「就職活動が思うように進まない、就職してみたら想像と違っていた、職場環境の変化に心がついていかない」といったキャリア形成における危機に直面したときに、それを乗りこえる力を「キャリアレジリエンス」と言います。私は、この力には具体的にどのような要素があり、どう働いているのかということを研究しています。
「リアリティショック」は、問題解決力が高い人ほど回避しやすい
この力の中には、「問題対応力、ソーシャルスキル、新奇・多義性、未来志向、援助志向」の5つの要素があることが研究を通してわかってきました。また、「就職してみたものの想像していた世界と違っていた」という、いわゆる「リアリティショック」は、問題解決力が高い人ほど回避しやすいということも、20代の社会人への調査を通してわかってきました。
「危機を乗り越える力」といえば抽象的ですが、具体的な要素と働きを明らかにすることで、「折れない心」をどうやって養いキャリア形成に生かしていくのか、その糸口が見えてきます。
一般的な傾向は?
- ●主な職種は→小学校教員
分野はどう活かされる?
現在、学校現場で子どもたちに「社会に出て生きていく力」の育成をすることは重要な課題の一つです。
初等教育教員養成コースは、主に小学校の教員を養成するコースです。