昆虫やクラゲがロボットの一部となる! 生物サイボーグの開発
動物たちの巧みな動きに着目
動物たちがどのようにしてさまざまな環境で巧みに動き回るのか、不思議に思ったことはありませんか? 彼らは複雑な動きを見せながら、食べ物を探したり、生き残りをかけた戦いをします。そんな動物たちの動きを研究することで、私たちは新しいロボット技術を開発しています。
電気刺激で筋肉をコントロール
例えば、昆虫やクラゲはシンプルな体、神経を持ちながらも、とても効率的に移動することができます。私たちは昆虫やクラゲの動きを「ハッキング」してサイボーグ化することで、その秘密を探る研究をしています。
電気刺激装置を使って、生き物の筋肉をコントロールすることで、その動きのメカニズムを理解しようという研究です。
生物学とロボット工学が融合
この研究は、生物学とロボット工学が融合したもので、生物サイボーグという新しいタイプのロボットを生み出します。生物サイボーグは、生物そのものがロボットの一部として機能し、製造コストも抑えられます。
想像してみてください。昆虫やクラゲのサイボーグが環境を守るために活動する様子を。この技術は、地球環境を保護し、生態系を守るためにも大きな役割を果たすかもしれません。
子供のころから、プラモデルづくり、ミニ四駆の改造など、ものづくりが大好きでした。大学院の研究室で、動物のような知能的動きをするロボット開発に出会い、夢中になりました。
しかし、研究を進めれば進めるほど、ロボットの能力の限界を感じ、動物の驚くべき適応能力に魅せられていきました。今、私の研究室では昆虫やクラゲを飼いながら、彼らの能力を明らかにするために、サイボーグ化する実験に没頭しています。
◆主な業種
(1) 自動車・機器
(2) ソフトウエア、情報システム開発
(3) コンサルタント・学術系研究所
◆主な職種
(1) 設計・開発
(2) システムエンジニア
(3) コンサルタント(ビジネス系等)
東北大学の機械系(学部:機械知能・航空工学科、大学院:機械機能創成専攻、ファインメカニクス専攻、ロボティクス専攻、航空宇宙工学専攻)では、エネルギー、環境、材料、ナノテクノロジー、宇宙、航空、ロボット、人工知能、医工学など、機械に関係する多岐にわたる研究分野の研究ができます。
さらに、サイボーグ研究が代表するように、多彩な分野を融合した学際的研究が盛んに行わていることも大きな特徴の一つです。
Q1.18才に戻ってもう一度大学に入るならば、学ぶ学問は? もちろん生物学!? |
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Q2.研究以外で、今一番楽しいこと、興味を持ってしていることは? 家族と過ごす時間、プレミアリーグ(イングランドのサッカーリーグ) |
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Q3.好きな言葉は? Stay hungry, Stay foolish |