環境問題・防災って、街づくりって

選んでいただいたフィールドの本はこちら。さあ、もっとみてみよう。

土木系

それでもピサの斜塔は倒れない 知れば誰かに話したくなる地中のこと

応用地質株式会社

ジオドクター(地球のお医者さん)が、まるで人間を診察するように、掘らずに地下の孔を調べたり、空から地中を調べたり、船から海底を調べたりと活躍。日本の地盤がとても複雑であることや、ピサの斜塔が傾いた理由、地震や汚れた地盤の修復方法などについて、わかりやすく解説されている。地盤調査は地盤工学という学問において基本中の基本。その調査手法や地盤対策も多く紹介されており、地盤工学の魅力を知る第一歩に。構造物の建設や、地盤調査・対策工などを手がける地質調査会社による本。 (幻冬舎メディアコンサルティング)



土木系

オデッセイ

火星に一人取り残された主人公が、水や土を作ることに奮闘する。こうした場面をはじめ、創意工夫は科学の原点であることに気付かせてくれる。原作『火星の人』(アンディ・ウィアー著)と併せて見てほしい。 (リドリー・スコット:監督 マット・デイモン:主演)



環境系

北極大変動 加速する氷解/資源ビジネスの野望

NHK「北極大変動」取材班

北極域における氷の融解と資源開発について特集したNHKスペシャルの内容を、読みやすくまとめてある。前半では氷が解けることによる様々な影響を、後半では北極海での資源をめぐる近況について記しており、海洋環境、海洋資源という分野に密接に関係する内容だ。資源を獲得することと、地球環境を保全することの両者をどう折り合いをつけて進めていくのか、それを考えさせられる良著。深い海の底には多くの化石燃料が眠っており、それを取り出すために駆使されている高度な技術も知ることができる。資源と環境、片方を重視することは難しいが、最適解を見つけられるのかという視点で読んでみてほしい。 (NHK出版)



環境系

地震前兆現象を科学する

織原義明、長尾年恭

地震の短期・直前予知の重要性はますます高まっており、研究も進んでいるが予知には至らない。著者の長尾年恭先生(東海大学)は、いろいろな地震前兆(地震先行現象)現象に着目し、その解明に挑んでいる。本書は、地球規模で生じる電磁気現象と、電波観測から得られる地震の予兆現象を科学的に考察する。「馬鹿にできない地震発生のうわさ」についても、実例を挙げて紹介している。 (祥伝社新書)



内陸都市はなぜ暑いか

福岡義隆、中川清隆:編著

最高気温日本一の40.9℃を記録した埼玉県熊谷市。他にも、岐阜県多治見市や山梨県甲府市など、内陸都市はなぜ暑くなるのか。都市気候学の視点からそのメカニズムに迫る。熊谷市をモデルに、シミュレーションによる暑さの再現・影響・緩和策を論じる。 (成山堂書店)



エネルギー・資源系

エネルギー革命 メタンハイドレート

松本良

これからのエネルギー「メタンハイドレート」を理解するための入門書として良本。生成や集積の仕方、分布状況、地球環境とのかかわりなど、メタンハイドレート全般について平易に解説されている。 (飛鳥新社)



環境系

いちえふ 福島第一原子力発電所労働記

竜田一人

東日本大震災の後、福島第一原発で働く作業員の日常を描いた漫画。著者自らが一作業員として働いた現状を、漫画で細部まで丁寧に紹介している。現場の安全対策の様子や、作業員の日常がよく分かる。重度の装備をした作業員の過酷な作業の様子がリアルに描かれており、興味深い。 (モーニング KC)



食・農学系

みずものがたり 水をめぐる7の話

山本良一

著者は環境問題が専門の工学者、編者のThink the Earthは「エコロジーとエコノミーの共存」をテーマとするNPOだ。この本は両者が共同で、環境問題にあまり関心を持たない多くの人にメッセージを届けたいという思いで作られた。「水はたくさんの条件が奇跡的に整って、0度から100度のあいだ、つまり水が液体として存在できる温度を長い時間保ってきた」、「体の70%が水でできている」と編者は述べる。そしてその水を「人間は大切にしているだろうか」と問いかける。見過ごされがちな水の重要性、人間や生物と水の関係、世界の水事情について豊富なイラストを交えてわかりやすく解説している。 (Think the Earthプロジェクト:編/ダイヤモンド社)



環境系

時を刻む湖 7万枚の地層に挑んだ科学者たち

中川毅

現在、国際的に最も有名な日本の湖、水月湖。水月湖で採取された湖の堆積物から、国際的な研究成果が生まれる過程をわかりやすく説明している。堆積物を使った華麗な研究に感動し、また研究に必要なのは忍耐力なのだと痛感する。 (岩波科学ライブラリー)



環境系

異常気象と気候変動についてわかっていることいないこと

筆保弘徳ほか

環境は日々変化している。この本を通じて地球規模に視野を広げ、気象のしくみと最新の研究や今の地球について興味を持って欲しい。 (筆保弘徳、川瀬宏明、梶川義幸、高谷康太郎、堀正岳、竹村俊彦、竹下秀/ベレ出版)



