生物・バイオ系の本

サイボーグ昆虫、フェロモンを追う

神崎亮平

昆虫ロボットとは、昆虫の優れた能力を工学的に応用し、昆虫模倣ロボットを作り出す技術のこと。著者は専門が神経行動学で、この昆虫ロボット研究では最も著名な研究者の一人だ。この本では、昆虫ロボットや昆虫の脳を模したコンピュータなどを使った,最先端の研究が語られている。 (岩波科学ライブラリー)



コケはともだち

藤井久子

身の回りのすぐ近くにいるコケ植物をかわいいイラスト入りで優しく紹介している。コケ植物のすごい能力を研究するための入り口になりうる、かわいいコケの入門書。著者はフリーの編集ライター。チーズ・映画・コケなどの分野で活躍中。コケの魅力を広く知ってもらいたくて、「かわいいコケ」ブログをはじめた(http://blog.goo.ne.jp/bird0707)。コケ好き、旅好き、山好き女子のコケの記録帖で、コケをこよなく愛する同好の会情報も紹介している。 (秋山弘之:監修、永井ひでゆき:イラスト/リトル・モア)



ビックリするほど遺伝子工学がわかる本 遺伝子診断から難病の治療薬、クローン、出生前診断、再生医療の可能性まで

生田哲

遺伝子工学とは、遺伝子操作の技術を利用して、有用な物質や生物を多量に生産しようとする応用研究のこと。また遺伝子操作とは、ある生物の遺伝子DNAを、遺伝子の運び役に異種の細胞に運ばせ、そこで増殖させる方法のことだ。遺伝子組み換え、組み換えDNA技術ともいう。遺伝子工学の概要は高校の生物学で学ぶ。この本は高校の生物学に関する参考書のようなものとして利用するには、紙面がカラフルでもあり手頃と思われる。 (サイエンス・アイ新書)



行動はどこまで遺伝するか 遺伝子・脳・生命の探求

山元大輔

人間の論理的な思考だけでなく、本能行動、感情的な行動、欲望に突き動かされた行動など情動的な営みさえも、脳科学、DNA、分子遺伝学で解き明かす時代になった。この本は、行動はどこまで遺伝するかという問いを立てることで、アリストテレスの古代から、行動を調節する脳のしくみを解き明かしてきたパイオニアたちの歴史や、遺伝子を中心にした現在の研究がわかりやすく紹介されている。 (サイエンス・アイ新書)



面白くて眠れなくなる生物学

長谷川英祐

「ヒトもミツバチも鬱になる」「できるだけ得をするためのオスメスの戦い」「生命の誕生はただ一度の奇跡」などなど、生物学の様々な不思議を紹介し、「遺伝子がこんなことまで決めているんだ」というような遺伝学分野も話も出てくる。著者は進化生物学者であり、ベストセラー『働かないアリに意義がある』の著作がある。著者は自身のHPの自己紹介で、「研究は何より面白いことがいちばんであると断言します」と書いている。 (PHP研究所)



生物とは何か? ゲノムが語る生物の進化・多様性・病気

美宅成樹

著者は、日本生物物理学会の会長であった美宅成樹先生。ゲノムをベースにして、生物とは何かが語られていて、興味深い内容になっている。進化の過程で獲得してきた多様性の、科学的な解明を考えるとともに、これまでの生命科学研究の常識をあらためて問う。 (共立出版)



カエル 水辺の隣人

松井正文

日本に生息するカエルのすべてから、世界の変わったカエルまでを紹介。両生類の祖先が姿を現した約3億年前の石炭紀まで話は遡り、両生類の進化、日本や世界の両生類について、学術的な観点から詳しく説明されている。両生類の研究に興味があり、両生類についてもっと知りたい人におすすめの本だ。 (中公新書)



鼻行類 新しく発見された哺乳類の構造と生活

ハラルト・シュテュンプケ

生物の世界を理解する上で、進化の観点は不可欠だ。現在の生物は、進化の過程を経て現在の状態に至っている。本書は、「架空の諸島で」独自に進化を遂げ、鼻で歩く特性を持つに至った「架空の動物」についての「架空の科学論文」であるが、その詳細は科学者でなければ記述しえない巧みさである。本書を読むと、進化による生物の多様化のしくみに目が開かれるだろう。 (日高敏隆、羽田節子:訳/平凡社)



イワナの謎を追う

石城謙吉

大学を卒業して高校教諭になった著者が、イワナの研究にのめり込んでしまい、仕事を辞めて大学院へ入学する。なぜイワナを研究することがそれほど魅力的だったのか。推理小説のようなストーリーに引き込まれて読み進むうちに、科学することの面白さ、喜び、楽しさが、ビンビン伝わってくる。生物の種とは何か、似た2種が野外で共存できるのはなぜかなどの生態・進化分野の中心課題についても、著者のイワナ研究を通じてわかりやすく紹介されている。 (岩波新書)



生命とは何か 物理的にみた生細胞

シュレーディンガー

量子力学の基本方程式であるシュレーディンガー方程式を生み出すなど、量子力学への功績で名高いシュレーディンガー。理論物理学者であり、生物学の専門家ではなかったが、物理学の観点から生物を説明し、新たな生物学「分子生物学」を開いた。その始まりとなった名著。1944年の講演が本になったもので70年も前の本だが、エントロピーの話題など今でも新鮮だろう。 (岡小天、鎮目恭夫:訳/岩波文庫)


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