◆研究のきっかけはなんでしょうか
私は最初からロボットに興味があり、ロボットを研究したいと思ってきたのではありません。ロボットよりも人間、特に自分自身の存在に興味がありました。自分とは何か。自分の存在とは何か。そういったことを考えながら、様々なことを手掛けてきました。
人工知能やロボットの研究に取り組む前は、絵画に興味を持っていました。しかし、画家になるのは難しく、当時流行りだしたコンピュータを勉強しました。コンピュータを学ぶとしばらくして、人工知能やロボットにも興味を持つようになりました。でもやはり、その興味の根本には人間や自分自身に対する疑問があります。
絵を描いて人間の内面を表現することと、ロボットを用いて人間らしさを表現することは、どちらも人間を表現し、人間を知るための活動です。人間とは何か、自分とは何かという問いの答えは、簡単には見つかりません。しかし、考えることを止めることもできないのです。おそらく人間は、そうしたことを考えるために生きているのではないかと思います。
◆何がポイントなのでしょうか
人間に酷似したロボット、アンドロイドを用いると、人間にとって便利なサービスを提供してくれるだけでなく、そのアンドロイドを用いて、人間について様々なことを知ることができます。
開発したアンドロイドと人間を比べることによって、人間のどこが人間らしさを表しているのか、人間らしさとは何か、生命らしさとは何かという、人間にとって重要な、しかし理解が難しい問題を研究することができます。
従来の科学では解くことが難しい問題について、アンドロイドを用いて解ける可能性があるわけです。
ロボットの研究とは、人間にとって便利な機械を造る研究である一方で、人間を理解する研究でもあるのです。
アバターを用いることで、様々な人がより自由に働くことができるようになります。また、ロボット技術は新たな産業のための基盤となっていきます。
特に、そういったきっかけはありません。ただ、解らないことについて常に考えることを諦めないことが、自然にできていたように思います。
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「13.IT・AI」の「48.人工知能・機械学習、画像(CG等)、インターフェース系」
人と関わる、人間に酷似したロボットの研究開発
高齢者や自閉症児等の対話相手となるロボットの研究開発
実世界で自在に働くための遠隔操作ロボット、アバターの研究開発
◆主な業種
・自動車・機器
・一般機械・機器、産業機械等
・電気機械・機器
・コンピュータ・情報通信機器
・半導体・電子部品・デバイス
・精密機械・機器
・ソフトウエア・情報システム開発
・ネットサービス/アプリ・コンテンツ
・電気・ガス・水道・熱器供給業
・金融・保険・証券・ファイナンシャル
・大学・短大・高専等、教育機関・研究機関
・官庁、自治体、公的法人、国際機関等
◆主な職種
・基礎・応用研究、先行開発
・設計・開発
・生産技術
・システムエンジニア
・技術系企画・調査、コンサルタント
・法務、知的財産・特許等の司法業務専門職
・経営者、会社役員
・大学等研究機関所属の教員・研究者
◆学んだことはどう生きる?
学生時代の研究活動の成果を生かして、大学で助教のポストを獲得し、さらなる高みを目指した研究活動に取り組んでいる。 また、大学で学んだ人工知能の技術を基に、企業の研究開発部門で実用的な人工知能を用いたシステムの開発に取り組んでいる。
知能ロボットの研究分野は、単なるロボット開発ではありません。人工知能技術、コンピュータネットワーク技術などの全てを統合して、人間と関わる知的なロボットを研究する分野です。情報化社会の次に訪れるであろう、ロボット化社会を実現します。
Q1.18歳に戻って大学に入るなら何を学ぶ? 特に決められない。どの学問を選んでも、人間とは何かという今の問いにたどりつくように思う。 |
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Q2.一番聴いている音楽アーティストは? Queen |
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Q3.大学時代の部活・サークルは? 美術部 |