沈黙

遠藤周作

人生は選択の連続だ。あなたは、悩んだ時に、どうやって決めるのだろうか。本書は、キリスト教が禁止されていた江戸時代初期を舞台に、信仰を巡って交わされた、多くの人の選択の物語だ。日本が西洋社会と出会い、その文明を享受する際に避けては通れなかったキリスト教とどうやって折り合いをつけたかという歴史の叙述でもあり、特殊な西側諸国の一員である日本人として知っておくべき内容だ。「踏み絵」を踏んだ人間の「心の声」を想像してみてほしい。責任のある選択とは何かを考えるきっかけになるだろう。ともすれば同調するだけでその場を乗り切る「軽い」人間の増えるこの時代に、人が「ある決定を下す」ことの人生における重みに思いを馳せてほしい。 (新潮文庫)

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