iPS細胞を使った再生医療の実用化に期待
再生医療とは、病気やケガで損なわれた臓器や組織の機能を取り戻すために、体外で培養した細胞や組織を移植する医療のことです。様々な技術がありますが、生体の拒絶反応を起こさず、根本的な治療になり得るものとして、京都大学の山中伸弥教授が開発したiPS細胞を使った再生医療に注目が集まっています。
具体的な成果としては、2014年、iPS細胞から作った網膜の細胞を移植して失明を防ぐという、世界初の臨床手術が日本で行われました。現在は、ベンチャーを含む多くの企業が、実用化に向けた研究に取り組んでいます。また、薬剤・医薬品業界でも、治療法のない難病に対するiPS創薬の研究が進んでいます。さらに、光学機器メーカーは、細胞培養から観察・記録までを自動化する検査装置など、再生医療に必要な医療機器を開発しています。
役立ち度の高い学問分野を、役立ち度の高い順に並べました。
その学問分野が学べる大学・研究者をみてみよう。
★5つから☆までで、★が多いほど役立ち度は高い。
学問名 | 役立ち度 |
---|---|
医療系薬学 薬の効き方の個人差を考えて調剤に活かそう |
☆ |
精神神経科学 心の病の診断・治療・解明へ |
☆ |
腫瘍治療学 副作用のないガン治療最前線 |
☆ |
整形外科学 骨・関節・筋肉の病気、外傷を治療 |
☆ |
薬理系薬学 薬が効く生体内のしくみの解明 |
☆ |
※大学、大学院修士、大学院博士の3つの最終学歴での比較