◆西洋近代思想史◆

宗教のくびきから自由になったヨーロッパ社会で生まれた思想

西洋近代思想といえば、17世紀から18世紀ごろのデカルト、ヘーゲル、マルクスなどが代表的な思想家として挙げられる。また、主要な思想としては「功利主義」の「最大多数の最大幸福」が良く知られる。

彼らの思想の背景には、当時のヨーロッパ社会の「近代化」を目指す動きと、カトリック教会から解放され自由な思想の形成を目指す動きがあった。それゆえに当時の思想家たちは、社会や学問の更なる発展や進歩を目指す思想を生み出したのである。

西洋近代思想史では、こうした思想そのものを扱う【思想史】はもちろんのこと、その思想を生んだ背景について【ヨーロッパ史・アメリカ史】の視点からの研究も盛んだ。【英米・英語圏文学】、【ヨーロッパ文学】研究では、思想家たちの著書を読解して新たな解釈を検討したり、こうした思想の影響を受けた文学についても研究が進められる。