数学を駆使し、次世代の電力システム・通信システムを設計
未来社会を支えるインフラ
私は「未来社会を支えるインフラシステムの設計開発」について研究しています。特に、再生可能エネルギーを最大活用するための次世代電力システム(スマートグリッド)や現在の第5世代通信(5G)のさらに先を見据えた情報通信システム(Beyond 5G/6G)の研究に力を入れています。
数学でモノやコトを理解する
私の研究スタイルは、巨大なインフラシステムを「数理学」の視点で考究する点がユニークです。数理学とはその名の通り「数学でモノやコトを理解するための学問」です。
数理学は数学を道具として使いますが、数式を形式的に計算することだけが目的ではありません。数理学の真骨頂は、物事や現象の背後に潜む真理・原理・構造を数学的に見出すことです。私の研究では、より良いインフラシステムを未来社会に実現するために、数学を駆使したモノやコトの深い理解に基づいて、システム全体の動作原理や基本構造のあるべき姿を探求しています。
あらゆるものを数学的に理解する楽しさ
私は高校時代から物理と数学の魅力にとりつかれてきました。そのきっかけとなったのは、それぞれ別の科目だと思っていた数学と物理が、微積分などの概念によって相互につながりをもつことを知った経験でした。
大学で学び始めたシステム制御工学は、機械や電磁気だけでなく人の行動や地球環境の変動など、ありとあらゆるものを数学的に理解することの楽しさを教えてくれました。数理学の楽しさを原動力として、未来社会に貢献する自分らしい研究に邁進していきます。
◆ 石崎研究室HP
東京工業大学はシステム制御工学を専門とする学科をもつことで有名です。国内のほとんどの大学では、システム制御工学は機械系や電気電子系などの学科のカリキュラムの一部としてしか学ぶことができません。私が所属する工学院システム制御系では、他大学における大学院レベルのシステム制御工学を学部のカリキュラムとして包括的に学ぶことができます。
note(ZaK/理系大学教員)
石崎孝幸
私が一般向けに執筆しているnoteです。私の研究に関連する数学と物理に基づくエネルギー問題の解説の他、大学の日常や個人的な趣味などに関する記事をざっくばらんに投稿しています。数理学の視点で物事を考えることの重要性を日常生活の身近な話題で学べるようなコンテンツの提供を目指しています。
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Q1.学生時代に/最近、熱中したゲームは? 『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』。壮大なフィールドを駆け抜けて気分も爽快です。 |
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Q2.大学時代の部活・サークルは? テニスサークル。学部時代はテニスにかなり打ち込みました。学内の大会で優勝した経験もあります。 |
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Q3.研究以外で、今一番楽しいこと、興味を持ってしていることは? ヘッドホン・イヤホンで聴くオーディオにはまっています。ネットワークストリーマ、ジッタクリーナ、DACアンプなど、オーディオ沼は底なしです。 |
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Q4.好きな言葉は? 学問には王道しかない(森博嗣『喜嶋先生の静かな世界』) |