環境系

流れの科学 自然現象からのアプローチ

木村竜治

著者は気象学者で地球流体力学が専門。地球流体力学とは大気・海洋の運動を理解するために、必要な基本的な力学的概念を考察する学問のこと。この本は地球流体に関する一般向けの書だ。話は、主人公の高校生と研究者の会話の形式で、地球の持つダイナミックな流動性のメカニズムを語りかける形で進行する。日常生活をとりまく自然環境の中の流れについて、簡単な実験によって解説してくれる。 (東海大学出版部)



土木系

みんなが知りたい地下の秘密

地下空間普及研究会

あまり注目を集めない地下空間だが、自然災害の影響を受けにくいなどの利点がたくさん。地下空間の利活用を研究テーマにする大学や民間企業の専門家チームによる本。地下鉄やトンネルだけなく、内水氾濫防止、電線の地中化など、今後の人間の快適な生活に地下空間の活用は欠かせない。 (サイエンス・アイ新書)



建築・住宅系

図解・超高層ビルのしくみ 建設から解体までの全技術

鹿島:編

地震と台風の国、日本の最新の建設技術がコンパクトに、わかりやすく説明されている。地震動や台風の暴風雨に備える耐震技術、大工事を滞りなく行うノウハウ、1万人が安全・快適に過ごすためのエレベーターや空調、防災設備などを、多くの超高層ビルを手掛けてきた建設会社ならではの視点で解説する。 (ブルーバックス)



環境系

連鎖する大地震

遠田晋次

長年蓄積された地殻の歪みが解放される時、大地震は起こる。そしてそれは、新たな大地震を誘発する。東日本大震災はどのようにして起き、そのことで日本列島はどのように変化したのか。さらに、傷だらけとなってしまった日本列島についても知ることができる本。 (岩波書店)



環境系

地球を突き動かす超巨大火山 新しい「地球学」入門

佐野貴司

超巨大火山とは、破局噴火ともいい、地下のマグマが一気に地上に噴出する壊滅的な噴火形式で、しばしば地球規模の環境変化や大量絶滅の原因となる火山のことを指す。長年超火山を調査してきた著者は、地球内部の大部分を占めるマントルについて、超巨大火山の形成過程モデルの最新の情報を紹介しながら、地球全体のスケールと長い時間軸で何がおきているのか解説する。さらに超巨大火山の噴火が引き起こしたかもしれない生物大量絶滅についても解説する。 (ブルーバックス)



環境系

リスクと向きあう 福島原発事故以後

中西準子

環境リスク評価の先駆者である中西準子氏による、福島原発事故以後のリスクについての解説。この問題における「リスクトレードオフ」とは何か、また、様々なリスクと向き合うために持つべき観点がわかる。 (中央公論新社)



環境系

海洋のしくみ

東京大学海洋研究所:編

地球の表面積のほぼ4分の3を占める海はまだまだ謎が多い。海水が塩からいのはどうしてか、海洋の成り立ち、海流の動き、深海底の世界、地球と海との関わりまで、海洋のしくみや海に関する全般的な知識が高校生向けに解説してある。 (日本実業出版社)



環境系

高校生、災害と向き合う 舞子高等学校環境防災科の10年

諏訪清二

1995年の阪神・淡路大震災の後、その教訓を学ぶために設置された学科が、兵庫県立舞子高校環境防災科だ。本書は学科長の諏訪先生によるもので、学科解説の趣旨や学習内容から始まり、設置後10年の経験から重要な事柄を解説する。災害に対応するポイントとして、危険個所の把握など日頃の備えや、災害発生直後の判断、関係者の人間的なネットワークや、過去の教訓を伝えることの重要性などを、生徒の声と共に伝えている。また、東日本大震災の際のボランティア活動についても紹介している。防災対策が、設備、情報、人間のネットワーク、災害に遭遇した時の判断など、総合的なものであることを理解するとともに、このような活動を科学の眼で以って分析し、支援するための研究が展開されていることに思いをはせてほしい。 (岩波ジュニア新書)



環境系

みんなが知りたいPM2.5の疑問25

日本エアロゾル学会:編

気象・工学・医学・行政など、多岐にわたる専門家が、PM2.5に関する疑問に詳しく分かりやすく答えている。PM2.5の濃度が高まる気象条件や地理的要因、行政の対応などについてしっかり理解し、より正確な知識をつけてもらいたい。 (畠山史郎、三浦和彦:編/成山堂書店)



原発事故と放射線のリスク学

中西準子

リスク学の専門家である著者が、福島の原発事故のリスク評価を行う。関連する専門家や福島県の職員などのインタビューや対談なども掲載しており読みごたえがある。世間で「危ない、危険」と騒がれるものごとについて、原発事故を例にリスク管理の観点から考えることができる。 (日本評論社)


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