新たな時代の「まち」づくりのルールを探る
暮らしている「まち」の特徴を考えてみよう
皆さんが暮らす「まち」は魅力的ですか。落ち着いた住宅地にお住まいの方もいれば、商店街の近くに暮らしている方もいるでしょう。
それぞれ、思い浮かべる状況は異なりますが、私たちが暮らしている都市・まちには、将来像を示すビジョン、それを実現させるための計画がつくられています。この「まち」の構想方法を学ぶ学問が都市計画です。
これまでのルールを検証しよう
都市・まちといった大きな空間づくりは、多くの人々に影響を与えるものなので、ルールに則って進められます。
しかしながら、現在の都市・まちをつくるルールは、成長時代に定められたものが多く、社会変化の激しい現代に十分に対応するものとはなっていません。また、現在の「まち」をつくるルールは「建物」「都市」だけでなく、「景観」や「災害」など、多様なルールが複雑に絡まる状況にあります。
私たちの研究室では、これまで造ってきた建物・都市インフラを上手に維持管理し、適切な更新を実現するために、これまでのルールの検証と現代空間の把握を通じて、新しい「まち」づくりのルールを検討しています。
実践と構想を行き来する
例えば、東京の郊外住宅地でも、ゆっくりと空き地が広がってきています。これは一見するとマイナスな印象を与えますが、みんなが使える憩いの場や農地として利用するなど、より良い環境へと転換できる余白と捉えることもできます。また、河川や港湾などの水辺空間も、もっと魅力的に活用できるはずです。
上手に空間を使っていくためには、住民や多様な主体との協議・調整を行いながら、新たな枠組みを思考することが重要です。私たちが進めているルールづくりも、こうした実践と検証の往復を大切にしています。
「まち」をつくるルールは、得てして大上段な考え方に陥りがちですが、実社会を正しく捉え、丁寧な検証から構想することが重要なのです。
私は広島県広島市で生まれ育ちました。広島には、大小様々な河川が流れています。また、原爆被害を受けて戦後に新たに市街地が形成された都市でもあります。
小さな頃から、河川沿いの美しい景観を眺めつつ、どうやってこの風景に至ったのだろうか、とぼんやりと考えていました。今思えば、こうした日常の風景が現在の研究テーマを考える根源にあるのだと感じます。
「建築・都市計画制度の重層性再構築に向けた通史研究の確立」
◆主な業種
(1) 建設全般(土木・建築・都市)
(2) 不動産、賃貸・リース
(3) コンサルタント・学術系研究所
◆主な職種
(1) 設計・開発
(2) 技術系企画・調査、コンサルタント

