先端の科学技術って

選んでいただいたフィールドの本はこちら。さあ、もっとみてみよう。

クラウド化する世界 ビジネスモデル構築の大転換

ニコラス・G・カー

インターネットをはじめとする、コンピュータ技術が開発され、集約され、クラウド化する過程を、電力会社や発電技術の歴史とからめて紹介。発電が公共事業となりインフラとなったように、クラウドコンピューティングがインフラ化、公共化しつつある今、経済や社会はどうなるか。10年前の本だか、今も興味深い。 (村上彩:訳/翔泳社)



化学系

知っておきたい太陽電池の基礎知識

齋藤勝裕

太陽電池を例に半導体がどのように関わっているのかを知ることができる。また、太陽電池に使われるシリコン、化合物半導体、有機半導体の解説からは、それぞれの材料について知ることができる。 (Si新書)



情報系

入門オペレーションズ・リサーチ

松井泰子、根本俊男、宇野毅明

アイスクリームの材料の在庫管理、レストランの出店、選挙の投票、結婚問題、おやつの最適な買い方等、身近な題材を例に、オペレーションズ・リサーチ(OR)という応用数学分野の学問を紹介している。入門書なのでアルゴリズムは詳細に触れていないが、ORで解かれる問題では、アルゴリズムが大きな役割を果たしている。イラストが豊富で、高校生にも親しみやすい内容。 (東海大学出版部)



電気・電子系

みんなに知ってほしい 超伝導のスゴイ話

井口家成

超伝導は何がすごいのか。リニア新幹線、医療用MRI、素粒子発見のための超大型加速器といった工学、医療、物理など、超伝導は様々な分野で活用されている。本書は、超電導がどのようなところで応用されているかを、その面白さとともに、高校生にもわかるように解説している。 (彩図社)



機械系

知能の謎 認知発達ロボティクスの挑戦

瀬名秀明ほか

「知能」「賢さ」とは何かという古くて新しい問いに対して、ロボット研究を通じて答えを探ろうとする研究者たちの議論が紹介されている。人間のように「賢い」ロボットを作るためには結局のところ人間をよく知る必要があるという点をぜひ知ってほしい。少々専門的だが、高校生にもぜひチャレンジして読んでほしい。 (瀬名秀明、浅田稔、銅谷賢治、谷淳、茂木健一郎、開一夫、中島秀之、石黒浩、國吉康夫、柴田智広:著、けいはんな社会的知能発生学研究会:編/ブルーバックス)



複雑系 科学革命の震源地・サンタフェ研究所の天才たち

M.ミッチェル.ワールドロップ

多数のものが相互作用することにより現われる多様な現象(その性質や振る舞い)を「複雑系」という。従来の分析では説明するのが困難だった、物理、生物、経済などにおける現象を研究対象とする新しい科学。複雑系とは何かの解説もさることながら、複雑系の科学に挑んだ、革新的な科学者たちの姿を描いたドキュメンタリーも必見である。 (田中三彦、遠山峻征:訳/新潮文庫)



おもしろレオロジー どろどろ、ぐにゃぐにゃ物質の科学

増渕雄一

レオロジーはひとことで言い表すのが難しいぐにゃぐにゃとした感触を持つもの。工業材料から身近な材料まで様々な物質にみられるが、それを対象とした学問「レオロジー」とは、物質の変形とか流動一般に関する学問分野のことで、日本語では「流動学」とも呼ばれる。血流の性質についての研究をする「血液レオロジー」、食品の口当たり、のどごしや化粧品などが肌に触れた時の感触など、その性質の精神的な部分を対象にする「サイコレオロジー」などといった学問もある。この本は、多くのエピソードを紹介し、レオロジー的なものの見方を感じさせてくれる。 (技術評論社)



材料系

透明金属が拓く驚異の世界 不可能に挑むナノテクノロジーの錬金術

細野秀雄、神谷利夫

普通は透明なものは電気を通さない。透明金属とは、透明なのに、鉄や銅のように電気を通す物質。絶縁体なのに、微小の世界では電気を通すという、普通はありえない半導体材料だ。携帯やパソコンのディスプレー、自然エネルギーを利用する太陽電池の重要な構成部品である透明導電膜について、基本の物理や性質、透明導電膜を使ったデバイスの構造と機能についてわかりやすくていねいに説明している。薄膜・表面界面物性の学問への理解も進む。 (サイエンス・アイ新書)



すごいぞ!身のまわりの表面科学 ツルツル、ピカピカ、ザラザラの不思議

日本表面科学会:編

温泉の鏡はなぜ曇らない?うるおいのある肌の秘密とは?脳の中の表面って何?サメ肌水着はなぜ速く泳げるのか?鏡、肌、サメ肌、脳の表面…、どれをとっても「表面」に違いない。身近な表面から最先端ナノテクノロジーの表面科学まで、様々な表面に関する疑問を解説する。表面化学について研究する大学や企業の研究者が所属する「日本表面科学会」が一般向けの啓蒙書として編集。 (ブルーバックス)



ナノカーボンの科学

篠原久典

ナノ構造化学は、フラーレンやナノチューブの発見が契機となって大きく発達した。炭素のナノ物質は金属原子などと比較して、かなり異なった性質を持っており、研究が活発だ。本書では、フラーレンやナノチューブが発見され、炭素のナノ物質化学が爆発的に発展した時代を最前線で活躍してきた著者により、生き生きと語られている。炭素ナノ物質のみでなく、科学一般についてその魅力が語られており、高校生にはぜひ読んでほしい一冊だ。 (ブルーバックス)



