竹を用いてプラスチックに負けない優れた摩擦材料を
摩擦によって生じる無駄を減らす
例えば歯車のように、機械は力を伝えるために部品同士が摩擦しながら動いていますが、摩擦によってエネルギーの無駄も生じます。摩擦を減らすために油などを使って滑らかに動かしますが、油が使えない場所や油の使用を減らしたい場所では摩擦係数の低いプラスチックを使っています。しかしSDGsの観点から石油から作られるプラスチックの使用量を減らさなくてはいけません。
増えすぎた竹が起こす課題
話は変わりますが、竹害という言葉を聞いたことはあるでしょうか。竹は繁殖力が強く、適切に整備しないと急速にその生存領域を広げ、他の植物に影響を及ぼしたり、害獣が住み着いて農作物を荒らしたりします。また、樹木と違って根が浅いため大雨の時に山の斜面で土砂崩れを引き起こす原因となり、このような問題を総合して竹害と呼びます。増えすぎた竹は伐採しますが、これを燃やしてしまうと二酸化炭素を大量に発生し、環境に良くありません。
竹害とプラスチック削減を一挙解決
私の研究グループでは竹の粉を原料とし、ここに鉛筆の芯の材料である黒鉛を混ぜることで、石油由来の材料を使わない摩擦材料の開発に取り組んでいます。
黒鉛の粉は非常に滑りやすい材料で、鉛筆で紙の上にスラスラと滑らかに字が書けるのは黒鉛のおかげです。竹自体は摩擦係数の低い材料ではないのですが、黒鉛の助けを借りることでプラスチック材料に負けない優れた摩擦材料にすることを目指しています。これにより竹害問題やプラスチック削減への貢献も期待できます。
下図:研究室で設計・製作した摩擦試験機の内部の様子。回転するテーブルの上に試験片を取り付け、上から金属の球を押し当てて、さらに上からおもりを載せます。テーブルが回転することで試験片と金属球との間で摩擦が発生し、そのときに金属球に働く摩擦力(動摩擦力)を計測します。
「モリブデン酸銀のトライボケミカル反応による広温度域潤滑機構の解明と応用」
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「14.ロボット・自動車・機械」の「56.機械工学(設計、エンジン、材料、流体等)」
◆主な業種
(1) 自動車・機器
(2) 一般機械・機器、産業機械(工作機械・建設機械等)等
(3) 航空機・航空機器
◆主な職種
(1) 設計・開発
(2) 製造・施工
(3) 基礎・応用研究、先行開発
◆学んだことはどう生きる?
自動車などで大量に利用されるベアリングや軸受部品などのメーカーで、新たな製品の設計開発に関わる仕事をしています。トライボロジーは機械工学の分野で学ぶ様々な学問の他、化学や生物の知識なども必要になることがあり、トライボロジーの知識を中心として、どんな学問でも臆せずに学ぼうとする学生が活躍しています。
豊橋技術科学大学は全国の高専からの編入学生を多く受け入れ、全学生の約8割が高専出身者です。ものづくりに対する意欲が高く、自分の研究に必要な部品や装置も自分で設計して作ろうという雰囲気が強いです。このような環境のため、普通高校出身の学生も卒業する頃にはものづくりの経験値や能力が上がっている人が多いように思います。このことは学生が就職する先の企業の方に好評で、就職先でも学生時代の経験が生かされるようです。
プラスチックがない時代は機械部品は金属で作られており、その摩擦面は油やグリースで潤滑していました。プラスチックは金属と比べて摩擦係数が低いことが多いので、最近では油を使いたくないような摩擦部に多く使われています。しかし、プラスチックであれば何でも摩擦係数が低いというわけではありません。身近なプラスチックを金属を相手に擦ってみて、どのようなプラスチックが滑りやすいか調べてみましょう。
| Q1.日本以外の国で暮らすとしたらどこ? ドイツおよびその周辺:ビールがおいしい。 |
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| Q2.一番聴いている音楽アーティストは? BON JOVI:お気に入りは「I Believe」 |
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| Q3.感動した/印象に残っている映画は? ショーシャンクの空に(The Shawshank Redemption) |
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| Q4.研究以外で、今一番楽しいこと、興味を持ってしていることは? 魚釣り・うどん作り |
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| Q5.好きな言葉は? 凧が一番高く上がるのは風に向かっている時である。風に流されている時ではない。(「逆境のときほど成長するチャンスである」の意)by ウィンストン・チャーチル |

