◆核燃料再処理施設◆

核燃料の有効使用、一方では課題も

核燃料再処理施設とは、原子力発電所の運転によって生じる使用済み燃料に化学的処理を施し、再び核燃料として使える成分を取り出すための施設のこと。使用済み燃料のうち約95%は再利用ができるウランやプルトニウムなので、これを取り出すことで資源を有効に活用できるとされている。

安全な再処理施設を作るには、工場で働く人や被曝量や万一漏れた場合の安全性の知見が必要で、【放射線・化学物質影響科学】で研究されている。大きな施設（プラント）を建設するのは、【土木材料・施工・建設マネジメント】分野。天災があっても壊れない、放射線が漏れないような施設建設には、【構造工学・地震工学・維持管理工学】の知見が必須となる。

また、原子力の利用や廃炉についてなど、原子力技術全般を扱うのは【原子力学】。【社会学】でも、社会が今後どのように原子力と付き合っていくのかといたテーマを研究することができる。