リサイクルや埋立で環境中に放出された化学物質の汚染実態
化学物質はどこへ?
みなさんは自分の生活の中でどんな“化学物質”を使っていますか。洗剤、薬、化粧品…いろいろありますよね。そしてみなさんが知らないうちに使っている化学物質もたくさんあります。でも、それらが使われた後、どこに行っているのかはあまり知られていません。私はそんな“人間が使っている化学物質”による環境汚染の研究をしています。
排泄されやすい化学物質、体内に溜まりやすい化学物質
人間が使っている化学物質も、環境中に出てしまえば自然の循環システムに乗って動きます。
水に溶けやすい化学物質は水に溶けて動き、生物に取り込まれても排泄されやすい。一方、水に溶けづらい化学物質は水中の粒子にくっついて動き、生物に取り込まれると体内に溜まりやすい。化学物質の性質が、環境中での動き方に大きくかかわってくることを大学の講義で学んで興味を持って、この分野の研究を始めました。
人間が作った循環システムの中で化学物質が巡っている
近年、プラスチックごみによる環境汚染が大きく問題になっています。実はプラスチックの中にも、酸化防止剤や紫外線吸収剤などの「添加剤」が含まれています。プラスチックがリサイクルされると添加剤も一緒にリサイクルされてしまいます。
また、ごみを捨てた後、燃えないごみは埋立地に埋められますが、雨が降るとごみから溶け出した化学物質を含んだ「浸出水」という水が溜まっていきます。浸出水は処理をされて川に流されますが、処理ですべてきれいになるわけでもありません。
今は、リサイクルされたプラスチックや浸出水にどんな物質がどのくらいの濃度で環境中に出ているかを調べています。どちらも、人間が作った循環システムの中で化学物質が巡っている点が面白いなと思っています。
環境問題にはなんとなく興味を持っていたので、自然相手のことを学ぶならと思って高校での進路選択は理系にしました。中高生の頃にダイオキシンや内分泌かく乱物質(環境ホルモン)による環境汚染の問題も起きていたことも、この分野への漠然とした関心はあったと思います。
大学入学時から研究者を目指していたわけではなかったのですが、卒論で取り組んだテーマが面白かったことが具体的に研究の道を考え始めたきっかけでした。
「埋立およびリサイクルによるプラスチック添加剤の環境汚染実態の解明」
◆主な業種
(1) コンサルタント・学術系研究所
(2) その他の化学系
(3) 官庁、自治体、公的法人、国際機関等
◆主な職種
(1) 技術系企画・調査、コンサルタント
(2) 品質管理・評価
(3) 設計・開発
私の所属する農学部環境資源科学科は、大きく分けて二つの分野があります。ひとつは環境系の分野で、こちらは自然環境の状態や仕組みを調べる分野です。私もこの分野に属しています。もう一つは資源系の分野で、バイオマス、特に二酸化炭素の貯蔵庫でもある植物資源を有効利用するための研究を行っている分野です。地球環境の現状を調べるだけでなく、環境調和型の資源利用を考えるための幅広い知識も学ぶことができる学科は本学科ならではだと思います。
| Q1.日本以外の国で暮らすとしたらどこ? 国ではないのですが、宇宙では一度暮らしてみたいですね。無重力を体験してみたいし、大気圏外から星を眺めてみたいです。せめて生きているうちに行くだけでもできるといいなと思っています。 |
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| Q2.感動した/印象に残っている映画は? Q1と関連しますが、『オデッセイ』という映画です。火星でサバイバルする話です。飛行機の中で見ただけにもかかわらず、逆境の中工夫して生き延びていく様がやけに印象に残っています。 |
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| Q3.大学時代の部活・サークルは? 写真部と、せっかく農学部に入ったことだしと農業系のサークルに入っていました。 |
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| Q4.研究以外で、今一番楽しいこと、興味を持ってしていることは? 金継ぎで壊れたお皿などを直しています。 |

