◆原子力発電◆

原子核反応を用いた発電方法

原子力発電とは、原子核反応を用いた発電方法のこと。現在使われているのは核分裂反応を用いたもの。核融合反応を用いたものは、まだ実用段階にない。

1つのウラン235原子は、中性子を吸収すると何かしらの原子2つと2、3の中性子に分裂する。このとき、分解後の諸物質の質量の合計は、分解前よりもわずかに減る。この差分が熱エネルギーとなって放出される。この熱を使って水を沸騰させ、水蒸気がタービンを回すことで、電気を起こすことができる。

【原子力学】では、原子力発電全般の研究を行っている。原子力を含め、エネルギー全般については【エネルギー学】で研究されている。

原子力発電には、副産物として人体に有害な放射性物質が出てしまうという欠点がある。これを扱うのは【放射線・化学物質影響科学】分野。そして【環境政策・環境社会システム】では社会における今後の原子力発電のあり方について議論されている。