生き物って、いのちを守るって

選んでいただいたフィールドの本はこちら。さあ、もっとみてみよう。

生物・バイオ系

イワナの謎を追う

石城謙吉

大学を卒業して高校教諭になった著者が、イワナの研究にのめり込んでしまい、仕事を辞めて大学院へ入学する。なぜイワナを研究することがそれほど魅力的だったのか。推理小説のようなストーリーに引き込まれて読み進むうちに、科学することの面白さ、喜び、楽しさが、ビンビン伝わってくる。生物の種とは何か、似た2種が野外で共存できるのはなぜかなどの生態・進化分野の中心課題についても、著者のイワナ研究を通じてわかりやすく紹介されている。 (岩波新書)



生物・バイオ系

サル学の現在 上巻

立花隆

サル学とは、チンパンジーやゴリラなどの類人猿を対象とした霊長類学のことをいう。類人猿はヒトに最も近く、高度な知能を有し社会的生活を営んでおり、ニホンザルなどいわゆる猿はふつう含めない。ただし生物学的な分類ではチンパンジーなどの霊長目はサル目とも呼ばれるので、この本では、「サル学」と称している。著者は日本を代表するノンフィクション作家、知の巨人と言われる。この本は霊長類研究者へのインタビューを通して、欧米の研究者に驚きの目で迎えられ世界をリードした日本の“サル学”の独創的なフィールド調査の研究法を紹介している。下巻も出ており、フィールドワークをすることのむつかしさ、大切さ、楽しさが伝わってくる。 (文春文庫)



基礎医学系・先端医療バイオ系

マンガでわかる免疫学

河本宏

複雑な免疫学の基礎を、マンガでわかりやすく解説している入門書。基本的な仕組みから、感染症、自己免疫病、アレルギー、がんや移植医療などについても、高校生が読んでよくわかるように解説を交えながら書かれている。 (しおざき忍:作画/オーム社)



生物・バイオ系

行動はどこまで遺伝するか 遺伝子・脳・生命の探求

山元大輔

人間の論理的な思考だけでなく、本能行動、感情的な行動、欲望に突き動かされた行動など情動的な営みさえも、脳科学、DNA、分子遺伝学で解き明かす時代になった。この本は、行動はどこまで遺伝するかという問いを立てることで、アリストテレスの古代から、行動を調節する脳のしくみを解き明かしてきたパイオニアたちの歴史や、遺伝子を中心にした現在の研究がわかりやすく紹介されている。 (サイエンス・アイ新書)



生物・バイオ系

ゾウの時間 ネズミの時間 サイズの生物学

本川達雄

生物の寿命は大きさによって異なる。しかし、呼吸や心臓の心拍数は、ゾウとネズミではだいたい同じになる。このことを題材に、生物のエネルギーの使い方も含めた、「生物がすごす時間」についてわかりやすく述べている。他とは異なる切り口による、生命への複合的な見方を読み取ってほしい。機能生物学分野のうち、主に生体エネルギー分野に関する本であり、生物のエネルギーの使い方、すなわち生体エネルギーの本質について記述されている。 (中公新書)



基礎医学系・先端医療バイオ系

睡眠の科学

櫻井武

動物は、なぜ睡眠という、外敵に襲われる危険行為をとる必要があるのか? 脳内のどのような分子基盤に基づいて睡眠と覚醒のスイッチが入るのか? これらを一般人にもわかりやすく解説しており、神経科学に興味を持ってもらうのには良い題材を取り扱った本だ。 (ブルーバックス)



基礎医学系・先端医療バイオ系

脳の中の「わたし」

坂井克之

「わたし」と「脳」の関係について、平易な言葉とオールカラーの絵本風イラストで説明する。「わたし」よりも先に「脳」が判断するなら、「わたし」とは一体何なのか。シンプルな中に深い洞察が含まれる本だ。 (榎本俊二:絵/講談社)



二重らせん

ジェームス・D・ワトソン

DNAの構造を解明してノーベル賞を受賞した著者、ワトソンによる自伝的な本。研究の熾烈な競争と、人間関係や感情・心情が生々しくリアルに書かれており、良い意味でも悪い意味でも人間味のあふれる内容となっている。ワトソンの一方的な視点から書かれているが、他の登場人物であるクリック、ウィルキンスの自伝や、フランクリン女史について書かれた本もあるため、比べて読んでみるのもよいだろう。 (江上不二夫、中村桂子:訳/ブルーバックス)



環境系

シカ問題を考える バランスを崩した自然の行方

高槻成紀

シカが森林を荒らしているという話題をよく聞くようになっている。シカが増えるのはよいことのように思えるかもしれないが、全国の生態系や農林業に及ぼす被害は甚大なものになっており、いま日本の山ではシカの被害が深刻化している。この本の著者は哺乳類学者であり、シカと環境の関係を研究しつづけた第一人者。なぜこのような状況になり、解決のためには何が必要なのかを知ることができる。 (ヤマケイ新書)



