、今も興味深い。 (村上彩:訳/翔泳社)



機械系 科学技術

力学入門 コマから宇宙船の姿勢制御まで

長谷川律雄

高校の物理では、運動する物体を点として扱うことが多い。しかし、現実の物体は大きさをもっているので、回転をはじめとした運動がある。本書は、飛行物体の運動の力学を初歩から解説したものだが、それを通して、座標系や微分形式による法則の記述など、物理学の基本的な概念を学ぶ事ができる。 (中央公論新社)



トコトンやさしい触媒の本

触媒学会:編

触媒は化学工業や環境の分野においてなくてはならない物質。触媒がないと今の私たちの暮らしが維持できないほど重要なのだ。しかし、普通に生活をしていては触媒に触れる機会はない。そんな触媒の機能・役割や実例が簡単にまとめられている。触媒のことを少しでも理解してもらえればと思う。 (日刊工業新聞社)



科学技術

制御工学の考え方 産業革命は「制御」からはじまった

木村英紀

技術とはつまるところ、何かをコントロールすることだ。本書は蒸気機関の速度調節から始まり、現代の高度な制御技術まで、制御技術の発展を豊富な事例とともに紹介している。制御技術の思想の進展を通して、技術とは何かに関する考えを深めてくれる。 (ブルーバックス)



機械系

昆虫 驚異の微小脳

水波誠

昆虫の脳は、簡単な構造、簡単な情報処理でありながら、素晴らしい動作ができる。その点がこれからのロボット技術に大変参考になる。知能ロボティクスの分野では、この本にもある昆虫に学んだロボットハンド・ロボットアームの研究を行っている研究者もいる。サクサク動く軽快な動きは、昆虫同様の簡単な情報処理にあるのだ。 (中公新書)



材料系

トコトンやさしいプラスチック材料の本

髙野菊雄

プラスチック材料について、用途や特性がわかる入門書。プラスチックの定義から始まり、様々な種類のプラスチック、生活の場面で使われているプラスチック、環境に与える影響などまで紹介。 (日刊工業新聞社)



材料系

トコトンやさしい太陽電池の本

産業技術総合研究所 太陽光発電工学研究センター

太陽電池の歴史、太陽電池の分類(シリコン系、半導体系、有機系)、太陽電池の構成と原理、太陽電池の使い方、太陽電池の未来について、漫画や図表を用いて丁寧にわかりやすく説明している。太陽電池と太陽光発電の現状や課題、そして太陽電池の未来を考えさせてくれる内容となっている。再生可能エネルギーの一つである太陽光発電システムにとって「材料開発」は不可欠で、この点からも理解を深められるだろう。 (日刊工業新聞社)



電気・電子系

リチウムイオン電池物語

吉野彰:監修

電気エネルギーの効率利用・貯蔵技術として、二次電池・燃料電池に代表される電気化学エネルギーデバイスは近年非常に活発化している研究分野だ。その1つ、リチウムイオン電池の発明者である吉野彰先生が語る、研究開発から実用化に至るまでの苦難などのエピソードが、大変わかりやすく書かれている。リチウムイオン電池の重要性・将来性がわかる。 (CMC出版)



すごいぞ!身のまわりの表面科学 ツルツル、ピカピカ、ザラザラの不思議

日本表面科学会:編

温泉の鏡はなぜ曇らない?うるおいのある肌の秘密とは?脳の中の表面って何?サメ肌水着はなぜ速く泳げるのか?鏡、肌、サメ肌、脳の表面…、どれをとっても「表面」に違いない。身近な表面から最先端ナノテクノロジーの表面科学まで、様々な表面に関する疑問を解説する。表面化学について研究する大学や企業の研究者が所属する「日本表面科学会」が一般向けの啓蒙書として編集。 (ブルーバックス)



ナノカーボンの科学

篠原久典

ナノ構造化学は、フラーレンやナノチューブの発見が契機となって大きく発達した。炭素のナノ物質は金属原子などと比較して、かなり異なった性質を持っており、研究が活発だ。本書では、フラーレンやナノチューブが発見され、炭素のナノ物質化学が爆発的に発展した時代を最前線で活躍してきた著者により、生き生きと語られている。炭素ナノ物質のみでなく、科学一般についてその魅力が語られており、高校生にはぜひ読んでほしい一冊だ。 (ブルーバックス)



機械系

SYNC なぜ自然はシンクロしたがるのか

スティーヴン・ストロガッツ

SYNCとは「同期」(「synchronization」)のこと。自然の中にはさまざまなリズム(振動数)を持ったものがあり、何らかの相互作用があると振動数が一致し、多くのものが一斉に同じ振動数で振動する現象が見られる(例えば、ホタルがシンクロして光る)。このような「同期」が起こることについて、説明がなされている。本書の中では「自然の中」の振動を取り上げるが、現実には振動のメカニズムには様々なものがあり、制御工学で、そのメカニズムの解明により振動の防止に役立てる研究も行っている。 (蔵本由紀:監、長尾力:訳/ハヤカワ文庫)



化学系

バイオセンサーのはなし

軽部征夫

バイオセンサーは、生体の分子識別機能を利用して化学物質を計測するもので、様々な分野で活用されてきている。血糖値センサー、免疫センサーなどバイオセンサーの研究領域は急速に広がっており、さらには環境、食品の分野へも拡大している。本書はバイオセンサーの研究を進める上で根本的な技術について概説、原理の理解につながる。この本をまとめた軽部征夫先生はバイオセンサーの第一人者。学長を務める東京工科大学はバイオセンサーの拠点であり、その先生方が中心に執筆している。 (日刊工業新聞社)



情報系

脳のなかの幽霊

V・S・ラマチャンドラン、サンドラ・ブレイクスリー

著者は、アメリカの神経科医。切断した手や足がまだあると感じる「幻肢」など、様々な神経疾患の不思議な症例から、脳の働きについて解説する。とにかく不思議で面白いので、興味を持ってもらいたい。 (山下篤子:訳/角川文庫)



情報系

挑まなければ、得られない Nothing ventured, nothing gained.

及川卓也

著者の及川氏は、早稲田大学卒業後、DEC(当時の世界的な汎用コンピュータ会社)、マイクロソフト、Googleと、IT業界の最先端で働いてきた技術者。インターネット、ビッグデータ時代の今、「挑戦し続けること」の大切さを教えてくれると共に、IT技術者としてのあり方を教えてくれる。 (インプレスジャパン)


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