機械系

ロボットのおへそ

稲邑哲也、瀬名秀明、池谷瑠絵

人間と仲の良いロボットを作るには、ロボットにはどんな進化が必要だろうか。本書はロボット研究の最先端を紹介する中で、どうすればロボットが人間らしくなれるかという課題を「おへそをつくる」という言葉で表現し、賢いロボット実現のヒントを教えてくれる。人型ロボットやロボット玩具を例示しながら、脳科学から進化論まで、幅広い関連知識が垣間見られる。広く人工知能の可能性を理解する上でも、とっておきの入門書と言える。 (丸善ライブラリー)



物理/素粒子、宇宙

ご冗談でしょう、ファインマンさん

R.P.ファインマン

ファインマンは、1965年量子電磁力学への寄与により、朝永振一郎博士とノーベル賞を受賞した。イタズラ好きでユーモアに富んだ人で、そのキャラクターは生涯愛された。この本は、ノーベル物理学賞受賞者の愉快な自伝だ。物理学者の鋭い洞察と興味深いエピソードが紹介されている。根気よく物理学を考えることの楽しさと、一見遊んでいるようでも、実は誰よりも鋭くものごとの本質を見抜いてゆく姿に触れられる。ファインマンは理論物理学の幅広い分野で活躍した。彼の思考の自由さは、個別の分野にとらわれず広く楽しめる。 (大貫昌子:訳/岩波現代文庫)



エネルギー・資源系

Newton2015年1月号 核融合への夢

月刊科学雑誌『Newton』の核融合特集。核融合発電の原理や特徴が大変わかりやすく、図解入りで示されている。核融合の基本から、最新の内容まで記述されている。バックナンバーを入手するか、図書館等にあれば、ぜひ見てほしい。 (ニュートンプレス)



材料系

図解雑学 金属の科学

徳田昌則、山田勝利、片桐望

わたしたちの身の回りには様々な金属と二種類以上の金属を組み合わせた合金が使用さており、金属はわたしたちの生活には欠かせない。これらの金属を鉱石や使用済みの製品から取り出すのが製錬だ。その製錬の方法は、密度、蒸気圧、酸化・還元、熱、平衡定数など金属の性質を理解したうえで、金属同士の性質の違いを利用して目的の金属と不要な金属を分け、目的金属の純度を高めるというものだ。このようなプロセスとともに、身近にある金属の特性を図解してわかりやすく解説してくれる。 (ナツメ社)



化学系

洗たくの科学

花王生活科学研究所

洗濯で衣服が「綺麗になる」メカニズムを花王が科学的に解説。界面活性剤(セッケン)に関連して、基礎的なことから応用までわかり、洗浄の世界を知る上での良書である。 (裳華房)



材料系

ニッポンの素材力

泉谷渉

オバマ前米大統領政権下のニューディール政策推進で爆裂すると予想されるニッポンの新素材の現状と展望をまとめた。環境・エネルギー分野の新素材を最も得意とする日本メーカーの活躍ぶりが描かれており、材料の研究者や技術者を目指す高校生が、産業における新材料開発の重要性を理解するのに役立つ本である。自動車、航空機の革命を起こす新材料として「LPSO型マグネシウム合金」のことが14頁にわたって紹介されている。 (東洋経済新報社)



情報系

サブリミナル・マインド 潜在的人間観のゆくえ

下條信輔

ヒトの心というと、モノとは区別された特殊で崇高な存在として語られることが多いが、本書はそれを覆す。ヒトの心(脳)の半分は「自動機械」であり、意志や意識に関係なくプログラムされた内容をその通りに実行する、カラクリ仕掛けの人形にも近い。心の中のこの「機械」としての側面は、一般社会では「無意識」と呼ばれる。この本は、いかに「無意識」が私たちの精神活動に密接に関わっているかを、わかりやすく解説してくれる。認知科学はヒトの心、つまり脳の仕組みを科学的に探る分野であるが、心の機械的側面を認めることから始まる。「無意識」を知ることは認知科学の第一歩である。 (中公新書)



機械系

ナノバイオ・テクノロジー

静岡大学ナノバイオ科学研究分野:編

「生命」と「光・電子」と「ナノ・バイオ」分野を融合し、静岡大学版「ナノバイオ科学」として打ち出した静岡大学の研究成果をまとめた本。例えば、8章には、岩田太先生の研究である、ナノ材料の微細加工技術が掲載。ナノピペットという微小開口を有するキャピラリーガラス管ノズルを用いて、1ミクロン以下の直径で溶液を基板表面に滴下堆積できる技術を紹介しており、それを用いたバイオチップへの応用の可能性について示している。 (静岡学術出版)



情報系

脳のなかの幽霊

V・S・ラマチャンドラン、サンドラ・ブレイクスリー

著者は、アメリカの神経科医。切断した手や足がまだあると感じる「幻肢」など、様々な神経疾患の不思議な症例から、脳の働きについて解説する。とにかく不思議で面白いので、興味を持ってもらいたい。 (山下篤子:訳/角川文庫)



情報系

挑まなければ、得られない Nothing ventured, nothing gained.

及川卓也

著者の及川氏は、早稲田大学卒業後、DEC(当時の世界的な汎用コンピュータ会社)、マイクロソフト、Googleと、IT業界の最先端で働いてきた技術者。インターネット、ビッグデータ時代の今、「挑戦し続けること」の大切さを教えてくれると共に、IT技術者としてのあり方を教えてくれる。 (インプレスジャパン)


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