基礎医学系・先端医療バイオ系

脳のなかの幽霊

V・S・ラマチャンドラン、サンドラ・ブレイクスリー

切断された手足がまだついているように感じたり、本物の両親を偽物と主張する…。アメリカの神経科医、心理学・神経科学者である著者が、これまでに出会ったさまざまな患者との数々のやり取りを紹介しながら、脳の不思議を解説する。解説は養老孟司。 (山下篤子:訳/角川書店)



基礎医学系・先端医療バイオ系

現代免疫物語beyond 免疫が挑むがんと難病

岸本忠三、中嶋彰

最新の免疫学の最前線を、これに関わった本庶佑先生(京都大学名誉教授)、坂口志文先生(大阪大学)をはじめ、日本人研究者のエピソードを中心にわかりやすく解説した名著。著者は、インターロイキン6の発見というノーベル賞級の仕事を成し遂げた、岸本忠三先生(元大阪大学学長)。がんに対する抗体療法などが開花するまでの物語が、よく描かれている。ノンフィクションの物語としても楽しめる。 (ブルーバックス)



生物・バイオ系

生命科学への誘い

大島泰郎、多賀谷光男:編

バイオテクノロジーの研究は日々進歩している。遺伝子研究によりクローン羊や、遺伝子組み換え作物が誕生させたりすることは、医薬品の開発にも役立てられている。遺伝子診断や遺伝子治療といった、生命科学の進化が私たちの生活にもたらすものは数多く存在するが、この本で詳しく理解することができる。 (東京化学同人)



生物・バイオ系

はたらく細胞

清水茜

細胞を擬人化。スギ花粉や肺炎球菌など、様々なウイルスや脅威に対し、白血球、赤血球、血小板などのキャラクターたちが撃退する。免疫のしくみがわかりやすく説明されており、入門書として最適だ。 (講談社コミックプラス)



生物・バイオ系

ウナギ 地球環境を語る魚

井田徹治

ウナギは海で生まれ淡水で育ちまた海水に戻って産卵して死ぬという不思議な生活史を持っている。またウナギは完全養殖が非常に難しい魚をして知られる。受精卵の人工孵化―仔魚―シラスウナギ(稚魚)―成魚と段階の中で、天然のシラスウナギは捕獲に頼るしかなく、輸入シラスウナギの確保をめぐったウナギビジネス問題が勃発する。またウナギはワシントン条約で規制されるようになり、そうなれば稚魚も輸出入は難しくなる。日本は世界のウナギの約7割を消費すると言われ、日本の食卓にも大きな影響が出る。ウナギをめぐる地球環境にまで及ぼす影響について述べた一冊だ。 (岩波新書)



基礎医学系・先端医療バイオ系

単純な脳、複雑な「私」

池谷裕二

著者が20年前に卒業した母校で、後輩の高校生たちに「最先端の脳科学」を紹介した講義録。脳科学における様々な実験結果を紹介しながら、「心」がどのようにして生まれるのかを説く。わかりやすく愉快な語り口も含め、脳神経科学の入門書として秀逸だ。 (ブルーバックス)



基礎医学系・先端医療バイオ系

生命とは?物質か! サイエンスを知れば百考して危うからず  

和田昭允

物理を用いて生命を研究する「生物物理学」を切り開いた和田先生の著書。世界で初めてヒトゲノムの大規模解析を唱えた研究者でもある。本の中では、第1部では生命について語り、第2部では科学者としての在り方を語る。研究者をめざすなら、学ぶところが大きいだろう。 (オーム社)



医療・健康系 科学技術

村上もとか

幕末にタイムワープしてしまった脳外科医が、近代器具のない時代に既存の材料を駆使して病に挑むストーリー。蘭学の後期を扱ったもので、医学史の観点からも読める。テレビドラマ化もされており、大変よくできている。 (ジャンプコミックス)



生物・バイオ系

やわらかな遺伝子

マット・リドレー

「生まれか育ちか」の論争に決着をつけた世界的なベストセラー。様々な生命現象が、生まれ持つ遺伝情報と、成育の環境でいかに互いに影響しあっているのかを、独自の視点と膨大なデータで解説する。著者は、リチャード・ドーキンスらと並ぶ科学啓蒙家として世界的に著名なサイエンスライター。 (中村桂子、斉藤隆央:訳/ハヤカワ文庫)



基礎医学系・先端医療バイオ系

わたしの病気は何ですか? 病理診断科への招待

近藤武史、榎木英介

病理学というものがどんなものなのかを知ってもらう入門書として好適。臨床医と病理医の役割を例えるならば、臨床医は病気という「被疑者」を捕まえてくる警察官で、病理医はその病気を「審理」して診断という「判決」を下す役割だ。それをわかりやすく、現場の実状に即して説明してくれる。 (岩波科学ライブラリー)



基礎医学系・先端医療バイオ系

アウトブレイク

アフリカの猿から持ち込まれた未知のウイルスの蔓延により、一つの町が消えようとする。主人公たちはウイルスの脅威と、その陰に潜む軍の陰謀、双方と戦うことになる。感染症の怖さがよくわかる映画だ。 (ダスティン・ホフマン:主演)


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